文化祭

不登校

今年の学校の文化祭は各校、新型コロナの感染拡大防止のため、例年とは大きく異なる内容になっています。

長男の高校では、保護者も地域の方も校内に入ることを大きく制限されているので、主なステージ発表を、保護者にはzoomでオンライン配信をします。

長男は文化祭に関係する係をしており、連日帰り時間も遅いのですが、当日の配信に載る登場は無いようで残念。

次男の中学校も校内に入れるのは、3年生の保護者各家庭2名まで、です。

学級縛り

次男が通う中学校の文化祭は、展示、ステージ発表、運動会等、ほとんどが学級縛りです。

特に1日目の運動会で恒例の「全員リレー」は、まさにクラス全員が走るのですが、欠席者が多いクラスは、人数調整のために2人分を走る生徒も出てきますので、出席が強く求められます。

また、例年なら2日目の合唱コンクールは、新型コロナ感染予防のため中止になりましたが、その代わりに学級ごとにPV(プロモーションビデオ)を撮影して、当日上映するそうです。

中学3年生の次男は、元学級への帰属意識がかなり薄いです。自分の居場所ではないと思っているし、教室に入ること自体に違和感を持っています。

担任には事前に、本人からはもちろん私からもPVへの参加を断っていたのですが、撮影当日、学級の生徒たちが数人で迎えに来たそうです。当日、中間教室には同じクラスの子が3人いたのですが、一人はその迎えが来た時点で慌てて帰宅し、もう一人の女子は断ることができずに参加することになり、その女子に頼まれて、次男は仕方なく参加したそうです。

汚ねーよ、あのやり方は。
オレは「不参加」って表明してあったのに、クラスのやつらを送り込んできてさ。
○○さんが断れなくて、「裏切者~」とか言われて、仕方なく行ったけどさ。
結局、体育館とかいろんな場所で、後ろからぼっちでついていくだけだしさ。
かといって、みんなも楽しそうにやっているわけではなく、勝手なことしてるし。
ああいう、がやがやして物事が進まないこととかがイヤなんだよね、あのクラス。
どうせマスクしているから誰が誰なんてわからないし。
まぁ、○○さんは他の女子とうまくやっているなぁと思ったけけどね。

またまた、担任への信頼が裏切られた出来事でした。

もちろん、欠席

文化祭当日は、出欠席のカウントにはなるため、登校はします。しかし、運動会は欠席する予定。

クラス対抗全員リレーのみだけでなく、大縄跳びなどとにかく学級での活動になるから、その場に居ることが苦痛だそうです。クラスの連中に見つからないようにすることが、当日の課題です

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学校行事は大切な思い出???

さて、不登校の子を、学校行事に無理してでも行かせるべきでしょうか?

次男の中学校の学校行事で例えると、修学旅行、文化祭、遠足、クラスマッチ、合唱コンクール、キャンプ、などなど。場合によっては部活動も。それらすべてに参加すべきでしょうか。

不登校でも、そうでない子も、各行事に対してはそれぞれ複雑な思いがありますよね。

運動が苦手な子がクラスマッチや運動会当日に雨乞いをする気持ちとか…。

今年は、ほとんどの行事が中止になっているので、残念に思っている子もいるでしょうが、苦痛を感じなくて済んでホッとしている子もいることでしょう。

1つ1つの行事が「恒例」「例年」「伝統」「文化」といった縛りで行われているにすぎなかったのではないか?本当に生徒たちが希望しているのか、みんなで考えるよい機会なのではないかと思います。

せめて修学旅行だけでも

全国的に今年は、新型コロナ感染予防のために修学旅行は中止になっているようです。関連する業者の皆さんには死活問題になっています。ここで私は、修学旅行という行事も全ての学校から無くなればいい、と言うのではありません。ただ、子どもによっては、必ずしも修学旅行を心待ちにしている子だけではないということをお伝えしようと思っているだけです。

次男たちは修学旅行が中止となりました。

実は、この状況になる前、昨年秋に、不登校女子のママから「せめて修学旅行は行かせたい」という思いを聞いたことがあります。その時点で我が家は不参加を決めていたので、なぜ行かせたいのか不思議でした。

楽しい思い出作りをしてあげたい。
思い出を作る権利があるのだから、修学旅行に参加できるような配慮を学校側はすべき。
修学旅行に行けたら、そのまま友達とうまくいくかもしれない。

と言っていました。つまり、学校へ行くきっかけになると考えていたのです。

きっかけにならない場合もある

長男の中学3年4月、修学旅行の話。普段不登校の女子が、2泊3日の奈良京都へのフル参加したそうです。すると、その後、登校しクラスで過ごしていたそうです。しかし、それは2週間続かず、5月連休前にはクラスに来ることはなくなったのです。

彼女の不登校のきっかけは、中1時の部活動での女子同士のいじめや嫌がらせだったのですが、クラスには仲のよい女子がいて一緒に修学旅行に行けたことは楽しくて、中学生活の中で唯一、よい思い出になったと言っていました。

けれど、通常授業になってからは「授業についていけない。勉強がわからない。」といってクラスに来なくなったというのです。

「修学旅行に行けたんだから、クラスも大丈夫になるんじゃないかな?」
「修学旅行がもどるきっかけになるんじゃないかな?」
「せっかくクラスの子となじめたんだから、クラスもくればいいのに。」
「修学旅行は行けたの、どうしてクラスには行けないんだろう。」

その当時、なんとなく、そんな雰囲気があったように思います。

学校行事に参加できたら、学校も行ける」、というのは親や教師の勝手な願いです。もしかしたら本人も、友達もそう期待しているかもしれません。

でも、不登校の子はそういった雰囲気をすぐに察知してしまい、またそこから、さらにプレッシャーを感じて動けなくなっていきます。

「学校行事参加」と「普段学校に行くこと」は別のもの

「学校行事参加」と「普段学校に行くこと」とは別のもの、と考えた方がよさそうです。

頑張って学校行事だけ参加しようとする子もいますし、参加することによって、さらに学校や友達に対して嫌な思い出を作って帰ってくることすらあるでしょう。

例えば、次男もそうでした。中学校内で部活動のソフトテニスは続けましたが、クラスには一歩も足が向きませんでした。さいわい、中間教室があり、そこが次男の居場所になり、登校は続けましたが。

ところで、不登校の子は「学校行事に参加したい」と思っているのでしょうか?もちろん初めてのこと、1回しかないことなど中学校生活でしか体験できないこともあるかもしれません。

親の多くが願っているのは、思い出に残して欲しい。楽しんで貰いたい。でも、同時に学校行事は、楽しい、大切、節目のようにも思っていますね。

一方子どもたちは、例えですが次男は、ネガティブです
人が多くいるから、自分の見られ方が気になる(オレ、ぼっちだし)
・練習(準備や事前学習等)も行っていないのに、無理に決まっている
・クラスの人たちと団体行動は絶対に無理だ

次男は、学校行事を全く大切なものと考えていないし、思い出作りとも思っていません。各行事の目的や効果が分からないというし、私たち親の体験談を話しても、全く羨ましく思わないようで…。

思い出を語る時は既に、心にバイアスがかかっていて、いい事しか話さないはず。
もともと感じ方や価値観は人ぞれぞれだから。
お母さんたちは楽しい思い出になったんだからそれでいいよ。
でも、俺にとっていい思い出になるかどうかは、オレ次第。

親と子の、行事に対する思いとか考えにズレがあると、親の勝手な思いを子どもに押し付けてしまう危険があるのかもしれません。

子どもの思いを聞いて、もし参加したい希望があれば、協力できることはしてあげられるといいですね。
結果、参加しても参加しなくても、子どもの感じ方は、これまた聞いてみないとわかりません。

運動会、文化祭が終わったら私も次男の気持ちを聞いてみようと思います。とりあえず、3年生保護者だけに許された特権なので、学校指定のチェックシートに記入して、展示見学だけ行ってこようと思っています。

不登校

Posted by カトラ