寛骨臼(臼蓋)形成不全から変形性股関節症へ①

健康

私は臼蓋(きゅうがい)形成不全と診断されたましたが、近年では寛骨臼(かんこつきゅう)形成不全と呼ばれています。

 思い返せば高校時代から長距離歩いたり、長い時間の立ち仕事をしたりした後、腰から下の痛みや疲労感が強かったなぁ。整形外科を受診しても腰のレントゲン撮影のみで「椎間板ヘルニアかなぁ」などと言われるだけで、シップと痛み止めの処方でした。
 出産前後も骨盤、股関節がとにかく痛くて整体と張り薬に頼っていました。

 10年くらい前、左の股関節が外れるような感覚と歩き出しの痛みが強くなりましたが、子育ての忙しい時期でしたので、運動不足や体重が増えすぎたせいだろうと思い、ごまかしながら生活していました。
 とうとう6年前(40代半ば)、朝、布団から起き上がれなくなりました。

 整形外科受診し、初めて股関節部のレントゲン撮影して、”臼蓋形成不全”と診断されました。
なぜ、今まで股関節の撮影をしなかったのか、悔やまれました。

 臼蓋形成不全は、長年放置されてしまうと、痛みが出現したころには変形性股関節症へ進んでしまうことがあります。私自身もすでにその入り口でした。

 時間は戻せないので、今できることをやるしかありません。

 私と同じ診断を受けた方、変形性股関節症の入り口くらいにいる方はどう過ごしているのかな?と思います。

 手術を受けた方、受けない方、リハビリの様子がわかるブログを書いている方など、たくさんいるんですね。その中の一人として、私の情報を提供していこうと思います。

寛骨臼(臼蓋)形成不全は体重を支える点が狭く集中してしまうということ

  股関節は、人間の体重を支える骨盤と下肢をつなぐ関節で、
大腿骨の骨頭(凸)が骨盤側の寛骨臼(凹)に組み合わさり、体重を支える構造になっています。

 ところが、骨盤側の臼蓋(通常は大腿骨頭を覆う屋根のような部分 )の発育が不完全なために、大腿の骨頭をうまく支えられていない状態(凹み部分が足りなくて 凸がはみ出ている感じ)を臼蓋形成不全といい、近年では寛骨臼形成不全と呼ばれています。

股関節が痛いのは

 臼蓋が小さいと、大腿の骨頭を十分に覆うことができないため、体重のかかる面積が分散されることなく、狭い範囲に集中してしまい股関節が不安定になります。そのうえ過重部分の軟骨がすり減っていき、股関節に痛みが出たり、亜脱臼を起こしたりします。

 痛み自体の原因は、軟骨のすり減り、骨棘ができる、関節の炎症、筋肉のこわばりなどが由来と言われています。ただし軟骨自体には痛みを感じる神経はないので、痛みがあるということは、すでに軟骨がすり減っており、 関節を包んでいる筋膜や骨にある神経で痛みを感じていると考えられます。

 また、股関節痛を主訴とする患者さんの約80%が寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)に起因しているという調査結果があり、男女比は女性が9割ともいわれています。

 ちなみに股関節痛を引き起こす病気には大腿骨頭壊死や骨盤内の腫瘍、性の炎症やこどものペルテス症などもあるので、鑑別診断のためきちんと受診しましょう。
 小学校低学年の時、長男の友人が「歩くと痛いという主訴で受診したところ」このペルテス症で、原因特定のためしばらく入院し退院後は車いす使用をしていました。
 エレベーターのない公立小学校だったのですが、彼のいるクラスは数年間昇降口に近い場所に学級を配置されていましたし、各所にスロープが増設されました。
 同級生は「近くてラクだぁ。」と彼のおかげで恩恵をあずかっていたようです。現在、彼は生活制限もなく元気そうです。

 さて、私自身に話を戻すと、
 私は40歳半ばのゴールデンウィーク、小学校低学年の息子たちと小旅行あど楽しんでいたのですが、戸隠神社に詣でた翌日、布団から起き上がれないほど両股関節が痛くなってしまいました。
他にも下記のようないろいろな生活上の不便を感じました。

つらかった自覚症状

  • しゃがめない(何か落としても拾えない)
  • 靴下の脱ぎはき、足の爪切りが不便
  • 歩き出しが痛い、長い時間歩けない
  • 車の乗り降り、シート上でのお尻ずらしが痛い
  • 階段の上り下りがこわい
  • 寝返りが痛くてその都度目が覚める
  • 心理的に不安(このまま歩けない人生になる?)

 なんとか受診し「臼蓋形成不全」と診断され、今までの人生で感じた股関節痛、腰痛、ひざ痛の理由がわかり、妙に納得できました。

 とりあえず、起き上がりが辛いので、寝具を布団からベッドに変えると、すご~~~く生活がラクになりました。

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診断なくてもできる筋肉コルセット強化

 さて、世の中にどのくらいの臼蓋形成不全患者がいるのでしょうか。

 私もそうですが、痛みが我慢できないほどになってから受診し、すでに変形性股関節症・・・というところになっていました。
 おそらく、世の中には自分が「臼蓋形成不全」だと気が付いていない女性は多いと思います。そして、生活に支障を感じる痛みが出てから初めて受診する。

 一方、変形性股関節症と診断されている患者数は100万人と言われています。
 臼蓋形成不全の人が皆、変形性股関節症になるわけではありませんが、変形性股関節症になった人で、もともと臼蓋形成不全の人がかなり多くいるということです。

 臼蓋形成不全の厄介なところは、
・生活に支障が出ずに生涯を過ごすせる人もいるし、
・変形性股関節症に進行し生活に不便を感じる人もいる、
ということです。

 私自身は、もっと早くはっきり診断されていればよかった、と思っています。

 臼蓋形成不全を受け入れて、早く取り組めば取り組むほどほど、自分の生活が不便なく暮らせる時間を長く保つことができると思うからです。

何に取り組むのか?

 筋肉コルセットを強化することです。

医師は診断役、治療方針は自分で決める

 実は、診断されてから私は、他のクリニックも受診しました。
診断名に疑いがあったためではありません。最初の医師の治療方針に納得がいかなかったからです。

 最初の整形外科では、

変形性股関節症のまだ軽い方だし、
対症療法しかないから痛み止めを出すね。

いつまで痛み止めは飲むことになりますか?

痛みがあったら飲むしかないんだから、飲んで。
このぐらいの痛み止めなら一生飲んでも大丈夫だから。

えっ?一生、痛み止めを飲み続けるんですか?

ひどくなったら手術するけど、
そこまではまだ痛くないんでしょう?

 確かに痛い、痛いですけど、私が困っているのは痛みそのものだけでなく、痛みによって生じている生活上の不便さです。多少の痛みがあっても生活上問題なく過ごせれば我慢できるのです。痛みの有無だけが問題ではないのですが。。。

 40代後半になった私は、10代の頃の痛みがなく疲れ知らずのからだに戻りたいなどという大それた希望をもっているわけではありません。
  40 代後半の私は、これから先の人生でやりたいなぁと思っていることがあって、できればそれができるカラダを準備していきたいと考えているのです。

 2件目の整形外科で説明されたことは

レントゲン画像と症状から判断すると、早急に手術を要する状態ではないが、将来的には「人口骨頭置換術」が現実的になっていくと思う。
手術のタイミングは、生活上での支障が大きくなった時。

今は、痛みへの対症療法をしながら、悪くならないように生活していく。
少なくとも半年に1回はレントゲンで確認していく。

悪くならないようにするとは?

股関節周りや下半身の筋肉をつけることです。
体重は増えると股関節に負担がかかるので太らないように気を付けてください。

はい・・・
この医師なら私の考えを聞いてくれる。

 このクリニックのドクターとは向き合って話せると感じましたし、医師と話す中で、自分の今後の人生をちょっとイメージできました。

 太らない、筋肉をつける。60歳くらいまで頑張って、その時必要な状況なら手術しよう。

 治療方針は、病院や医師の考えで異なります。保存療法が手術療法かといった大きな選択肢だけでなく、運動療法、補助器具の選定、内服、など患者自身としても自分の望む生活スタイルを意識して、医師と相談しながら自分の人生を主体的に生きる選択をしたいと思っています。


体重を増やさない・・・体重をおとせ

 臼蓋形成不全の痛みは体重を支える面積が狭くて集中することで発生しやすいわけです。

 体重の分散ができないわけですから、まずは体重そのものを減らせば痛みを軽減できる可能性があります。

 私が通う整形外科の先生は優しいので「やせなさい!体重を減らしなさい!」とは言いません。

体重は今以上に増やさないでください。

食べないか動くか

 40代半ばから体重を落とすって難しいです。
食べない方法がまず続かないし、少し食べないくらいでは体重はちっとも減りません。
 運動して筋肉をつけるにしても、痛いと運動できない、運動すると痛くなる・・・という悪循環の中で、何をしたらいいのか。

痛い時は整体頼み

 結局、痛みがあるから整体に行き、痛くない期間にちょっと運動をがんばるとまた痛くなり、「整体」に行きました。

 ところで、整体と接骨院、整骨院の違いはご存知ですか?

接骨院・整骨院には「 柔道整復師」という国家資格を持った 施術師がいて、定められた症状に対しては保険の適用を受けられるところです。 早い話、「整体」はその施術師の流儀で施術され、値段は言い値です。

 自分に合う施術師を見つけるのは大変です。口コミや評判などから何軒か回り探しました。

  • 女性の施術師
  • 自分の年齢よりも若い
  • 股関節の痛みがとれ、ラクになる
  • 時間等の融通が利く

という条件を優先して選びました。
全身を託すので、女性がよいと思ったのと、長くお世話になるためには私よりも年齢が若い人がよいと思っていました。

近所の接骨院は年配のおじいさんで、私は「整体院」に通うようになったわけです。
「東洋整体蘇生術」という流派で、1回(1~1.5時間、全身)で5,000円。
施術後の夜、あおむけで痛みなく眠れることで効果を実感していました。

整形外科の定期受診と手術への備え

 「整体」で股関節痛が少しよくなると、日々はすっかり忘れていつもと同じ日常生活をしてしまうのですが、半年に1回は整形外科への受診は継続しています。

 定期的にレントゲン撮影し、股関節の変化の様子を確認してもらいます。
 将来的には人工骨頭置換術を考えて、整形外科の先生とのつながりは続けます。
つまり、 整形外科に行く目的は診断を正しくしてもらうことと、必要な医療を受ける段階になった時に 慌てないようにカルテを残すためです。話しやすい医師であることは大切ですね。
そういえば、このクリニックにはリハビリ室がありますが、私には一度も処方されていません。
そこで筋力強化の方法など教えてくれたらいいのに。

 

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やはり筋肉コルセット

 そうこうするうちに5,6年が過ぎ、50代になりました。
 優しい医師と、対応のよい整体師さんに恵まれ、じぶんを甘やかしすぎました。
大きな体重増加はないものの、整体への通う頻度は短くなり、生活の不便も増えてきました。

  • かがむ動作が辛く掃除がおっくうになってきた。
  • 立ったままズボンがはけない
  • 床に落ちたモノは拾えない
  • 授業参観は痛くなるため行かない
  • 痛くて寝返り打てないし、眠れなくなってきた
  • 「痛い、痛い」が口ぐせになってきた

変わらなくちゃ

 きっかけは、夫のぎっくり腰でした。
痛みに耐えかねて駆け込んだ整体院。昨年できたばかりの新設のためか、すぐに対応をしてくださいました。

1度だけで腰の痛みが激減したことで、その施術師さんの腕は間違いない。
しかも、丁寧なカウンセリングで夫の生活スタイルなどを把握した上で、症状と併せて、今の夫に必要なストレッチメニューを個別で作ってくれたのです。早い話、宿題です。

 実は、夫のぎっくり腰は初めてではないのです。今までも何度か発症しており、「またか」という感じ。防ごうと思えば防げたのではないか?とも思います。前回も、腰痛体操をしばらくはTryしていましたが結局続かず・・・。
 自分のカラダに何が必要で、どのようにすればいいのかわからないと続きません。

夫が、毎日ストレッチをしています。
もう、腰痛はつらくないのに。
何のために、どこまでどうすればいいのかわかっているから続けられる。というのです。

いいなぁ、私もその私用がほしい。
ということで、日を置かず早速、その整体院を訪れました。

オーダーメイドのストレッチメニュー

お恥ずかしい。

股関節が屈曲して前傾姿勢になっているし、まっすぐ立てずに右に傾いています。
あらためて画像で自分の姿を見せられると、ちょっと辛いです。

施術師さんは私の関節の可動域を確認した後

長い間、かなり強い痛みを抱えていましたねえ。

痛みには耐性強い方でして・・・

痛いので運動できないし、運動できないと筋肉は落ちていくだけなので、今は悪循環ですね。
とにかく、痛みをほぐして、少しストレッチから始めて、運動できるカラダを目指しましょう。

そうそう、それなのです。

早速始めています。経過を今後も報告していきます。

健康

Posted by カトラ