足が臭いと言うから

夫と息子二人は一年中アレルギー性鼻炎のため嗅覚が利きにくい状態であるようで、ニオイに鈍感です。
特に息子たちの男子クサさや夫の加齢臭は私を悩ませています。本当に本人たちは気がついていないのかしら。
以前、靴下臭い件については書いた通り、裏返して洗濯することでほぼ解決しましたが、夏場は靴下をはかずに靴を履く息子たち。
当然、食卓下がクサイわけです。
今日も食事中クサかったので長男に注意したところ、プイと怒って、食事の途中で席を立ちました。
今回は、最近気になる「キレやすい長男の話」です。
クサイと言う指摘
クサイと言われると、なんだかキズつきます。
口臭、体臭などいろいろな臭いに気が付いてもなかなか他人様にはお伝えすることはありません。
一方、香水や柔軟剤など本人はいい香り、と思っていても人によっては苦痛なニオイである場合もあります。
そのような、「香り」に対する苦情はなかなか受け入れられてもらえないでしょう。
ごめん、言い過ぎた
長男に向かって私が「足がクサイ」と単刀直入に言いすぎました。m(__)m
自分の息子が、自身の臭いに気づかないまま、もしかしたらいろいろなところで損をするのではないか、と想像してしまうのです。
クサイくらいで死ぬわけではありませんが、あまりにひどいと人間関係に支障が出るから、きちんと伝えたほうが本人のためだと思ってしまったのです。
しかし、長男が気分を害するのもわかります。母親だからと言って、許されない言い方もあるし、やはり、指摘されたくないことってありますよね。
クサイとかデブになったとかはタブーです。
家族だからと言ってやはりデリケートなことは気を付けて伝えないといけません。
なにしろ、「足がクサイ」と言われて「ムスッ」と怒った長男は、そのまま席を外して部屋にこもるのかと思ったら、風呂場に行って足を洗っていました。
なんてかわいいのでしょう。
お詫びに普段履いている長男のスニーカーを洗ってあげます。
やはり、リセッシュではあのニオイはとれませんよね。
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キレる理由
我が家の息子たち、反抗期もそれほどなく、反抗と言っても少々ご機嫌が悪いか?と思う程度だったし、こんなことではむしろ自立できるのか心配になるほどです。
一方、私が「ヘリコプター・ペアレント」ではないか、と心配しています。
保護者がいつまでも子どもの頭上をヘリコプターのようにホバリングして待機しており、なんらかの問題が起きるとヘリコプターが着地するかのごとく降りてきて、子どもの人生に介入してくる保護者のこと。
実際、子どもが自立する年齢になっても私が付いて行っていそうで怖いです。
問題は、子離れです。
自分探しの裏返しだよ
長男に対して無遠慮な言動を吐く私と、その言葉にキレる息子を夫は見ていました。
もう、私が絶対的にダメなのはわかっています。本当にごめんなさい。長男に非があるとは言えません。
ただし、最近の長男のキレやすさは夫も気がついています。
まぁキレるといっても、プイッと怒ってそこからいなくなってしまう、程度のことです。
モノにあたったり、弟に八つ当たりしたり、「くそばばぁ」と暴言を吐いたり、家出したりといったことはないので、世間で言う「キレる」とはちょっと違うかな。
もともと穏やかな長男だったので、その感情の起伏の出現率が以前とは違い気になるということです。
将来のこととか、やっと「不安」を感じているんじゃないか?
やっと、ってどういうこと?
ヤツは、今まで(高校進学)は決められたレールを走ってきたと思ってて、今やっと、進学か就職かを考えたら急に不安になってきたって言ってた。
ふ~~~~ん、そう思ってたんだ。

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気にしないがいい
まぁ、言っちゃったことは仕方ないし、もう気にしないってしたほうがいいよ。
え?私が気にしなくていいの?
ヤツは、お母さんに対して腹立てているようだけど、本当は違うってわかってるんだし。ほっておけばいいんだよ。
ふむ、そんなものか…
今年は夫が、珍しく1週間も夏休みをとりました。もともとテレワークも多くなっていたので私が知らないとところで息子たちとも話をしているようです。
キレる・・・母・・・聞こえないよ
スマホ、ストレス、前頭葉の未発達、低血糖、セロトニン…などなど
キレる原因を探ろうとして検索するとその理由がいくつもヒットする。
実際、長男の「キレ具合」も気になるところですが、今いちばん気になっているのは84歳の母の「キレ具合」です。
母は、この半年ぐらいでかなり聴力が落ち、それに比例するように「キレる」ことが多くなりました。

母は「自分が聞こえない」ことが我慢できないので、何でもかんでも聞き直しをしたり、声が小さすぎるなど相手を責めたりします。
母が要求するので、私も家族も大きな声で説明し直しますが、一方でそれが「大声で怒られている」様に感じるのだそうです。
そのように、大声でこちらが言うことになると、母は怒られていると感じるから反感を持ち、さらに大きな声で粗暴な受け答えが返ってくることになります。
そうすると、こちらの返答もぶっきらぼうになります。楽しい会話になろうはずがありません。
一方、父は以前から耳が遠くて、集音機を試したりしているのですが、聞こえないままその会話を流してしまうことも多いし、補聴器を勧めても「聞こえない方がいいこともある。」と言い、拒否します。
母は、問いかけても返事をしない父に対して苛立つことが多いのですが、その半分ぐらいは父の「聞こえないふり」だそうです。
聞きたくないこと、対応したくないことは「聞こえないふり」で押し通している父です。
「聞こえないこと」が人間関係をこじらせる原因になることもあるようだけれど、父親をみていると「聞こえない方がいいこともある。」という言い分もわかる気がします。
「聞こえない方がいい」という表現が理解できず、「聞こえないことは不幸」と思い込んでいる母。
そうして、やはり「聞こえないこと」は母にとっては不安なのだと思います。
周囲の状況が分からなくて取り残される不安、相手の言っていることがわからず失礼な対応になる不安、耳が遠くなっていく老化の不安‥‥
長男と同じように母のキレる原因は自分の心の中の「不安」なのかもしれません。
特にこの頃の母は「死」への不安が大きく、私や孫にあうといつも「葬式が心配」と言います。
この「葬式心配」話については、別に、書きます。