86歳父。大腿骨頸部骨折で入院手術へ

介護

救急車で病院へ搬送され、「大腿骨頸部骨折」と診断された父は、

また歩けるようになりたいから手術する。

数分後には

家に帰る‼︎

を繰り返し、医師や看護師を困惑させながら救急外来から病棟へ移動していきました。

コロナ禍のため、家族も病棟内には入れないため、ここでお別れ・・・

心の中で私は「がんばれ〜父‼️」とエールを送りながら、

夜勤ナースさん達・・・
今夜きっと、ご迷惑をおかけします。。。

姉の到着で・・・

さて、「手術同意書」をどうするか・・・

入院準備用品の説明も含めて、必要書類の件を話すため、再度看護師さんと私、姉、母でテーブルを囲みました。

本人が手術を受けると言っているし、治療が進まないから、今、同意書を書いて提出した方がいいですよね。

ご家族で決めていただければ、明日でも大丈夫です。

姉:まぁ本人が受けるって言っているんだから、書いていいんじゃない。
ただね、医師の言葉で「手術一択です」とおっしゃったのはどうかと・・・
実際、大腿骨頸部骨折の高齢者の家族が手術を選択しない場合もあるんですよ。
例えば、認知症が激しくて、一日中徘徊してしまうおじいちゃんが
徘徊中に転んで大腿骨頸部骨折をした時、家族は
「あぁやっと動けなくなってくれる」とほっとしたそうです。
もちろん手術はせず、症状寝たきりになったそうです。
それでも徘徊による大変さに比べれば・・・ということのようです。
だから、「大腿骨頸部骨折」の治療が「手術一択」というのは家族には納得できないこともあります。

そっかぁ。。。
そうなることもあるよなあ・・・
電車の事故とか、時々あるよねぇ・・・

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問題は今夜の不穏

ところで、手術同意書の件を話していますが、

実際、私たち家族が父の入院生活で一番心配しているのは、手術やその合併症ではありません。

高齢者が入院するとありがちな「夜間せん妄」を起こすことです。

10年前の入院でもそれへの対応で、夜間の付き添いをして苦労したことがあります。

きっと今回も同じような状態になるとは思いますが、

病院が「面会禁止」状態のため、

家族が付き添いできず

そうなると、看護師に管理をお願いすることなるのですが

私と姉が父の「入院・手術」を躊躇する理由の第一がこれへの対応です。

「せん妄」とは
「せん妄」はWHO(世界保健機構)によるICD-10分類では、何らかの内科疾患や脳神経疾患の影響によって一定の精神症状を呈する場合に診断されます。「せん妄」は一般病院の入院患者さんでは10-30%程度に発症すると言われており、決して珍しい病気ではありません。典型的には、比較的高齢の患者さんが何らかの病気で入院したり、手術を受けた後に、急におかしなことを言い出したり、幻覚が見えたり、興奮したり、安静にできなくなってしまいます。適切に診断や治療がなされないと点滴ラインやドレーンチューブなどを抜いてしまったり、ベッドから転落、転倒するなどして治療の大きな妨げになり、重症患者さんでは生命に関わる危険な事態になる場合もあります。「夜間せん妄」という言葉があるように、昼間は比較的しっかりしているのに夜間に症状が強く現れ、興奮したり、怒ったり豹変する患者さんもあります。

前回は身体拘束されました

前回、完全看護の病院でなぜ夜間付き添いをしたかというと

病院が父を勝手にベットに縛り付ける「身体拘束」をしたからです。

当時は「同意書」はありませんでした。

手術後一般病棟へ移った翌朝、私が病室へ行った時に拘束具があり、父が激昂していました。

ご本人が勝手に動いたり移動したりすると危険なので。
看護師も手が少なく見られないので。

と、病院側の都合を主張してきます。

実際にトイレに行きたくてベットから自分で降りて転倒したのですが・・・

私たち家族したら、看護管理不十分だったと感じています。

しかも本人の激昂ぶりから、私たちは父が人間としての尊厳を傷付けられ非道な扱いを受けたと感じましたし、

実際、「身体拘束」は人権問題です。

そこで、病院側と話し合いの結果、家族が付き添う事を認めてもらったのです。

そしたら、何のことはない、頻回のトイレ介助の要求以外、全くせん妄は見られませんでした。

つまり、排尿コントロールさえすればよかったのではないかと、思い返しています。

「身体行動制限(拘束)同意書」は拒否

今回の入院説明にあたって、入院が決まった時から、私と姉の頭によぎる「身体拘束」の過去

そして、同時に病院側から「身体拘束をしてしまうかもしれない同意書」へのサインを求められました。

これはできないな

うん、ダメだよね。

ただ、身体拘束が許される特例条件に「切迫性、非代替性、一時性」の三原則というのがあります。

利用者個々の心身の状況を勘案し、疾病・障害を理解した上で身体拘束を行わないケアの提供をすることが原則です。しかしながら、以下の3つの要素のすべてを満たす状態にある場合は、必要最低限の身体的拘束を行うことがあります。
ア.切迫性:利用者本人または他の利用者等の生命または身体が危険にさらされる可能性が著しく高いこと。
イ.非代替性:身体拘束その他の行動制限を行う意外に代替する介護方法がないこと。
ウ.一時性:身体拘束その他の行動制限が一時的なものであること。
※身体的拘束を行う場合には、以上の三つの要件をすべて満たすことが必要です。

これを振りかざして、病院側は「もしも・・・」ですから、と同意書サインを求めてきます。

いや、ムリ・・・

説明していた看護師さんが結局、ちょっと上の人に確認に行きました。

私たちが出した譲歩点は、
私用していいのは「離床センサー類のみ」
それ以外は必ず本人・家族への説明・同意を得てからでないとダメ。
もちろん、夜中に電話で家族に知らせてもらって相談はOKです。
必要ならば、夜中でも家族は駆けつけます。
とにかく、身体拘束で行動抑制するのは絶対ダメ。

しばらくして看護師さんが戻って来て、上記条件で、サインをください、ということになりました。

とりあえず、入院させてもらえるようです・・・

想像してみてください

身体拘束されている自分の親や大切な人の姿を想像してみてください。

悲しいという気持ちを通り越して、怒りしか感じません。

その後、「あなた」を守ってあげられなかった私自身への憤りとやるせなさを感じるのです。

「仕方ない状況でした」では済まない一生の心のキズになります。

・・・

あ~でも、きっと今夜、看護師さんには迷惑をかけるだろうなぁと考えつつ私たちは病院を後にしました。

介護

Posted by カトラ