またもや子ども後回し

授業参観などが中止になっている中、3年生の保護者対象の臨時学年PTAがありました。
議題は「修学旅行の実施についてと公立高校入試について」というものです。
前日には一斉メールで参加を促すお知らせが届きました。
中止の表明まで30分
明らかに招集をかけている時点で多くの保護者が「修学旅行中止」だな、と思っていたことでしょう。
しかし、事前配布の資料も、当日配布の資料もありません。
始まった説明は今年1月から日を追った情報をスライドにしたもの。
何月何日に文科省から出た通達やら、松本市の方針やら、県のホームページやら・・・
そして、その時点で自分たち教員があたふたとしていた様子を伝える。
聞いていてあきれるほどの自己弁明、責任回避です。
教員の自分たちがいかに苦労して苦渋の決断をしたかというストーリーを見せられた後、
つまり30分かけての言い訳を聞いた後、でた最後のスライドが「修学旅行の中止」です。
しかも、生徒たちにはこの間に中止の可能性の説明はなかったようで、本日、先に親に話したから、家で伝えてくれというのです。
そのうえで、明日の授業で生徒に説明する、というのです。


責任回避甚だしい
生徒たちへの説明がないとか、途中経過においても、中止になる可能性を伝えてない。
つまり、学校側が勝手に動いて勝手に判断してそれが決定になる。
しかも、生徒が受けるショックをまず親が受け止めろ、ということです。
またもや生徒おきざりです。
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生徒の主体性無視?
生徒たちを軽く見すぎていないでしょうか。
もっと生徒に決断の経過に参加させたらどうだったのでしょうか。
もともと8月の修学旅行も「怖くて行きたくない」という生徒さんもいました。
それらの声を拾うことなく、修学旅行ありきを当然のものとして動く教員の身勝手さには残念としか思えません。
キャンセル料がかかるが、その内訳も明らかにされません。
しかも、旅行積立金の返金はすぐにはされず、年度内に他の旅行企画で使用するということです。
勘弁してほしいものです。
従順であるべき???
先生たちは生徒たちを何も考えられないと思っているのでしょうか?
それとも「従順であるべき」と思っているのでしょうか?
「主体性のある子」、「自律的に学び続ける人になっていってほしい」。
教師たちはよくこう言うわけですが、まったく反対なことをしているのではないでしょうか?
「教育委員会や先生の言うことに黙って従うのが”いい子”」ではありませんよね?
いやいや、本校の先生たちは、松本市、長野県、文科省のいうことに黙って従う先生ですから、自分たちを「いい先生」と思っているわけで、やはり、そういう従順な子が「いい子」と思っているのかも。


感謝する保護者
驚いたのは、その説明だけではありません。
前席に座っていた保護者の一人が「先生方のご尽力に感謝します。」とのたまわりました。
あんぐり・・・・
ダメだ・・・。
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生徒の力が見たい
生徒たちに任せてみてほしい。
中学三年の彼らの力を見たい。
絶対、その過程が学びになり、成長になる。
先生方、今からでも遅くありません。怖がらず生徒たちに任せてみてください。
多少、サポートは必要でしょうが、大丈夫です。
そのように、本気で子どもの成長を促してくれる先生の味方は保護者の役割として、私たちがします。
先生も人間、先生としての成長をしてみたらいかがでしょうか。

