五十肩は猫背を治さないと

1月に肩の違和感を感じてから五十肩との付き合いは9ケ月です。
既に痛みからは解放されていますが、肩関節の拘縮が最後の難関です。
残すは、肘を後ろに引く感じの時の筋肉の動きです。
背中に凸っとしている左右の肩甲骨を近づけるような動き。
理学療法士さんと整体師さんのお二方に言われたのですが、私は「肩甲骨の動きが悪い」そうです。
いや、そんなやさしい言い方ではなく、「肩甲骨が動いていませんね」でした…
肩甲骨には靱帯などがないので、周りにある筋肉の動きによって肩甲骨は動きます。つまり、肩甲骨が動かないのは、筋肉が硬くなって動いていないということです。
私は、もともと猫背でしたから、肩甲骨周りの筋肉は伸びきって硬くなっていました。
「五十肩が原因で筋肉が拘縮しているのではなく、猫背だったことが原因で五十肩を悪化させた。」と感じています。
ラクな姿勢が正しい姿勢ではない
立ち姿勢や座り姿勢、寝姿勢にしても、「ラク」な姿勢というのは、私自身の場合「ダラァー」と姿勢なので、とても「いい姿勢」とは言えません。
ソファーに座り背もたれに寄っかかった姿勢は、骨盤は後傾して背筋は曲がって、頭が突き出て胸は下がって(胸を張ってないってこと)います。

1日の間で、私はこの座っている時間が一番長いと思います。
デスクワーク、車の運転、そしてテレビや本を読みながらくつろいでいる時などなど
しかも、同じ姿勢で座っていて、位置を変えるときに体が硬くなっている様に感じることもあります。
立ち上がる時には「どっこいしょ」と言葉が漏れるし、同じ格好でいて循環がわるいため夜には足が浮腫んでいるし、もちろん、腰痛と肩コリ持ちです。
「悪い姿勢」が腰痛・肩こりなど健康の不調を引き起こす、といわれているので、いい姿勢をとれるように、座面に腰痛予防グッズを敷いたりしています…
正しい姿勢で…

座面に敷いたグッズが私の姿勢保持を助けてくれているのかもしれませんが…5分も続いていないと思います。
皆さんはどうですか?私は「正しい姿勢を3分以上続けると、とてもしんどいです。」
むしろ、この正しい姿勢を続けなければ、と続けると、腰の筋肉やわき腹辺りがつるような感覚さえあります。
広告
デスクの椅子をバランスボールに
我が家の子どもたちも姿勢が悪く、机に向うと猫背になっています。
その頃、「オフィスの椅子をバランスボールに替えたら、体幹を鍛えられる」などと話題になっており、勉強机の椅子をバランスボールにしたら体幹が鍛えられ姿勢も治ると思い、早速、次男にバランスボールを使わせました。
導入時は小学生だったからそれほど勉強量は多くなかったのですが、中学になると必然的に椅子に座る時間が長くなっていました。すると、いつの間にかバランスボールが机の前から移動させられ、踏み台用に使っていた椅子がその位置に鎮座していました。
座り心地は悪いけど、バランスボールよりも長く座っていられるから。
え~、体幹が鍛えられないじゃん。
いや、それよりも問題は、バランスボールはすぐ動くこと。つまり、勉強に集中できないんだよね。
そこで体幹が鍛えられていれば、バランスボールの動きが気にならないんじゃないの?
いやいやいや、
体幹が鍛えあげられるのを待っていたら、オレは集中できず宿題が永遠に終わらない気がする。数学の問題解いているとき集中キレると、そのあと戻れないっていうか…。
ふ~む、集中してる時ってあるよね。体幹は諦めよう
メリットは座りっぱなしを防ぐこと
バランスボールを椅子がわりにした場合、安定感がなし、ちょっとした体重移動でぐらつくから正しい姿勢になろうとします。
座っていればそれで体幹が魔法のように鍛えられるというのではなく、やはり「良い姿勢をキープする」ためにいつもどこかの筋肉を働かせているわけで、実際には「良い姿勢」になることが体に課された課題となり、日々努力がなされているのです。その努力の程度によって体幹が鍛えられる人もいるということです。
少なくとも、「鍛えよう」と始めるよりも、「座ろう」としているところでとっかかりのハードルを下げているし、日々の動作に組み入れることで継続性が担保できそうですから、椅子をバランスボールにすることはよい着眼点ですよね。
そうです、次男は「正しく座ること」に常に引き戻されていたわけです。
ここにバランスボールのメリットがありそうです。つまり、バランスボールは「座りっぱなしを防ぐことができる」のです。
広告
正しい姿勢もずっとそのままはよくない?
背もたれのある椅子に座る時、イスの奥までお尻をしっかりと入れ込んで座り、バスタオルをロール状にしたものを腰の部分に置いて、背もたれとの間に挟んで座れば体にラクでいい姿勢。
背もたれにしない場合は、イスに少し浅めに座り、バスタオルを畳んでお尻の部分にだけ敷けばいいそうですよ。
どちらも、骨盤を起こしやすくすることで、体が伸ばしやすくなり、正しい姿勢を保つための努力性が低くなる、つまり、正しい姿勢を比較的ラクに長くできるということです。
それでも、良い姿勢でも悪い姿勢でも、同じ姿勢を取り続けることは、体にいいわけありません。つまり、よい姿勢でいても、時間の要素が入って、「長い時間ずっと同じ姿勢」でいるということ自体が「悪い姿勢」ということになるわけです。
座りっぱなしがよくない
私たちの体は、筋肉にエネルギーを送るために、血管が巡っています。その血管は筋肉の間も通っているため、例えばイスに長く座っていた場合、膝を長く曲げたままなので、膝裏の血管を圧迫し続け血流が悪くなります。足がむくむのはそのためですね。
また、長く座っていることで、脳を使うことにも妨げになります。座り続けることで血流が悪くなり、特に悪い姿勢でいると、肺が膨らみにくくなり、カラダに巡る酸素の量が減ります。酸素は脳がしっかり働くためのエネルギーです。その酸素が減るということは脳の働きが悪くなり、それにより注意力が散漫になるというわけです。
体に良いのは
「悪い姿勢(楽な姿勢)を長時間維持する」ことがもっとも身体に悪影響を与えることはわかりました。
では、体に良いのは?
もちろん、「よい姿勢」 > 「悪い姿勢」 ではありますが、
「よい姿勢を長時間維持する」 < 「悪い姿勢であっても短時間にとどめ、こまめに身体を動かす」
とも言えそうです。
30分に一度動くが大事
私は猫背を治したいし、いい姿勢でいたい。
かといって四六時中、背筋をピンとはりながら生活することはできそうにありませんし、一番は「同じ姿勢で長時間」を避けるべきことだとわかりました。
おそらく、楽な姿勢で過ごしている自分に気がついた時に、体勢を変えたり、身体を動かしてみる、といったことを意識することからでいいのかもしれません。
あと、ポモドーロ・テクニックという言葉を聞いたことがありますか?
仕事や勉強などのタスクを「25分+5分」に区切って実践していく時間管理の手法です。具体的には、「25分間集中してタスクに取り組んだら、必ず5分の休憩を入れる」のです。これを1セットとして仕事や勉強に取り組んでいき、最大4セット実施したら長めの休憩(15分間)を入れる、というものです。これを利用した「座りっぱなし防止アプリ」もあるそうです。
私は、そのアプリをオンすると、オンしたことを意識して「そろそろかな?」と時間が気になって集中できないことが分かったので作動させることを止めています。

早い話、30分に一回は席を立って動きましょう!ってことですね。
ちょこちょこではなく、大きくカラダを動かすことを一回でもする方がいいそうです。
『トイレに行く』『立って大きく伸びをする』
猫背の方も、すぐに肩甲骨が動くようになるわけではありません。
地味なんですけどね、教えてもらった運動を「がんばりすぎないように続ける」ことをしています。
何十年もかけた猫背ですから、すぐに治るわけありませんよね。
