スマートフォンをご検討ください⁈

介護

84歳になる両親はドコモのガラケー携帯を使っています。

FOMA、つまり3Gです。70歳近くの高齢になってから、二人で同じものを持ち始め、

買い替えも常に一緒にしていました。

利用頻度は、外出時に持ち歩くのは母。

父は自宅に置いてあることが多かったので、不携帯電話でした。

現在の本体も数年使っているのですが、「この機種の修理受付終了します」というお知らせが両親のもとに届きました。

高齢者の携帯電話問題・・・。

携帯がもう使えないって、どうすればいい?

 ドコモからの知らせが届いてすぐに、母から慌てたような電話がかかってきました。

携帯電話が使えなくなるからスマートフォンに替えろと書いてあるけど、どうしたらいい?

たぶん、そんなことは書いてないと思うから、次回、そっちに行ったときに見るから。

電話があったその日に行くことはできないかったので、また翌日同じ電話がかかってきました。

毎日のように「どうしたいい?」という電話がかかってきて、

「今度見るから」という私の対応に明らかに不満な様子はわかりました。

高齢者は判断できないことが不安

 社会問題でもある特殊詐欺は、相手を焦らせて判断能力を鈍らせることが常套手段です。

高齢者のみならず、「焦って」いる状態では正常な判断ができなくなります。

焦らせて、正常な判断を鈍らせ、思い通りに操る。

もともと、認知能力が落ちてきており、どうしてよいのか判断できない状態の母。

そこに、「携帯が使えなくなる」というちょっと間違った情報を取り入れてしまい、

「携帯が使えなくなったら困る」という考えが頭の中で大きくなり、

「困る」→「困ったことを抱えた生活になることが不安」

「不安だ」「どうしたらいいのか」

拒否して考えない父・・・

 一方、父は、「もう携帯使わないから契約解除だ」と簡単に結論を出しました。

すかさず母が、「携帯がなければ電話できない」と怒りの声を上げます。

アドレス帳を確認して、電話をするのは、確かに今の父には難しいことです。

75歳の時、視神経が傷ついたことにより視力が低下し0.02になり、同時に頸椎損傷からくる指先のしびれにより細かい作業ができにくくなったことで、携帯電話もほとんど使いません。

携帯電話だけでなく父は、実際の生活を意識して考えることを拒否しています。

もともと体を動かすことは苦ではなかったのですが、視力が弱いことを理由にほとんど外出しません。

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困りごとの本質がずれていく

実家に行き、届いているドコモからのお知らせを見ました。

ドコモが詐欺だといっているのではありません。

ただ、見開きになっているA4サイズのお知らせの表に

「修理受付終了」と「スマートフォンへのお取替えをご検討ください」の大きな文字。

高齢者でなくとも、「使えなくなるからスマホに替えろ」と言われているように感じます。

この携帯が、今すぐ使えなくなるわけじゃないから、普通に使っていて大丈夫。

母の不安はこれでは解消しません。

でも、この携帯は使えなくなるんでしょ?

故障した時の修理対応ができなくなると言っているだけ。

スマホに替えなくちゃいけないんでしょ?

このお知らせは、「スマホにしたら?」という広告宣伝のチラシと同じ。
それに必ずしも乗る必要はない。

スマフォの使い方がわからないのよ、どうしたらいいの?

スマフォにしたいなら、スマフォにすればいいけど、慣れるまでたいへんだよ。
何かスマフォでしたいことあるの?

あなたが何言っているのかわからない。
焦る気持ちわかるでしょ?

焦っている様子はわかるけれど、焦る必要はないと思う。。。

何もわかってくれないんだから・・(怒)

わかっています。

母親は、自分が困っていることを大きくアピールして、その問題に自分が対応していることを自慢したい。

私に頼んでまで助けてほしいなんて思っていない。

親がこんなに困っているんだから、あなたが対応すべきでしょ?
何もしてくれない薄情な子ね。
ドコモに予約してスマフォを教えてもらうからいいわよ。

これは、目先の対応だけじゃなく、今後のことを含めて考えるべきじゃない?
スマフォが欲しいの?
電話だけでいいの?
次の買い替えはどうするの?
今までの契約を終了して、うちの夫の家族割に入るとか、問題を整理して、
ちゃんと考えたいから、焦らないで。

そんなこといったって、、、、
焦る気持ちをわかってくれてもいいでしょ?

もうっ‼!
勝手に自分で心配事を作ってそれを周りのせいにするの止めてくれないかな。

そういう言い方やめなさい。
私は認知症なの。
私が何も言わなければいいのね、もう何も言いません。

とほほ・・・・・

対応すべき問題がずれてしまいました。

高齢者と話すのは難しい。

3Gのサービス終了へ

 2020年春に5Gが始まろうとしているドコモだけでなく、

3G(FOMA)は各社ともサービス終了が近づいています。

auは2022年3月、ドコモは2026年3月に3Gのサービス終了と言われています。

そこまでには、3Gから替えておく必要はある。

けれど、スマートフォンしか選択肢がないわけではない。

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スマートフォンを推奨する理由がある?

 現在70代の多くの方は現役時代、職場でパソコンを使っておられた方も多いでしょう。

 スマフォに何ができる?と考えたときに「パソコンみたいなもの」というと理解しやすいでしょう。

しかし、84歳になる母親は現役時代は、ワープロまでしか使っておらず、e-メールでのやり取りはしたことがありません。

携帯電話も、電話帳と通話のためだけのものです。

スマフォの機能を使いたいと思っているわけではありません。

スマホを持たないシニアは生活弱者?

スマホ普及率が高くなっていることは確かです。

しかも、各種情報は「詳しくは○○で検索」「ホームページを見てください」のように

ネット上で、自分で取りに行かないと知ることができないようになってきました。

私の両親のように、情報は”NHKのニュース、回覧板、時々地方新聞の信濃毎日新聞”からのみの高齢者は、今でも情報弱者です。

 最近推奨されている「スマート決済」も他人事です。

むしろ、生前整理のため、各種カードは処分し始めています。

今、84歳、あと何年、生きるかな・・・・

両親の寿命と、スマホ情報による得か損かを天秤にかけてしますが・・・

容易に予測できるのは、今後ますます MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス) は増加していくでしょう。

両親や私たちのように地方都市や過疎地に住むシニアは少子高齢化の加速もあり、

スマホを持つことで、アプリやネットから生活系サービスの恩恵にあずかることができる

という体制になっていくでしょう。

例えば、店舗への買い物へは車の運転が必須ですが、高齢ドライバーの事故の怖さを考えると

ネット購入が便利です。そうなると決済も現金ですることはないかもしれません。

シニアを救うのか?スマホが・・・

 何をするにも最初は難しい。

スマホが難しくて、ガラケーが簡単、ということではない。

慣れていない方が難しいのです。

つまり、慣れればできるようになっていく・・・・はず。

しかし、慣れるまで、この母にスマホの使い方を誰が教えるのだろうか。

私にはムリだ。

ケンカになるのが目に見えている。

今まで、何事につけても他者よりも優位に立つことで自尊心を満たしている母。

一からスマホを素直に教えてもらうことなどできるのでしょうか・・・。

安否確認、行政情報、生活サービスはスマホから?

 高齢者自身の生活を支えるためのサービスも、行政情報も今後はスマホでもやり取りという形になっていくことを予測すると、両親がスマホを持つメリットがあると思う。

 離れて暮らす私たちが両親の安否を知ることもできるようになるのかもしない。

だが、今の母の心配は、そういうことではない。

来週、眼科受診を予定しており、その受診が終わった後、
地域巡回バスにお迎え依頼をする必要があるが、
その時に携帯電話が使えないと困る。

使えます。

離れて暮らす高齢両親の携帯電話問題、まだ解決の糸口は見つかりませんが、

来月、ドコモに行ってきます。

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Posted by カトラ