我が家でもPCR検査

長男が年末アルバイトを予定しています。
お正月用お節料理にかかわるため、衛生には注意が必要で、事前説明会で衛生行動の勉強のためにビデオを視聴したそうです。
頭髪、爪、手洗い、検便・・・そして、当時2日前までのPCR検査.
風が吹けば桶屋がもうかる
食品を扱う作業において感染症を持っていない状態であることを確認するのは当然でしょう。
コロナ禍の現在はPCR検査も加わっているんですね。
さて、PCR検査って何だっけ?と思い調べると、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction)の略で、ウイルスの遺伝子を増幅させて検出する方法。そしてPCR検査は新型コロナウイルス感染症の確定診断に用いられているので、この検査で陽性判定が出た場合には新型コロナウイルスに感染しているということになります。
実際の方法は、鼻や咽頭をぬぐって細胞を採取して検査をする方法や唾液からの検査方法もあります。
長男が指示されたのは、唾液による方法です。事前に渡された容器に自分で唾液を採取して提出する手順になっていました。
なんかさぁ、今、自分に自覚症状はないけどさ、検査でもし「陽性」が出たらどうしようって不安になるよね・・・。なかなか唾って出てこないもんだね。
何が一番不安?コロナ差別をされるってこと?
全国大会出場が決まった部活があるからさ、もし、誰かが「陽性」になったら、全国大会出場できなくなる可能性あるし、きっと学校でボコられる。
本人たちのPCR検査は?
大会前から何回かPCR検査を部員全員が受ける決まりになっているらしいんだよね。
もし、一人でも陽性ならみんなへの罪悪感が半端ないだろうし・・・
きっと、オレ以上に緊張して検査受けるんだろうなぁ。
うん、みんな毎日、いろいろ気を付けて、いろいろ我慢しているんだろうね。
コロナ禍で、なんとも切ない気持ちになりました。高校生が力を発揮できる部活動や大会出場のために、私たちができることは、直接の「応援」だけではないんだな。遠回りでも、日ごろの自分の感染拡大防止のための行動なんだなぁ。
「風が吹けば桶屋がもうかる・・・」ということわざ。
ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶこと(Wikipediaより)
- 大風で土ぼこりが立つ
- 土ぼこりが目に入って、盲人が増える
- 盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
- 三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
- ネコが減ればネズミが増える
- ネズミは桶をかじる
- 桶の需要が増え桶屋が儲かる
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想像力欠如?
「風が吹けば桶屋がもうかる・・・」この一連の流れは桶屋本人には分かっていても、それ以外の人たちにはほぼ想像がつかないですよね。中には、ご商売をされていたり、企業のトップなど、世の中の動きを見るのが得意な方ならこの因果関係が分かり、どこかの部分へ経済参入するのかもしれませんが。
ただ、一般の私たちは、風が吹いたことから「桶屋」までは想像できず、せいぜい「土ほこりや砂が目に入る」くらいまでの想像かもしれません。
つまり、「自分の経験したことだけでの言動や行動」におさまる程度の想像力。こわいのはその場しのぎで行動してしまうため、物事のリスクを想定できずに行動してしまうのではないか、ということです。
コロナ禍の、今回の第三波…全く関係ないことではないような気がしています。
せめて・・・「桶屋」まで想像できなくても、「土ぼこり」によって目を患い、病院が混みあい、医療関係者や現場がてんてこ舞いになることくらいまでは想像しなければいけないでしょう。
「言いかえ図鑑」
先日、「よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑」大野萌子著サンマーク出版2020、を買って読みました。
例えば「今ちょっと忙しいので」を→「今週は厳しいですが来週でしたら」という言いかえ。
「バタバタしていて」を→「対応が遅れて申し訳ありません」という言いかえ。
多くの言いかえが、もし自分が言われたときにどう感じるかってことを考えてくださいというメッセージに読めました。
つまり、「自分の状況や自分の思い」ばかりになっていて「相手への配慮の足りなさ」を現わしてしまっているんですね。
相手への配慮も想像力。想像力があると人間関係もうまくいくのかもね。
ってことは、想像力って実は、自分を守ってくれるのかもねぇ。
想像力は大きくはぐくんでほしいわ。
え?「想像力」=「中二病」だとオレは思っている。
・・・・
え?じゃ、じゃあ、そこそこの想像力で・・・
「想像力」は、知識より大切だ。知識には限界がある。想像力は、世界を包み込む。
・‥‥
「想像力」がすべてだ。それは人生でこれから起こることの予告編である。
アルベルト・アインシュタイン
