2019秋 中学二年 不登校中

不登校

 子どもが「学校へ行きたくない」と言い始めたとき、親御さんは驚きと戸惑い、混乱するのではないでしょうか。私がそうでした。

 文部科学省の統計では世の中に不登校の子供が増え、中学生は14万人と言われています。ただし、文科省の調査では「年度間で30日以上の欠席」が集計条件になっているため、息子のような中間教室へ登校し、欠席日数はそれに満たない場合は「隠れ不登校」になっているはず。つまり、実質的な不登校の子どもの数は、もっともっと多いと推測できます。

 そしてさらに驚くべき現実として、学校へ行かない子どもの学校以外の居場所や、親の不安を解消してくれる場所がないことを私は、実感しています。

 14万人いや、それ以上に増えている不登校のお子さんのその親御さんたちも、きっと、私と同じように 我が子が不登校になった時、どうしたら良いのか分からないことばかりでしょう。

 我が家の実体験が、誰かの役に立つ情報に変わるかもしれない。
ということで、不登校になった息子の経過をこのブログに載せていこうと思います。

1回目の不登校の始まりと終わり

 2019年、中学1年の2月末の水曜日の朝、「体調が悪いから休みたい。」と言って起きてきました。熱はありませんが、だるそうな感じに登校時間までゴロゴロしていました。

体調悪いから学校は休みた

 息子は、入学してからの11ケ月は、ソフトテニス部に入り、大会でも上位に入るくらい頑張っていたし、成績も上位30%以内くらいをキープ、まじめな性格ゆえにクラスでは模範的な存在として信頼も得て、忙しい日々を送っていました。

 翌木曜日の朝も体調が悪いから休みたいと言いました。
この二日目の朝、親の感として「これは違う!!」と思いました。

 そして、週末や夕方からは元気でも、朝になると体調不良を訴えました。
不登校は、本当に突然来るんだなぁと思いつつ、日々ムリしている様子が見えていたので、心のどこかで「やはり、来たか。」とも思っていました。

 一応、理由を聞きましたが、「教室の雰囲気がうるさくていやだ。」としか言いませんでした。もちろん、担任、部活顧問等には「変わったことや問題が起きていなかったか。」と確認のため聞きましたが、「何も思い当たらない。」というお決まりの返事でした。

 嘘をつくのが下手な次男が、毎朝、休むための芝居がかった嘘をつくのがなんともせつなくて、「休むために病気にならくていいから。」と伝えました。

 「終業式までの登校日は10日しかないので休ませる。」と担任には伝えましたが、毎日担任は、翌日の予定を、同じ中学に通う兄に渡してくれていました。
この担任にとっては初めての受け持ちクラスだったので一生懸命だったと思います。電話もこちらが断るまで毎日かけてきました。息子は電話口でも話すのは嫌がりました。

 そして、卒業式の朝。主役は卒業する兄ですが、私たち夫婦も列席するため車で向かい、その車に次男も一緒に乗って、学校の昇降口で別れました。

 本人は数日前から「卒業式は行こうと思う。」と言っていたのでその日の朝はほんとに普通に登校準備し、車に同乗し、到着後もササっと降りていきました。

 卒業式後は春休みに突入しました。
春休みは、家に居てもみんなも休みなので気持ちも曇りなく過ごせているように見えました。

春休み中、「4月からは学校へ行くつもり。」と言っていました。

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2回目の不登校の始まり

 3月中の登校日も4月の初日も普通に登校していきました。

新しいクラス、新しい担任に対しては「イヤだ。」と言っていましたが…。

 名簿は個人情報のなんちゃらのため作られないので、誰と一緒になったかは分からず、それでも数人は同じ部活の子もいたようです。新しい担任も数年前から中学校に居る教師だったため顔は知っておりました。
 ただし、家庭訪問で初めて話した時の担任に対する感想は「決めつけの人」でがっかりしました。

 例として、息子の靴がたまたま下駄箱にそろっていた。たまたま他の子の下足がちょっと乱れていた。それを見た担任がホームルームの時間に「T君(息子の名前)以外はみんなダメ。下駄箱に行ってみてきなさい。」と言ったそうです。息子はこれがすごく苦痛だったと私に話してくれました。私が息子と同じ立場でも、すごく嫌だと思ったので、「そうだね。なぜ先生はそういったのかね。」と問うと「ただ、自分が期待していた以上にきれいでなくて腹が立ったんだと思う。」と。

なんと、数日後の家庭訪問の時にその話を担任が私にもしてきました。

T君の靴だけがきちんとしていました。

私は、「先生がうちの子を褒めてくれたのはうれしいけど、そんなにみんなのも乱れていなかったようですし、何がそんなにちがったんですか?」とたずねると、「ほんとに皆はダメだったのです」との回答。
「イヤ、そういうことではなくて、うちの子はみんなが怒られている中ですごく居心地が悪かったようです。」と伝えると「褒めるところは褒めるべきです。」という。子供の気持ちは無視なんだなと思いました。

T君だけがきちんとしていたので、みなの前で褒めました。

そんなに皆と変わらなかったと聞いています。
なぜ、先生が皆の前でそう言ったのか、息子は
先生の気持ちが理解できなかったようです。

他の子ができていなかったので。
(褒めてやったのに文句あるのか?)

そういうことではなく、、、
皆の前で一人だけそういう扱いをされるのは
嫌な年ごろですし。。。

褒めるところは褒めるべきです
(自分は正しいことをしている)

そういうの、うちの子にはやめてください。。
(息子の気持ちは無視ですか)


 思春期の子が一人だけいい子ちゃん扱いされて居心地悪くなったことや、その気持ちへの理解は一切なく、また、自分のやり方の反省(靴の整頓をしてほしいならそれを伝えればいいことで、一人だけ名指しして褒め、他を悪いと威圧的に評価する以外の方法はあったはず。)はなく、「自分は正しい、むしろおまえの子を褒めてやったんだから感謝しろ!!」的な態度に「今後は止めてください。」としか言えず、担任のきょとんとした顔しかおぼえていません。

 自分の考えを相手に押し付けてくる。自分の意見に反対の考えもあること、立場によっては違う感じ方があるということは思いもよらないのでしょう。因みに、年齢は50代後半の子供たちからは「やくざ」と呼ばれる風貌です。

 3週間が過ぎ、週末からゴールデンウィークになろうとしていた朝、息子が「学校へ行きたくない。」「3月の時とは違う。もう、我慢できない。」と言ったのです。 そして、クラスの一人の女子からイヤなことをされて「やめろ。」と言っても止めてくれない。みんなも知っている。もう限界と。

3月の時とは全然違う。
もう限界。学校行きたくない。

 他の親御さんからの情報として、問題児(小学生、中1の時も何度も問題を起こしていて有名)が一緒のクラスになって、しかも息子の斜め前の席だと聞いていました。勝手に筆箱や持ち物を持っていくのは序の口で、おとなしい息子に何かとちょっかいをだしており、心配したクラスの女子がお母さん経由で教えてくれたこともありました。

 息子の口から「もう限界。」と聞いた時は、よほど我慢したんだろうなと察しがつきました。早速、担任にアポを取り事情を話しました。

息子は〇〇さんに「あんなこと」や「こんなこと」をされて嫌な思いをしていると言っている。
このままだと学校へ来られない。
せめて席替えをして物理的な距離を取ってほしい。

席替えはしません。
本当に「あんなこと」「こんなこと」をされたのか
本人の口から聞かないと確認できません。

息子は限界の状態です。
○○さんや周りの子とかに事情を聴いてみてください。

本人からそういうことは言うべきでしょ?
それに、嫌だから席替えしろとか、そういう
いつも逃げていくだけいいんですか?
子供たちにも言ったのですが、
逃げるのではなく、壁を越えろと。

席替えはしてくれないのですか?
息子は学校へ来れなくてもいいってことですか?

本人と話してからでないとできないと言っているんです。
明日来たら話します。

明日も来られないかもしれません。
もう限界なんです。

まずは本人と話してみないと始まりません。
明日、学校へこさせてください。

そうですか。無理です。
(教頭か校長と話そう)

 私はこの会話の無限ループに驚いて、そうか、息子はこの先生に対してももう限界だったのだとわかりました。

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不登校の原因・理由

 3月の10日間の不登校は1年間の頑張りすぎで疲れてしまったのでではないか、と今になって思います。もちろん、その時に聞いても、学校へ行きたくない原因や理由ははっきりせず、本人もわからないと言っていました。ただ、その時は、春休みになり、ゆっくり出来てエネルギーを蓄えられたから4月からスタートできたのだと思います。

 しかし、3月に休んでしまったことで、4月当初からクラスメートや担任が嫌だと思っても、それを親の私にはなかなか言えなくなるという、まじめな息子ならではの苦悩の日々があったのだと思います。嫌がらせを受ける自分自身に、どこか自分を責めるような恥ずかしいような気持ちもあったのかもしれません。

 辛い3週間だったと思います。
 ただ、今回は「体調が悪いから」とは一言も言いませんでした。

 本人もストレスによる心理的なものが原因だとはっきりわかったからだと思います。直接的な被害はクラスメートの○○さんからのものだったのですが、担任がその子をえこひいきしているため、担任を信用できないと感じていたことも大きな要因です。つまり、○○さんや他のやんちゃな子たちのご機嫌をとるような騒がしいクラスになっていたのです。

 時々、子どもの不登校は親の育て方や親子関係の問題が原因である、という人がいます。親の育て方が悪いから子どもが不登校になった?

 一方、不登校にさせる○○さんの母親は・・・。
他人様の家庭に口をはさむつもりは毛頭ありませんが、その母親は担任とお酒を酌み交わし、それを楽しげに言いまわる人です。何度かすでに、娘が起こしたトラブルで学校へ呼び出しを受けていたようですが、笑いながら「またちょっと行ってくる。」という具合です。

 育て方に問題があることと、不登校になっていることとの関連性ってどのくらい信ぴょう性があるのでしょうか?いじめのでも、加害者側の心の方が深刻なわけで、それには親子関係の問題が大きく影響していると思います。

 ただ、私もそうですがおそらくこれを読んでくださる方、子どもが不登校になり悩んでいる親御さんの多くが「私の育て方が悪かったのかしら?」と頭をかすめていると思います。そして、自分の周りのひとたちから、そうみられていると思っていますよね。悲しくなります。

まぁ、たとえ育て方が悪かったとしても、時間は戻りません。
大事なのは、これからそして今、どうするか、なのです。
 人の気持ちを意図的に傷つける人はいつになっても、どこに行ってもいます。そういう人たちと分かり合えることはないと思いますし、原因追及の時間が無駄だと思ったらそれは考えなくてもいいと思います。

 学校へ行かないくらいのことで、自分の愛情や子育ての失敗なんて思わないでおきましょう。むしろ、その選択をし、自分を守る力を持った子に育てることができたのです。

今、子どもの人生ははじまったばかりで、まだまだこれからです。

不登校児童生徒への支援の在り方について (文科省通知 平成28年9月14日及び平成29年3月28日)

 長い間、学校の不登校対応は「個々の状況には関係なく」学校へ戻すことを目標にしてきました。しかし、文科省は、学校復帰のみにこだわる不登校対応を見直し、「社会的自立」への支援充実を促す方針になっています。つまり、無理に学校に戻る必要はないわけです。

 フリースクールや他の施設での学習支援、環境づくり促進がうたわれ、実際にそれらが充実してくれたら不登校の子供たちの選択肢が増えることでしょう。

 とはいうものの、現実はそれほど変わっていないと感じています。学校教育のみが教育であり、不登校の子は来れないなら来なくて良いよ、でもあとは自己責任で、というのが現状です。
 私が住む地域にも「中間教室」というその学校教室へ登校すれば自分の学校でも出席扱いになる場所はあります。しかしそこでの目標もやはり、「帰級」元の学校の元のクラスに戻ることにあるのです。

 進路についても何かしらの考慮があるかというと、無いようです。
特にこの地域の高校入試は内申書の比率が高いため、不登校状態は(登校日数の不足により評点が低くなるため)中学2年の後半までに解消しないと、推薦入試及び一般入試に大きなマイナス要因になります。
文科省通知による見直しで、何か変わるのでしょうか。おそらく、我が担任を始め、多くの教師はその通知さえも未読だと思いますよ。

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学校側の対応

 担任と話が進まなかったため、翌日私は教頭と対面して話しました。
運悪く、4月に転任したばかりの教頭のため、中学校内での地位は、当校での経験年数が長く教務主任でもあり、しかも年上の担任よりも、弱いことは明白でした。

 ただし、現代の不登校に対する認識の変化や対応の必要性理解についてはきちんと持っており、共感力や問題の焦点化能力は長けていると感じました。

 惜しむらくは、その後、教頭から担任への話は何度かされたであろうことは容易に想像がつくのですが、担任がそれを逆手に取り「教頭からの指示」により という前置き をつけて、「○○しました」とか「△△はせず」と言うようになり、責任転嫁に使われてしまいました。

 まずは、学校内の居場所として中間教室へ行くことの段取りを取りました。この中間教室については、担任曰く「逃げの場所」であり、弱い奴が行くところで、行かない方がいいところだそうです。そう皆の前で紹介したため、初めは息子も渋りました。幸い、見学に行ったところ、受け入れのよい先生が担当であったため、翌日から休むことなく登校しています。

 次の問題は、給食です。クラスに行きたいくないので、給食を食べずに午前中のみで、早退してしまう。お弁当を持たせる許可を申請したら、なんとその翌日給食が止められました。こちらから一言も依頼申請はしていない、むしろお弁当許可の話をした際に、いつでも戻れるように「止めないでください」と教頭に言ってあったのに、担任が勝手に手続きしたようでした。その時はまだ、実際に教室に行かなくなって1週間も経っていない日でした。

 子どもの苦痛への対応はいっさいしてくれないのに、頼んでもいないことはやること早いわ…。

給食費の引き落としは止めておきました。
(気が利くでしょう!!)

戻るところはない、ということですね・・・。

不登校になった時、親ができることは?

 3月の時とは違い、今回の不登校は、クラスに行くことが限界だと本人は言いました。
 そして、学校自体は行ける。部活も行ける(毎日はむりだけど)。学校行事はクラス単位で動くので参加したくない。

 息子は毎朝学校に行くので、私は電話等での欠席連絡をする必要がなく、それは他のお母さんと比べたら格段にストレスフリーです。不登校に多い起立性調節障害の訴えもなく、「行きたくない」「行きなさい」の応酬もありません。

 ただし、お弁当を食べずにいつも帰ってくるので、結局は「早退」扱いです。どうやら、学力保証はなく、自学自習のための登校なので、息子にしたら、「一日そんなに学校でやることはない。」ということらしい。
 結局夕方、気が向いたら部活のために再登校する、という日々です。つまり、部活に行かない日は、昼日中ゴロゴロしてゲームをしたりYouTubeを見ているだけです。

 なので、グータラしている息子に対して時々はイラっとして嫌味を言います。

試合で負けたのはゴロゴロして体力が落ちたからだね。

わかってる(怒

 1学期の間、一回も担任からの連絡はなく(担任曰く、教頭に連絡することを止められていたから。)、むしろ教室の様子もわからないほど情報がなく終わりました、今現在、息子の机がどこにあるのかさえも知らせてくれません。夏休み明けも、何も変わりません。なんだか、「戻ってくるな。」と言われている気がします。

 不登校の子の親ができることは、子どもの理解者であり、応援者であることなのだと思います。(ときどきイラっとしてしまいます。)

 私の失敗は、「私が担任を嫌いになったこと。」です。

 人として、教師としてあり得ない姿勢・態度を許せず、話すことでストレスが溜まるため、相談や考えすべてを直に教頭に話していました。担任の面目は丸つぶれになったはずです。それがさらに担任にかたくなな態度をとらせたと想像できます。

 直接の暴力や暴言はないため担任の非を責め立てたり、非難することはありませんが、それははたから見ると、担任の方が息子よりも校内での立場はやはり強いわけです。息子の味方になってくれる人はいないのです。

 親の価値観で担任と対立してしまったので、窓口は教頭です。しかし、穏やかな教頭は親の思いを聞いてはくれますが。担任への指示力が弱いため、何も動きません。結局、担任が動かないと個々の生徒の問題は動かないんだなぁと実感です。

 不登校の調査は学校でなされるため、子どもたちの本音がそのような調査に反映されているとは思えません。とくに、学校調査ではない場合、 不登校のきっかけもは「先生とうまくいかない」がかなり多い結果になっています(日本財団統計データ)。つまり、教師との関係で悩んでいる場合、それを言うことはできないし、仮に「担任と合わない」と公言した場合、解決の糸口が見つからない状態になってしまうわけです。

 不登校のきっかけが学校や教師にある場合、親は何ができるのでしょうか。
まずは「学校へ行きたくない。」と自分で言える子に育てることですよね。

 そしてとにかく、不登校になった我が子を受け入れること。
受け入れるというのは、不登校になった子、というのではなく、今の学校は、「誰もがが不登校になる可能性のある場所」なのです。特に今、不登校になるのは「感受性が強く繊細でまじめな子です。」

 感受性の強いまじめな子が「学校へ行きたくない」といった時点ですでに、かなり頑張ってきてもう限界だということです。それをまずは労いたいですね。

 子どもが傷つくくらいなら、「学校へ行かなくていい。」と考えることはできます。「学校へ行くことが全てではない。」とも考えています。

 しかし、その後、 不登校になってからどのタイミングでどういったアクションを起こすかが難しいですね。現在、不登校を始めた5月から夏休みを含めて5ケ月が過ぎようとしています。この間にも私自身の気持ちはなかなか安定しません。 息子の生活の変化や私の気持ちのブレる様子は次の機会に書きます。

長々と失礼しました・・・。

不登校

Posted by カトラ