この頃気になる「繊細さん」①

不登校, 繊細さん

数年前、偶然ですが、世の中にはHSCという特性を持つ子どもがいて、他人の気持ちに敏感で、うるさい環境や集団が苦手、といった傾向があり、学校生活に馴染めないなど生きづらさで苦しんでいると知りました。

HSC(Highly Sensitive Child):ひといちばい敏感な子ども

その情報をベースにして、以前から、私は次男はHSCなのだろうと感じていました。

小学校ではクラスで叱られている同級生がいると一緒に怒られている気分になっているし、細かいことが気になって気になって仕方ない。落ちているごみが気になって拾ってくるし、砂漠化の世界的な問題に頭を悩ませるし。もちろん、クラス替えのある新学期初日は緊張で学校へ行けなくなる。また痛みに敏感で、寝違えやあしながバチに刺された時にはこれで死ぬんだと泣き叫んだことも。人混みが苦手で人酔いして気分が悪くなるし、一人になる時間が絶対に必要。

ただ、たとえHSCとわかっても、病気ではなく、気質なんです。だから、感受性が強い子だと思って接していました。

Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)

ずっと子どもではいないので、チャイルドを過ぎたらパーソン。

この頃、本屋でも「繊細さん」本が多く並べられていることもあり、簡易テスト版を次男に受けさせてみようかなぁと思って、まず、私が試してみたら、私自身がHSPにあてはまりました。

書籍以外でネット上にも多くのテストがあり、試しに3件試しましたが、どれもHSPにあてはまる結果でした。

まぁ、私自身も昔からなんとなく、周囲の人とは違うなぁ、私がおかしいのかなぁと思っていたところもあり、素直に受け入れました。

怖い暴力的な映像や衝撃的なニュースを見られないし、もしそれを知ってしまったらかなりの間、心のダメージを抱えるのですが、これもHSPの気質なんですね。納得です。

ただ、「カフェインが苦手」という項目はあてはまらず、コーヒーは大好きです。

夫だけが「鈍い」

HSPは、90年代のはじめ、繊細な人についての研究をはじめたエレイン・アーロン(Elaine Aron)博士によって付けられた「人の気質」を表す名称です。
アーロン博士によると、繊細な人と、繊細でない人では脳の神経システムが異なるそうです。
そして、5人に1人はHSPの気質を生まれ持っていると言われているため、珍しいことでもなければ、病気でもなんでもないそうです。

おそらく、我が家は私も、長男も、次男もその傾向があると思われます。

だから、我が家では家族の中で夫だけが「鈍い」とか「感受性が無い・低い」というレッテルを貼られていたのですが、どうも、逆に夫以外の三人が「ひといちばい繊細である」ということのようです。

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理解しあっているようで

ただ、「繊細さん」の本を読むまでは、私は子どもたちの特性は認識してはいたものの、理解して接していなかったのではないかと反省しました。

ちょっとした変化に気が付くことはもちろん、それが気になって仕方がないときなど、その気持ちはわかるけど

そんなに気にしなければいいのに。
いつまでもくよくよしすぎでは?

考えすぎだよ。相手はもうそんなこと忘れているよ。あなたも忘れちゃっていいよ。

石橋を叩いて叩いて渡らないんでしょ?
清水の舞台から飛び降りてごらんよ。
自信持ちなさいよ。

など、安易な励ましや無理解のアドバイスをしていました。

気になるものは気になってしまうし、忘れたくても忘れられないんですよね。
だから、気持ちがすり減るような…すっごい疲れてしまいます。

自信が無いわけじゃないけど、「自信を持て」、と言われると、自分はできないダメなやつではないか、と思うようになっていってしまうような…。

言い訳ではないのですが…
繊細さんはいろいろ細かいことに気が付くので、周りの人のことも気になってしまい、自分のことはさておいて、気が付いたことはそのまま言ってしまう傾向があるのです。

息子たちを傷つけてきたんだろうなぁと、反省しきりです…。

刺激のない1日が落ち着く

今年は、コロナ禍の休校が長く続きましたし、緊急事態宣言が解除されてからも我が家はほとんど出かけません。

Go to トラベルのキャンペーンなども始まり「行かないと損します」とか、「家にずっといてストレスだったので出かけられてうれしい」などといった声も聞きます。

中高生の我が家の息子たち、「本屋に連れていって」「ガンプラ買いたい」は言いましたが、それ以外の外出希望はなく、心配になるほどでした。

しかし、よく考えると、私も含め「出かけないこと」自体がストレスでも何でもないのです。
むしろ、何の変化も刺激もない1日がとても心落ち着いて過ごせるのです。

自粛生活はそれほど苦痛ではありません。

家にいれば確かに刺激は少なく落ち着きます。

でも、これではまずい。
刺激を避けて通るだけが息子たちにとっていいわけはない。
これからの将来、息子たち自身がHSCの気質と向き合っていけるようにしないと。

もちろん、息子たちの特性、イイところいっぱい。
優しい。共感能力あり。気配りができる。リスク管理ができる。相手の話を深く受け止める。

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HSC/HSPは不登校になりやすい?

他人の気持ちに敏感で、うるさい環境や集団が苦手といった傾向があり、学校生活に馴染めない、そのうえとても疲れてしまうので、不登校になりやすいだろうなぁと容易に想像がつきます。

息子たちを見ていると、思春期になったころから、世の中の矛盾、学校の矛盾、親や祖父母、先生など大人の言っていることの矛盾に気づいてしまい、その矛盾に納得できない様子がありました。

ココからは、息子たちのみではないのですが、同じような矛盾を感じている不登校友だちを見ていると、クラスの他のみんなは何の疑問も持たず、普通に過ごせてることに葛藤して、自分の方が変なのか、ダメだからなのか?、と頭も心もくたくたになるほど自己否定に追い込まれていたような気がします。

そこでさらに、親や先生を否定し、世の中を否定し、限界をむかえて不登校になった子もいるように感じています。

我が家の次男は、担任のある特定女子へのひいき、つまり生徒への不平等な態度、いじめとはいわずとも嫌がらせが横行して落ち着かないクラスになじめず、そこからのドロップアウトを望んだのですが。私もその環境に戻らないことを賛成しましたし、戻したくないと思っていました。

私は素人ですが、HSPの特性を思い起こすと、心配性、神経質、緊張しやすい、感受性が強い、人の目を気にする、集団が苦手などですから、不登校になりやすいと言えるのではないかなぁと感じています。

特に「集団生活に意義がある」とか「平均的な子に合わせる」ような日本の教育方法の学校へは、HSC/HSPは不登校になりやすいでしょう。

でも一方で、HSC/HSP気質のある不登校の場合、その子に合った対応で、不登校は減らせるのではないかとも思います。

例えば、次男の場合のように、中間教室で落ち着いた環境が整えば、集団のストレスや緊張が少なく済むため、登校し学習できる、というのも一案だと思います。

不登校, 繊細さん

Posted by カトラ