86歳父が救急搬送…10年前が重なり、本人、入院拒否するも・・・

介護

昨日、86歳の父が救急車で病院へ運ばれました。

救急車内から取り乱した様子で電話をしてきた母を落ち着かせて、状況把握すること数分・・・

屋外で移動している際に、1人で転倒し、1時間以上も戻ってこない父を心配して母が探しに行ったところ、父が倒れていて自分では起き上がれない様子だったため救急車を呼んだとのこと。

意識状態は問題ないものの、腰か臀部の辺りを強打した・・・

その瞬間頭をよぎる

母の電話を受け、搬送される病院で落ち合うことを伝えて一旦電話を切ったとき

「あ~~~~~こうやって介護生活は突然スタートするんだな」と心に浮かびました。

状況から推測して可能性が大きいのは「大腿骨頚部骨折」。

「大腿骨頚部骨折」は、太ももの骨の股関節の部分で、特に高齢者が転倒した際に折れてしまうところです。

推計で患者数は20万人以上とも言われているし、高齢者の寝たきり生活への原因としても多いです。

日ごろからふらつきがあるため屋外での歩行には杖をついていましたが、、、、

注意していても事故は起こる時には起きます。

幸いだったのは、屋外で何もなかったため、転倒時に頭部など他部位をぶつけるなどはしていなかったようです。

10年前に入院生活をした際に父が使っていた「入院セット」を押し入れから引っ張り出して、病院へ向かいました。

やはり、コロナ禍・・・

いくら救急で運ばれたと行っても、家族がすぐに対応できることはありません。

病院関係者からの話があるまでは待合室でひたすら待つのみ。

救急車と一緒に来た母の隣に、近所のおじさんが座っていました。

少し前に姉に「ちゃんと親の面倒見ろ」と説教したおじさんで、私は苦手です。

もちろん救急車に乗ったわけではなく、勝手に後ろから自家用車でついてきたようです。

ありがとうございました。
まだ数時間は待たされるでしょうから、、、
どうかお引き取りください。
夜、母を自宅に送っていく際に状況をお知らせしますから。

いや、状況が分かるまで帰れない。

こんな押し問答を数十分繰り返しました。

どういうことでしょうか・・・

ここまでくると、心配以上に状況を誰よりも知って、近所に触れ回るため、としか思えません・・・。

田舎で救急車を呼んだので、近所の人たちも「どうしたどうした?」となったのは確かなようですが。

そこへ、救急の看護師が

これからPCR検査をして、陰性が確認出来たら、他の検査などになります。
もうしばらくお待ちください。

ふ~ん、やはり、コロナ禍‼

病院に到着して既に1時間ぐらい待っているけれど、これからやっとコロナの検査なのかぁ・・・

救急でも陰性確認がとれないと動けないんだなぁ。

ということで、「絶対帰らない」と言い張っていた近所のおじさんも運ばれてか2時間になる頃、「結果を聞く」のを諦めて帰っていきました。

私と母はそれからさらに1時間くらい待たされて、やっと医師からの説明がありました。

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「手術」一択です。

医師からの説明は

レントゲン、CT、MRI検査の画像から「大腿骨頚部骨折」と診断。
比較的「安定型」であるためボルト固定の手術になる。
手術をしないで治す(骨の癒着を待つ)方法もあるが、2,3ケ月かかり、その時は歩けなくなっている。
明後日、手術になります。
手術の同意書にサインして。

大腿骨の画像から頚部骨折という診断は理解できます。
手術方法も理解できます。
しかし、86歳の高齢者に、「歩けなくなるよ」と脅して
「歩けるようなるから」と手術を受けさせるというのは
ちょっと・・・
それより、本人は何と言っているんです?

手術を受けると言ってらっしゃいました。

本人が本当に理解できているか、心配です。
本人と話したいのですが・・・

ストレッチャーに乗せられている父の元へ行き、入院生活、手術、リハビリの事を話しました。

手術を本当に受けたいと思っているのか。
入院はコロナ禍で家族の面会も出来なくて、さみしいと思うから覚悟をしてほしい。
10年前の入院の時のように、夜間せん妄を起こす可能性が高い。
入院生活は我慢の連続だよ。
リハビリはつらいが、家族のだれもそばに居てあげられないから、1人で頑張ることになる。
手術しても、前と同じように歩けるとは限らない。
私から父へ、かなりシビアな話をしました

それを聞いていた医師や看護師は、「娘が父に手術を受けるな」と言っている、と思ったようです。

一気に、その場の誰もが私へ冷たい視線を浴びせてきます。

整形外科としては、「手術一択」です。
手術をしないなんて考えられません。

手術を受けないなんて言っていません。
先生にとっては「骨折したんだから手術!」となるのでしょうが、
私たちにとっては「生活や人生が大きく変わる瞬間」なんです。
しかも、入院が父にとってどんなに大きな負担になるのか経験済みです。
「歩けなくなる」と脅し、一方で「歩けるようになる」と簡単に期待させて、
「歩けなくなると困るし、歩けるようになるから手術を受けよう」と了承できることではなく、
手術、そして入院生活に対するちゃんとした覚悟がないとできないことなんです。
父自身はもちろんですが、家族の一人ひとりが。。。
頭で理解しても、場合によっては入院中に、辛さがかってしまうことだってある、それさえも覚悟しないといけないんです。
とにかく、説明が足りないんですよ。
患者に寄り添う気持ちを感じられません。
私たちが知りたいのは、診断名でも手術方法でもないんです。
父の生活や人生がどのように変わる可能性があるのか、一緒に考えてほしいということです。

いやぁ~ちょっと演説してしまいました。

医師も看護師もひいてました~( ´艸`)。

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入院手続き中に・・・

個人に目を向けず、「診断名」だけに注視し、とにかく「手術ありき」の医師への反発心から強く言ってしまいましたが、もちろん、私も手術ができるならばしたほうがいいとは思っていたので、父の意思を確認して、「入院手続き」を始めました。

入院手続きが先で、その時には、手術の同意書へのサインは、私の姉が到着してから、ということにしました。

私が病院受付へ移動し、入院手続きを始めていると、廊下で母親が大声で私を呼んでいます。

大変なことになっている。

急いで父の元へ行くと、医師や看護師に囲まれていました。

父が、家に帰ると言い出したようです。

うん、そうだろうね~。
急に不安になったんだよね。
だから言ったじゃん。
年寄りをダマして丸め込んだって、すぐに考えが変わるし、
イヤなことや痛いこと、辛いことからは逃げたい気持ちはいつも出てくるし。
父が普段、物分かりがいいからって油断する人が多いけど、
納得して返事しているわけじゃない。
毎回毎回同じ話を繰り返し、
正しい情報をきちんと伝えるしかないんだよ。
「歩けないと困るでしょ?」とか
「歩けるようになるために手術」なんていうのと
入院生活の苦痛を比べたら、目先の苦痛から逃げたいの当然じゃん。
とにかく、父親の立場や気持ちを理解したうえで説明説得するしかないと思うんだよね。

家に帰る。

そうなるよね。
以前の入院生活の事、ちょっと思い出したよね?
あの時はしんどかったよね、特に最初の頃。
だから、今夜帰りたいというのはわかるよ。
まぁ、最悪、手術しないで治すって方法を選べないわけじゃない。
このあと、姉が来て、一緒に手術自体については考える。
ただ、手術とは別で、今夜は家に連れて帰れない。
痛くない体勢で乗れる車の用意ができないし、
今夜から急に介護、と言われても、私にはできない。
お願いだから、考える時間をください。
今夜は入院してください。

そうか、そうだな。
家に帰る車がないな。
救急車の乗り心地も悪くて痛かった。
家に帰っても困るか・・・
わかった、入院するしかないか。

安堵感に包まれる周辺・・・

その後、姉が到着したときには、開口一番、父本人は「手術を受ける」と言っていたようです(笑)。

続きは次回へ・・・。

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Posted by カトラ