朝の連ドラ

連続ドラマといえば、一年、半年、1クールなど様々あります。
今回は、NHK朝の連ドラを観始めました。
なぜなら、ナレーターの津田健次郎さんの声が好きだから。
自分が好きだから
といって、「私が好きなものを好きになってほしい!!」なんて言いません。
「声」って不思議だなぁって思うんです。
例えば、「メラビアンの法則」。「人は見た目が9割」という本で有名な。
内容は意味がある立派なことでも、表情や仕草、声などによって受け止められ方が変わってしまうそうです。
つまり、「内容に矛盾を感じた場合」、その内容が本当に信用できるかどうかは、
「内容1割」、非言語情報(表情・仕草・声)が「9割」で判断されるようです。
「おや?変だぞ?」と思ったときに、その内容がいくら正しくても、
その人が自信なさげに、おどおどと小さな声で説明していたらほぼほぼ信用されない、ということです。
また、さらに興味深いのは、恋愛においては「声」は非常に重要な要素らしいのです。
特に女性の方が、男性よりも声にこだわる比率が高いそうです。
うん、わかるわかる・・・
もう一度聞きたい
我が家の息子たち、中学生になる頃、変声期を迎えていました。
しばらくは、声自体が出しずらそうだったり、急に声が裏返ったりしていましたが、もう定着しています。
はぁ~~~~~~~~もう、あの「天使の声」は聴けなくなってしまいました。。。
息子たち二人がお風呂場で歌っているとき、こっそり録音しておいてよかった。
もっと大きくなったら、本人たちに聞かせようと思っています。
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デフサッカーを初めて知りました
お恥ずかしながら、先日、テレビで「デフサッカー、デフフットサル」を始めて知りました。
私は、キャプテン翼世代ですし、Jリーグが開幕した1993年のあの熱狂やドーハの悲劇を鮮明に覚えています。
また、キャプテン翼の作者が描いてくれたので「ブラインドサッカー」は知っていました。
しかし、デフサッカーは知りませんでした。
「音がないサッカー」

視覚情報が9割ならば・・・
上記の法則から行くと、「視覚情報」があるのだから、チームメンバーがどこにいるかわかるし、
攻撃すべき方向はわかるし、敵がそばにいるのも見えるし、難しくないのでは?と思っていました。
目からの情報がない「ブラインドサッカー」よりはむしろハードルは低いのではないかとも思いました。
しかし実際に、もと日本代表の前園さんが聴覚情報を遮断してメンバーに加わってみたものの、
パスはもらえない、居てほしいところにチームメンバーが動いてくれない、
パスが欲しくて手をたたいて合図をするが誰にも届かない・・・
自分の存在を誰からも認知されない前園さん。
音がない世界で、後ろから声をかけても振り向いてくれない。
存在を示すには近くに行って、肩をたたくしかない。

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視覚優位、聴覚優位
多くの人は、視覚と聴覚両方をある程度バランスよく使って情報処理をしているが、
利き手があるようにどちらかに優位性を持っているそうです。
簡単にいうと
■視覚優位型は、目で見て理解することが得意。言葉のみの説明は理解しにくい
■聴覚優位型は、耳から入る情報を理解することが得意。文字や図形を正しく認識しにくい
私自身と次男は視覚優位かなぁと思いますし、夫や長男は聴覚優位ではないかな、と感じています。
例えば、今年の干支の「ネズミを画いてみて」というと、その差は歴然。
本人たちの了承がないためここには載せられませんが・・・・。
次男は「ネズミは、ミッキーマウス」を最大イメージとして、目に浮かんだ全体像を描く感じ。
長男は、頭部、胴体、あし、尻尾という部分を付けていく感じ。ネズミかネコかわからない。
同じ世界でもそれぞれ違った世界が見えている
中には、極端な視覚優位、極端な聴覚優位の人もいて、バランスが偏っている人もいるそうです。
その特性を無視するのは、左利きの人に「右手で書きなさい。」と言われるくらい、生き辛さを感じるそうです。
それぞれの特性を理解したうえでのサポートは「少ない情報で理解できる」ことにつながるかもしれません。
「視覚優位」の子には、写真やイラスト、言葉の説明はすっきり簡単に。
「聴覚優位」の子には一つひとつ場面ごと丁寧に説明する。
同じように育てた我が家の息子二人がそれぞれ違うのですから、きっとこれはもともとの「個性」です。
同じ世界でも目の前の息子二人には、違った世界が見えていたんだと、今になって思いますが、
それぞれの個性をこれからは利用していけるようにしよう。
認知特性がわかるテストもありました。いずれにしても、よい方向に活用できるといいですね。
どっちがたいへん?
小学生の頃、息子たちは、ある活動で「サウンドテニステーブル」という視覚障がいの方と卓球を体験したことがある。
球の中に鉄粒が入っていて、転がると音がする。卓球台は同じ大きさだけど、球はネット下を通す。
球の中の音が大事なので、体育館に選手はたくさんいますが、し~~~~んとしている。
健常者は危ないのでアイマスクをせずに対戦しましたが、なかなか難しかったようです。
また、知的障害の方と「フロアホッケー」というのも体験したことがありますが、
とにかく、練習を重ねている方たちにはかなわない。
いろいろな立場の人と同じルールで対戦することで、相手のすごいところをやっと理解できる。
そのような活動を通して、ろうあ学校の先生とお話をする機会があり、興味深い話を聞きました。
目が見えないのと、耳が聞こえないのと、どっちがたいへんだと思いますか?
目が見えない方が困る
そうだね、目が見えないと、ぶつかりそうだし怖いね。
では、周りの人の気持ちは、どっちの方が分かると思う?
???
隣の人と向き合ってごらん。
まず、耳をふさいで、相手をみてごらん。(相手は後ろを向いてしまう)
次に、目を瞑ってごらん。(相手は少し離れたところに立ち、話を始める)
どちらが、相手の気持ちが分かったかな?
目を瞑ったけど、耳が聞こえる方が、相手のことがわかる。
どこにいるとか。楽しそうとか。
人と気持ちを通い合わせるには、実は“目”よりも“耳”の方が役に立っているのかもしれないね

目指すものが違う???
話を戻して、
デフサッカー、デフフットサルの紹介でさらに驚いたことは、
デフサッカーをはじめ、聴覚障がいの競技はパラリンピック種目には採用されていない。
4年に一度のデフリンピックが最高峰の大会とされている、ということ。
でも、デフリンピック・・・・知ってましたか?
もちろん、聴覚障がいのある方が、オリンピックに出られないというわけではないので、
聴覚障がいの方も、陸上などをはじめ個人種目に出ていますよね。
詳しく知りませんが、素晴らしい成績を残している方も多い。
しかし、一方で、テレビで見たデフサッカーのように
試合中の声によるコミュニケーションが欠かせない団体競技では、健聴者とデフのチームでは差が大きい。
デフチームが通常のオリンピックに出場して、しかも勝ち進むことはかなり難しいだろうとわかります。
ところで、「ブラインドサッカー」はパラリンピックの種目になっています。
なぜなのでしょう・・・
関係各位、お立場の思惑はわかりませんが、
デフサッカーももっと身近に観たいなぁと思います。
