不登校=発達障害 と思っている医師がいる

不登校

不登校友だちのママと久しぶりにお茶をしました。

「今年一番腹が立った‼」と少々ご立腹の様子。

話によると、健康診断で胃カメラで検査を受け、ピロリ菌が見つかったというのです。

私も約10年前にピロリ菌が見つかり抗生剤で除菌したのですが、今も抗生剤で除菌するのは同じとのこと。

とりあえず、1週間の内服、頑張ってね。

ピロリ菌はうつる

ピロリ菌に感染していると胃がんになる可能性が高くなるため、ピロリ菌の除菌が勧められます。
胃の調子が悪いなぁ、なんて思っているとピロリ菌感染していて胃潰瘍ができている場合もあります。

私もピロリ菌検査をするまで胃の調子は悪く、脂っぽいものは食べたくなかったし、夜中の胃痛に苦しみました。
世の中で「ピロリ菌による胃がん」が注意喚起されていたころです。
しかし私は、胃の不調がピロリ菌のせいではないか?とは検査結果を知るまでみじんも思っていなかったのです…。

幸い、人間ドック受診の機会があり、胃カメラを受けたことからピロリ菌が見つかりました。
すぐに抗生剤を飲み始め、ピロリ菌を除菌したら、全くそのような苦痛はなくなったので、ピロリ菌が見つかったら除菌することをおススメします。

自分自身の苦痛は除菌によって排除できるのですが、その際に、「ピロリ菌は感染する」ということを医師から説明を受けます。つまり①自分の感染経路と、②自分が感染源になっている可能性です。

①私自身が感染した経路はおそらく50年近く前、川で泳いだことではないかと思っています。私の両親、兄弟は誰もピロリ菌感染していないこと、その時点でわかっていたからです。逆に、近親者でピロリ菌検査をしていない場合は、自分にピロリ菌が見つかったことを知らせて、検査を勧めた方がいいかもしれません。

さて問題は、②私のピロリ菌を誰かにうつしていないか…という不安。

除菌計画と感染確認

ピロリ菌はどのような経路で、いつ人の胃に入り込むのでしょうか。
昔は(あるいは発展途上国では今なお)便の中に菌が排泄され、それにより飲み水が汚染されて、ヒトに感染していたと考えられますが、公衆衛生が整った現在では、生水を飲んでピロリ菌に感染することはないでしょう。
また、大人になってからの日常生活・食生活ではピロリ菌の感染は起こらないと考えられますが、念のため、飲み物の同じグラスやペットボトルからの回し飲みなどは避けてください。

実は、ピロリ菌は、ほとんどが幼児期に感染すると言われています。
幼児期の胃の中は酸性が弱く、ピロリ菌が生きのびやすいためです。そのため最近では母から子へなどの家庭内感染が疑われていますので、ピロリ菌に感染している大人から小さい子どもへの食べ物の口移しなどには注意が必要です。

そう、それなんです、母親の心配は。「我が子にピロリ菌をうつしているかも…。」

ピロリ菌の感染確認方法は、胃カメラや血液検査という苦痛の伴う方法でなくとも、便や呼気による苦痛の少ない検査方法もあります。子どもたちがもうちょっと大きくなったら、確認のために検査を受けてもらおうと思っています。

で、その友だちのママも当然、「子どもへの感染危惧の説明」を受けたそうです。
ただ、その説明が「血液検査によるもの」だったため、子どもに血液検査を受けさせることを躊躇したそうです。

わかりますぅ。
もしかしたら、自分がピロリ菌をうつしているかもしれない。
私がもっと注意していればうつさなかったかもしれないのに…。
私のせいで、子どもに痛い思いをさせるなんて…。
申し訳ないというか、罪悪感のような…。
子どもに「痛い検査だけど、受けなさい」なんて言えないよね。
せめて、苦痛のない検査を教えてくれればいいのに。

そう、子どもを血液検査のために連れて来いといわれても、「はいっ」て子どもが即答するわけないから、「うちの子、不登校もあって…」と、私、言いしぶってしまったのよ。
そしたら、その医者、
「えっ不登校?じゃあ発達障害なんだね。」っていうの。

(。´・ω・)ん?
何か、エピソード話したの?
何科の医者なの?

内科の消化器の医者。
不登校の子は、発達障害って決めつけているの。

もうね、私、今年、一番腹が立ったわ。

町医者とはいえ、医者ともあろうものが、そういう了見って…???
発達障害のある子が周囲の理解がうまく得られずに不登校になる場合もあるけど、
その逆が真、ではないと思う。

まぁ、私も自分の子が発達障害があるかも、と疑ったこともあるけど‥。

いやいやいや、、、
むしろ、今は授業を落ち着いて受けられないとか、授業中に他の子にちょっかい出すとか問題がある子の方が教室に行っている。

うん、小さいころからのことを思い出しても発達障害でしんどいって感じているわけではないと思うけど…。
確かに他の子と物事の感じ方がちょっと違うってことは感じてる。

うんうん、うちの子も、他の子とちょっと感じ方が違うところがあるけど、それが「ふつう」と違うのか、みんなが変なのかはわからないよね~。
とにかく、そこに居ることが苦痛で耐えることの限界を超えたから「教室に行かない」というのが、はたからみたら「不登校」っていうだけなんだけどね。

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不登校は発達障害??

あらためて不登校と言っても、その原因や理由は様々です。

文科省の定義によると不登校は、「何らかの心情的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状態にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたもの」であり、「不登校」になる要因を「学校生活上の要因」や「あそび・非行」「無気力」など大きく7つのタイプに分類しています。

一方、発達障害とは、発達障碍者支援法において「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義しています。

ところで、1人の医師の見解とは言え、不登校=発達障害 となるのはなぜでしょうか。
そして、そういう捉え方に不快感を感じるのはなぜでしょうか。

不登校と発達障害

不登校となっている児童生徒の中には、発達的な偏りを持った子どももいるようです。
不登校と発達障害の関係について、ある調査によると(※鈴木ら、2017)、子どもの発達診療センターを訪れた80名の児童生徒にうち、57%に発達障害の特性が見られたことを明らかにしています。さらに、そのうち87%が、不登校になって初めて発達障害と診断を受けたということです。

※鈴木菜生・岡山亜貴恵・大日向 純子・佐々木 彰・松本直也・黒田真実・荒木章子・高橋 悟・東 寛(2017)不登校と発達障害: 不登校児の背景と転帰に関する検討,脳と発達,49,4, 255-259.

しかし、発達的な偏りが直接不登校の原因となるとすれば、発達障害のある児童生徒はすべて不登校にならないといけないわけですが、※鈴木らの研究によると、上記で発達障害の診断を受けた1年後の不登校の割合が発達障害のない児童生徒は42%であったのに対し、発達障害と診断された児童生徒では17%であり、とくに特別支援学級へ転籍した児童生徒では1例もないのです。発達障害の診断がつくことで、周囲の理解が深まり、その児童生徒に合った支援を行えるようになったことが要因と考えられます。

つまり、発達障害があると、不登校となってしまうリスクは高くなると考えられるけれど、その発達特性を周囲が理解したうえで本人に適した環境を準備することで、問題を抱えて不登校となってしまうことの多くは防げる可能性があるようです。

一方、「発達障害と診断されない子」の不登校は、発達障害のある子に比べて長く続いたようです。

立場の違いが見方を変える

医師は「診断」をして治療に入ります。不登校=発達障害と考えている医師は、おそらく「不登校」という症状を「発達障害」が原因と診断して、効果的な治療をして治すべき、というのが医師の立場や見方なのかもしれません。

一方、頭痛や腹痛や不眠など身体症状があり病院を訪れても、「不登校」への理解ではなく、「自律神経失調症」「起立性調節障害」等の診断名か、異常がなければ受診は打ち切られたり「精神科」を勧められたりします。

そういえばかつて、80年代ころ「学校に行けない状態」を病気と診ていました。
「子どもというものは学校は行くもんだ」と信じて疑わないので、行っていない子を理解できず、「心の病」「精神に異常をきたした」と思いたかったのかもしれません。

この頃は、「不登校」は異常視せず、なおすのではなくて、受け止める方向になっていますが、未だに昔のままの思考をしている医師だったのかもしれません。

ピロリを除菌出来たら、もうあの医者には行かない。

うん、それがいいよ。

ところで、学校の現場で生徒たちと直接関わる教師たちが「不登校」を正しく理解できているかというと、それも疑わしいと感じています。

教育関係の経歴の方の観点は、教育の視点から不登校を見てると思うので、
辛いことも乗り越えないと社会で生きていけないとか、無理にでも学校に行かないと勉強の遅れでますます学校に来れなくなる。次男の担任はそういう考えの人です。
学校は教育機関の1つであり、教師は教育学を学んだ教え方のプロ。

でも、「不登校」の専門家ではない。

一方、次男も私もお世話になっていないので具体的にはわからないのですが、心理学での臨床やカウンセリングは、個人が視点にあり、その子が良くなる観点でアドバイスをしてくれるのだと思います。

う~~~~~~~ん、医療、学校、心理学…などいろいろ、誰が一番信頼できる????

おそらく、どれがいいとか、どの順番にしろ、ではなく、「不登校」の理解や関りは立場によって変わることを理解し、子ども本人とって一番良い相談相手は親がきちんとした知識を習得して選択する必要があるということですね。

そっか、不登校=発達障害と言う医師に「勉強して‼」と不快を感じているだけではなく、私自身がまだまだ勉強しなくてはいけないなぁという焦りのようなものがあるのだろうと自答しています。

不登校

Posted by カトラ