牛乳の試供品を夫がもらったら

夫はこの頃毎日テレワークです。
家に1人、留守番という状況にもなります。
日中の訪問者というと、時間指定をし忘れた宅急便かセールスです。
セールスもだいたい同じような業者がルーチンで回っているのでしょうか、外壁塗装、太陽光発電、宗教、宅配牛乳、学習教材が、繰り返し数ケ月に1回程度来ます。
空き巣が多い地域ではありませんが、無いわけではないので、「留守宅」に思われないように夫は仕事中でも、玄関先まで出て対応します。しかし、2階奥から本来は仕事中のため会議をしているタイミングであったり、面倒なときもあるようです。
牛乳の宅配
近所でとっているお宅が多いのでしょうか、「雪印牛乳の宅配」セールスが時々来ます。
息子たちは学校給食で牛乳は毎日飲むし、私自身は牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまうので…
と言って、私はいつも断っています。
ゴロゴロしにくい牛乳やヨーグルトなども宅配しますので、試供品だけでも試してもらえませんか?
本当に、お断りします。
断れない夫
何度も対応しているので私は「いつも通りお断りします」でいいのですが‥‥。
夫は、しつこいセールス対応に慣れていないため、
じゃあ、試供品だけ…。
私が帰宅したときに「試供品セット:牛乳1本、飲むヨーグルト1本、カップヨーグルト1ケ」が卓上に置かれていたのでおかしくて笑ってしまいました。
私が笑ったので夫がちょっとへそを曲げてしまい、説明をしてくれなかったのですが、牛乳と飲むヨーグルトが入っている瓶は後日回収に来て、再度宅配希望の有無を確認するということになっていたそうです。
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早く飲め‼!
水曜日、次男の中学校は下校時間がいつもよりも1時間早いのですが、
今日さ、俺が帰ってきたら、お父さんが「牛乳急いで飲め、瓶の回収に来るから」って言うから、ちょうど飲もうと思った瞬間、ピンポーンって。
結局、瓶の回収に来ちゃったんだよね。
まさにこのタイミングに来る?って感じで。
オレもお父さんも牛乳と飲むヨーグルトの両方とも飲めなくて、そのまま返したんだよね。
最初は、飲もうかと思って、ちょっと待ってもらったんだけどさ…
お父さん「繊細さん」疑惑
面白かったのは、お父さん。
回収したときに飲んでなかったこと。
待たせたこと。
結果的に注文しなかったこと。
を「あ~悪い事しちゃったなぁ」ってすっごい気にして何度も言って後悔しているんだよ。
俺なんかは、「飲んでいないことこそが、我が家での需要は無いんですっていう証拠で、断りやすくなって」結果オーライだと思うんだけどね。
お父さんの気にしている様子がすごかったんだけど、こういうのは「繊細さん」ではないの?
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繊細さんは関係ないかも
実は以前、夫は「繊細さん」の簡易テストで「HSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソンではない」と表示がでました。
しかし、次男に言わせると「尋常ではない気にしすぎ状態」だったらしいのです。夫自身のせいで迷惑をかけてしまったことを何度も何度も「あ~、あ~」と。
それは次男が「断るのにちょうどよい」と思ったのとは真逆の反応で、むしろ次男自身が「オレって冷たい人間なのではないか?繊細さんではないのではないか?」と思ったそうです。
セールスを断る時
[「繊細さん」と判定されている私自身は、セールスを断るのは、昔は大変でした。もちろん、後で考えると無駄な買い物をしてしまったことも多々ありますし・・・。
特に「私が買ってあげないとこの人が困ってしまうのではないか?」と思ってしまうんですよね。
でも、セールスの人もビジネスマターだから「断ってもいい」ということが分かったり、世の中の詐欺被害報道などが多くなったりしたおかげで「セールスには注意」という風潮が強くなり、私もセールスを断れるようになったのだと思います。
「いりません」「お断りします」というはっきりした態度で言えるようになりました。
一方、夫は、「変な断り方をすると恨まれるかもしれない。逆恨みなんてされたら何をされるかわからないから、厄介ごとにならないようにする。」という考えです。従って、夫は電話でも玄関先でも、セールスに対しても対応は穏やかで丁寧です。
そして、微妙なところですが、次男に言わせると、「断ったこと」で雪印さんがイラついた様子もなかったから、夫は気にしている割には相手をよく観察できていないんです。繊細さんならば、相手の表情とかに敏感ですからね。
表面的には穏やかでも、考えていることから分析すると、やはり夫は「繊細さんではない」と思います。
その証拠に、私が帰宅したときには、夫からその試供品と回収についての話は全くなく、もうすっかり忘れている様子で、むしろその後に来た宗教勧誘の方がしつこくて困ったと言っていましたから。
のれんに腕押し
非繊細さんの夫に対して、今まで無駄なことしてたなぁって思う。
私自身が「繊細さん」ってことを知らなかったから…相手に期待しすぎていた。
「繊細さん」って、察する能力が高いから、相手が不機嫌だとか怒っているとか察して、自分のせいではないかと思ってしまうほど。そして、自分が察することを普通にしているから、周りの人にも同じように、「察してよ」って思っていました。
今まで、私はわざわざ大変そうに家事をしたり、ガチャガチャと音をさせながらモノを動かして夫に対してアピールしても、全く夫は私の不機嫌アピールに気が付かないことを腹立たしく感じていました。しかも、普段から私がどんなに我慢しているか気が付かないし、翌日の予定を伝えないし、どうして私がイヤだと思うことするのかわからない、とあきれた感覚も持っていました。
私は、夫が「すっごい鈍感な人」だと思うことで、「わかってもらうことを」諦めていました。
のれんに腕押し~
「期待しない」をお互いに
今回、あらためて私が「繊細さん」で夫が「非繊細さん」ということに気が付いたことで、「わかってもらうこと」が難しいのだとわかりました。
「察してよ」という身勝手な期待を、私は夫に対して持つことを止めます。
一方で、私は夫に気を遣っていたけど実はイヤなことは、やらなくても夫自身は何とも思わないということがわかったし、むしろ「やりたくない」と夫に言ってもよいということになりました。
嫌なことはやらなくていいし、相手に合わせたり、察しなくてもいい。
夫には、「繊細さん」という敏感な人がいるということをわかってほしいけど…
「気にしなければいいじゃん」って平気で言ってきます。(怒)
