そんな親切なリサイクル業者なんていないでしょ

介護

母から「〇日にリサイクル業者が来て古着をもっていってくれるから、その前に一度見て、欲しいものがないか確認して。」と電話がありました。

終活中の母は、家の中が片付かず、ここ数年のストレスになっています。

特に、若い時の仕事着用のスーツを中心とした洋服は普段着には着られないし、

娘の私たちは、よく育ったせいで母よりも10㎝以上背が高く、母のサイズは着られない。

私が、「片付けたいならリサイクルショップに持っていくけど、値段はつかないよ。」というと

それなら欲しい人に譲るから。。。と。一向に片付かない。

そんな時、「不用品は何でも買取します。洋服は困っているアジアに持っていきます。出張費は無料です。」という優しい女性の電話。

母はまんまと「アポ電」にのったのです。

近所のお宅に行くからついでに

母親とその業者との電話の内容は、何度聞いてもよくわからないので割愛します。

うちの住所を知っていた。
近所の家に行くから、そのついでに寄らせてもらうって。
古い洋服をもっていって、アジアの困っている人たちに渡すんだって。
貴金属はあるかと聞かれたけど、めぼしいものはないって答えてある。
連絡先は知らない。お店の名前もはっきり覚えていない。

電話帳に載っている我が家の住所は全国の人が知っている。
買取詐欺というか、「押し売りならぬ、押し買い」ってヤツじゃない?
洋服だけのつもりが、貴金属、何でもいいから見せてくれ。。。と
言って、勝手に値段付けて買い取るやつ。

でも、近所に来るって・・・

誰のうち?
近所なんて数件しかないんだから聞いてごらんよ。
(田舎なので、実際10件ないくらい)

私が、詐欺にひっかかったってこと?

いや、わからないけど、アジアの人に洋服持っていくなんて・・・・
自分の得にならないようなこと、輸送費などお金かけてやる、
そんな親切なリサイクル業者がいまどきいる?

だって、いらないものなんでも・・・・って。
家の中片付けたいし・・・
金目のものはないと断ってあるし・・・
・・・・・
自己防衛の会話が永遠とつづく・・・・

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今まではなんとか・・・・

もちろん、いままでも何度か、詐欺類の電話やはがきは届いています。

架空請求のはがきは「消費生活センター」で見てもらって事無きを得ました。

オレオレ詐欺は、孫(私からすると甥っ子)と勘違いして、孫の緊急事態で本人の母親には言えないとおもったのか

慌てて私に連絡があり、私が甥っ子の母(姉)に電話をして詐欺だということがわかって難をのがれました。

カニが届いた詐欺もありました。

さすがにカニは思い当たるところがなく、詐欺だとわかりましたが、

まぁ、いずれも大きな損害はない方でした。

ただ、押し売り的な「光回線」や「オレンジ一箱」「高額な本」などには引っかかっています。

当の本人たちは「詐欺」「悪徳」と思っていないので、インターネットが早くなった。

「おいしいオレンジ」と言って食べたり、

「いい本がある。調べるのに使いなさい」と孫に見せたり・・・・

留守電対応を

訪問はとにかく近所の人に頼るしかありません。その点、田舎はよその人がすぐわかります。

一方、電話は・・・・、出てしまいます。

この頃は警察指導でも「電話に出ない。留守電にして。」という方法にしているようです。

しかし、人と話したい母は、電話が鳴ると3コール以内に出ます。

しかも、「もしもし○○です。」とご丁寧に名前を名乗ります。

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約束の時間に電話がなりました

「アポ電」で約束した時間に電話がなりました。

母が受話器を取り上げ、「断り」を申し出ていました。しかし

「え?誰が向かってる?断れない?」

私が電話口を変わると、男性の声。

威圧的な声で「約束したんですよ。」と

そちら様が連絡先を教えてくれなかったからお断りの連絡ができなかったようです。

でももう、「小西」という者が向かっているんですよ。」

では、その小西さんの携帯電話を教えてください。
連絡しますから。

「ブチッ」と電話を切られました。ちょっと失礼でしょ。

それでも来ました

その電話の後、30分くらいしたら、小西と名乗る男がライトバンに乗って来ました。

とても不用品を回収できる大きさの車ではありません。

家に入れないように、慌てて庭先に出て車に追いつきました。

車から降りる前に「帰ってくれ」と伝えたのですが、あえて降りました。

ざっと180㎝はあろう大きな男性。う~ん、一瞬、こわいなぁ。

息子二人が遠巻きで心配そうに見守ってくれています。あ~~~心強い。

最初の電話口では優しい女性の声で、実際はこわもての男が来るんだなぁ。

もし、おばあちゃん1人だったら怖いだろうな。

連絡ミスがあったかもしれないが、断ったので帰ってください。

確認します。
・・・・
・・・・
家族の反対でキャンセルです。

怪しい店ではないんで・・・
名刺、チラシ、身分証明、
私たち、警察の許可を得てやらせてもらってるんで・・・。

はいはい、確かに、京都府にお店があり、古物商の登録番号も嘘ではないようです。

そちら様のお店がどうのとか、疑っているのではなく、
我が家には、出すモノが何もないので、お断りをしているんです。
無駄足をさせないように、さきほどお断りしたのですが、
連絡が届いてないようで、小西さんには面倒かけましたね。

チラシを見せながら
案外、こういうのが古いお宅にはあるんですよね。
(太刀や金杯や銀製品の写真をみせる・・・)

ああ、もうないですよ。
数十年前に祖父が亡くなった時に、親族が洗いざらい整理しました。

屋根裏とか、箱とか・・・・

屋根裏も確認したら、ハクビシンが巣を作っているし、
それらしい箱もネズミがかじったりして、もちろん、中身はないし。
とにかく、30年前に祖父が亡くなった時にすべて整理して金目のものはないですよ。

昔の方は、いいものを使ってらしたから、
腕時計とか金歯とか・・・・
見せてもらえば値段つきますよ。

総入れ歯だから、金歯も銀歯もないし、腕時計は1000円のデジタルですよ。
ぼけちゃって危ないから、私が全部管理しています。

長い長い・・・・・しつこいしつこい・・・・30分以上のやり取り。

根負けしちゃうんだろうなぁ

このやり取りを年寄が耐えられるわけがない。

きっと、家に入れちゃうし、見せるつもりのないものもみせるだろうなぁ・・・。

何もない‼

と言い続けて、来たことへの労をねぎらいながら、穏やかにお引き取りいただきました。

2度3度と訪問させてもらって話すると、いろいろ出てくるんですよね~

もう来ないで。

また、近所寄らせてもらうんで。
2~3回訪問した後の方が、あれもあったこれもあったと出してくれるんですよ。

つまり、業者は2~3回訪問することが常だそうで、また来そうです・・・。

何度か顔を見ていると、 知り合いじゃないのに、知り合いのように感じて?

気を許してくるから金目のものが出てくる、と小西さんが言ってました。

やはり、金目のものが目当て。

今夜はゆっくり眠れるな

業者が帰った後、父が母に向かって

「今夜はゆっくり眠れるな」と言いました。

「アポ電」をした後、私や近所の人に「気をつけろ」と言われていたようで

母は自分が詐欺に引っかかった愚か者であったと落ち込んでいたようです。

オレオレ詐欺にあった高齢者の多くは、金額の被害以上に心のキズが大きいといいます。

以前、NHKの番組で詐欺被害者の高齢女性が自殺を考えた話をしていました。

家族からの失跡や「注意して」という言葉で「自分が愚かだった」と自分を責めてしまうそうです。

母も昨夜は悩んで眠れない夜だったのでしょう。

実質的な被害はないけれど、母の気持ちを思うと、切ないし、業者への怒りも感じます。

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息子たちよ・・・

オレオレ詐欺の受け子とし、息子たちと同世代のて若い子が使われることもあります。

アルバイト感覚で、犯罪とは思いもよらず加担しているようですが。

今回、祖母の心労を目の当たりにして、息子たちは業者への怒りをあらわにしていました。

違法な業者ではない、しかし、祖母の心理的な心配事を利用した手口で近寄り、結局は威圧的な態度で

祖母を苦しめたこと。

孫たちにも顔向けできないと縮こまっている祖母。

おばあちゃんは何かあったら、お母さんに言えばいいからね。
「だまされる方が悪いとか、注意が足りないっていうけどさ、
だまされる方が悪いんじゃないよ。だます方が悪いに決まってるから。」

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Posted by カトラ