集中的学習指導にバテた友だち

不登校

中学3年生の次男が通う中学校では夏休み明けに総合テスト①があったばかりで、次の総合テスト②は9月中旬に実施予定。

次男は夏休み中の三者面談(五者でしたが)で志望校をしぼりこみ始めました。

しかし、総合テスト①の結果が予想以上に悪かったため落ち込んでおり、次のテストへのプレッシャーを感じているようです。

何度か話に登場してもらっている不登校友だちは、中学1年から不登校ですが、そこからほとんど定期テストを受けていません。受検しても1教科だけとか…。

ところが、今までテストも含め何の音沙汰もなかった担任から夏休み明けの総合テスト①を受検しなかったためか、初めて呼び出された、と彼の母親からLINEがありました。

記憶にないけど・・・

不登校の友達と次男は同じクラスなので、担任も同じです。

そのお母さんの話によると、
担任は「その子と事前に進学について二人で話をした」と言ったそうです。
そのうえで母親が呼び出されているのだから、進路のことだと思い、家族で話している通り、本人を焦らせることや「入れる高校」を探すより「進みたい進路」の実現に向けて協力するつもりであることを伝えようと思ったそうです。もしかしたら今年度受験ではないないことも想定に入れていると。

ところが、いざ、担任の話が始まると、
夏休み前、二人で話した時、本人は高校への進学を希望していた。
結局志望校名は出なかったが、どこの高校を志望するのか。
夏休み明け総合テストを受けていないから、学習レベルがわからない。
進学希望ならばこれから半年で受験用学力をつけなくてはいけない。
などなど、矢継ぎ早に話をされ、受験準備をする雰囲気になってしまったそうですが、
今まで息子から高校進学希望と聞いたことがなかったため驚いて、あっけにとられただけでした。

家に戻り、本人にその話の確認をしたところ、担任と二人で話した記憶はないし、進学とか受験とかの希望を伝えた覚えもないと。結局、進路の話になると受験か就職か…口が重くなってしまったと。

で、我が家の次男に確認したら、

あぁ、担任が二人で話したというのは、夏休み前、中間教室に担任が来て名簿順に廊下に呼び出され、そこでちょこっと話したことだと思う。

時間にしたら2,3分だったし、何を聞かれたかオレもはっきりは覚えていないけど、オレの時は提出した進路希望調査の記入内容のことだったと思う。あいつは用紙を提出してないと言ってたから、何を聞かれたかわからないけど、短かったよ。

マジ、廊下で進路の話とかやめてほしい。
多分、あいつのことだから担任から聞かれても「はぁ」とか「はぃ」くらいしか答えてないと思うよ。

う~~ん、担任がいう「二人で話した」ってのは急に呼び出した上での廊下での立ち話だし、本人の記憶にないようなことを「私は本人の本当の気持ちを知っています」というような知ったかぶりの顔で母親に話すのって、どうなんでしょうか。
しかもそれを本人のいないところで。1ケ月も過ぎてから。
やはり、この担任は信用ができません。

広告

学習に専念・・・

ということで、本人の希望なのかもわからないまま、学校側としては「進学希望、受験へ向けて」サポートする体制をとる方向になったようです。
つまり、先週からその子には、今までになく教科担任が机にぴったりついて教え始めたそうです。
中間教室にも体育の時間はあり、今年最後のプールの時間も、彼だけが教室に残り数学をやらされていたとか。

で、次男や母親が心配していた通り、週の半ばで彼は遅刻するようになり、週の後半は休んだそうです。
その子のママも「すごい疲れているの。今までのほほんと過ごしていたのに、急に詰め込んでも無理よ。」

半年あれば間に合います

実は、夏休み前に開催された、中間教室に通う生徒の保護者会の記事でも書きましたが、学校側と保護者の間には大きな溝を感じます。

「受験までにまだ半年あるので間に合います。」という学校側の言葉にも保護者の反発がありました。
半年間、学習を続ければ学力は上がる、と学校側は言っているのでしょうが、

保護者は、まず学習するための動機付けやめざすところを決めるのにも時間が必要。そこから勉強が必要だと認識させて、学習習慣がついていない子どもに毎日学習させるというのは至難の業、と考えています。

14,5歳の子どもたちが半年学習を続けたらテストでの点は上がるでしょう。わかっています。
それは、さぁ受験勉強を始めよう。と机の前に座っている子どもたちのことです。

しかし、不登校の子どもたちは、「半年学習を続ける」ために机の前、スタートラインにつくまでが時間的にも感情的にも未知数なんです。もちろん、学習習慣がない子が多いので、継続や集中というところも不安。

すると、「やる気スイッチ」さえ入れば自分でがんばりますよ。と学校の先生は言いました。

やる気スイッチって何でしょうか、どこにあるんでしょうか。

広告

距離は縮まらない

学校側と保護者の間の距離感が縮まりません。
でも、学校と子どもの距離感が縮んでくれればいいので、その子のお母さんは学校に任せてみた、というのです。
その結果が、数日間の学習圧力によって中間教室にも登校をしぶるようになった、ということです。

学校と子どもの距離も縮まらなかったということでしょうか‥‥。

不登校の受験は違う

「不登校の受験は、学校に行っている子たちの受験と違う」と、そのお母さんは言います。私もそう思います。

そもそも学校に行きたくないわけですから。

 不登校になった原因は子どもたちさまざまですが、

勉強や社会に意味を見いだせなくなり『自分はこの社会に合わない人間なんだ』と自己否定している状態が不登校です。

我が家の次男の場合は『自分にこの社会は合わない』と、かなり上から目線で表現をしますが…、とにかく社会との不適合を感じています。

勉強は好きだとしても、自分は社会(学校)になじめない、と感じているし考えている。

子どもは『頑張ろう』『いや、まだ頑張れる』と思いながら学校に行き続け、、、かなり頑張ったあと、やっと不登校になる。すでにその時はエネルギーがからっぽ状態。

もうスイッチを入れてもエネルギー蓄積が空だから動けない。
次男の場合も、身体的にもかなり疲れ切った様子で、休養が必要と感じさせました。

まずは、電池を充電してやることが必要です。

学習とか受験勉強に向けても、この充電状態の確認が重要ではないかと思います。

勉強しなかったら社会に出て困るということは本人も分かっています。

でも、子どもは学校にも行かず、机の前に座り勉強もせず、子どもの様子は変わりません。

母親は、このままいくのは何とか避けたい。。。と思っています。

しかし、不登校である親子の会話はなかなか思ったようにできないんですよね。

不登校の親子の会話

不登校に限らず、思春期の子との会話って難しいです。

親の言葉が、親が思った以上に、子どもにその心情も含めて読み取られて届くのです。
親としては「なぜ、そんなにひねくれてとらえるの?」と思うだけです。

子どもの「センサー」が敏感になっているんでしょうね。
子どもも無意識でしょうが、親の一言一言が心のセンサーに引っかかってくる。
子どもである自分のことを心配している様に見せて、心意は親の自己防衛とか親の見栄だと分析してしまう。

不登校の子はエネルギーが無い時期、特にそのセンサーの感度が高いのではないかと感じています。
だから、親が少しでも言葉を間違えれば大ゲンカ勃発。

しかも、そういう子は理屈が腹落ちしないと行動にでない。
まるで屁理屈のようなことで親に挑んでくることもあります。

まともに何かを話し合うには、親にもすごくエネルギーが必要になります。

しかし、しんどいから、と話し合いを避けると、何も変わらない。
子どもが変わるチャンスもないという状況になっている。

親はこのしんどさの中で投げ出さずに続けているのです。
だから、「あと半年ある」という目に見える時間を言う学校側の言葉が、実態理解をしていない言葉に感じるのです。

勉強する意味ってなんだろうね

理屈が腹落ちしないと行動にでない。

勉強しないのは勉強の意味を見いだせていないから。働かないのは働く意味を見いだせていないから。社会に参加しないのはその意味を見いだせていないから。


つまり、勉強する意味が分からないままだとこの子はずっとこのまま。

とはいえ、勉強する意味を不登校の子が納得いくように話せる大人がいるでしょうか。

○○先生は、勉強をするのは自分のためではなく、世のため人のためだって。
世の中を良くしたり、人の役に立つことをするために。

△△先生は、勉強は自分のためにするんだって。
自分の進みたい高校に入るとか、自分の人生を希望通りにするためだって。

◆◆先生は、勉強は高校までだって。
社会に出たら自分が好きなことだけしていればいいからって。

次男も「勉強する意味ってなんだろう?」と考えているのでしょうか、学校の教師が発した言葉をとらえてきます。しかし、どれにも自分が納得できる解説はなかったようです。

もちろん、私自身、次男が納得できる回答は持っていません。
永遠と同じ問いや体験を繰り返すだけです。

へぇ、そういう考えもあるんだねぇ。
お母さんは中学の数学は「答えがある」ことが楽しくてやってたなぁ。
歴史は、その時代を俯瞰で見れるのが楽しいから知りたいと思うだけだし。
早い話、嫌いな教科は点を取るために勉強しただけだしなぁ。
つまり、お母さんは「勉強する意味」を考えたことがなかったよ。

まぁ、色々な話をしたように思います。長男も夫もそれぞれの思いを言いますが、だれも自信があるわけではないんですよね。

英語の通訳機がもっと簡便になれば英語学習は変わるはずだ。今の英語学習は無駄が多い。

勉強なんて、親を安心させるためのもの。
自分の時間を大切にしたければ、文句言われない程度の点をとればいいんだよ。

まぁ、だいたい次男も「へー、みんなはそうだったんだ。」という感じ。
時々は地雷を踏んでしまい大ゲンカに発展。

それでも折に触れ、中卒者の生活とか、人生100年時代とキャリアとか、学歴により給料が違うとか、勉強ができることと人格や人の価値は別でしょとか、いろいろ話しました。

学校や勉強するというのは、社会的には当たり前のことで、どちらかというと強制的・画一的なことだったのですが、それぞれの考え方として『勉強に対する意味合い』のようなモノが違っていい、というように次男の中で少し変わったのかな、と思います。

そのなかで、次男は中二の三学期には高校へ行きたいと言うようになり、欠席をしなくなりました。

やる気スイッチのありか

不登校の特効薬があれば本当に良いのですが。

学校や家庭、社会に適応できず長い年月をかけて蓄積した結果不登校という形になって表れているので、子どもたちを救いだすことも同じように時間をかけて子どもと向き合うことが必要なのだと思います。

勉強の意味合いや子どもの生きている世界は『今』という世界です。だから時間よ止まれと思っています。

勉強しなさい学校に行けと言われても今の感情がNO!だったら子どもはテコでも動きません。
自分の将来についてもぼんやりとしています。

先の事なんて言われても分からない!高校が楽しい大学が楽しいと言われても分からない!勉強も、学校も意味分からん!「 放っておいて・・・」不登校の子のお母さんたちは同じような言葉を受けたことがあると思います。

そういう時間の中にいるということを少しでも学校側、担任が理解してくれていたら「やる気スイッチが入れば」とか「半年あるから大丈夫」なんて言えないと思うんですよね。

不登校

Posted by カトラ