日々使わないと忘れちゃう?

我が家の2匹の犬は、今年8歳と9歳になります。
犬は7歳以上が「シニア犬」と呼ばれるので、立派なオジ(イ)サンたちです。
日々の過ごし方や餌の内容、散歩などのルーチンに大きな変化はありません。
平日の散歩は私と夫、餌は私か次男が与えることが多く、休日の散歩が長男です。
伏せができない
夕方、次男が二匹の犬に餌を準備したにもかかわらず、なかなか「よし」と聞こえてきません。どうしたのかしら?とみていると。
お座り!(二匹が座る)
待て!(二匹が止まっている)
まだだ。
じゃあ、伏せ!(1匹が伏せの姿勢、1匹がお座りの姿勢)
伏せ!
伏せ~‼!!
おやおや、弟犬が「伏せ」をしません。
これは、次男への反抗心??
フン、おまえの指示には従わない。
おいおい、「伏せ」はどうした?
やらないと、いつまでも食べられないぞ。
はいはいはい、ホクは「伏せ」できますよ。
こうでしょ。ペタ。
もう、「お手」も「おかわり」もしちゃうぞ。
そうそう、
っておい、「お手」の指示は出してないけど・・・。
まぁ、できる子にはご褒美あげるぞ。
なぜ、ボクにオヤツをくれないんですか?
(# ゚Д゚)
そんなやり取りが数回‥‥
えっ?
「伏せ」ができなくなっちゃった?
お母さんがやってみる。
「おいで」いい子ね。
「お座り」そう、いい子。
「マテ」そう。
「伏せ~~~~」
はいはい、簡単ですよ。
お座り、マテ、伏せね。
早く、ご飯ちょうだい
はい。
お座りしてマテしています。
これ以上何するの?許してよ。
早くご飯にしてください。(´;ω;`)
あれあれ、「伏せ」ができなくなっちゃったね。
時々、手抜きで指示を与えなかったからかな。
もしかして・・・犬の認知症かな‥‥
早速家族会議。
「指示ができない犬は可愛がってもらえない。」
「最低限の指示は忘れないようにしよう。」ということで、
「これから、食事やオヤツの時には必ず、「指示」を出してから与える。」ことになりました。
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「伏せ」するし
普段接する時間が少ない長男が、その家族会議後、最初に餌を与える場面がありました。
「おいで、ご飯だよ」
「お座り」
「マテ」
「伏せ」
「よし」
早くていいな。
お座り~伏せ~の
ガツガツ。
簡単なルーチンだぜ~~
お座り、伏せ~の
いっただき~
あれ~?
伏せするし・・・
ねぇねぇ、普通に「伏せ」できたけど???
ほんと?
お兄ちゃんの指示はやったんだ⁈
もしかして、お母さんも犬たちになめられてた???
次は、夫がその機会がありました。
「おいで、ご飯だよ」
「お座り」
「マテ」
「伏せ」
「よし」
はいはい、
ちゃん、ちゃん、ちゃんっと。
飯だ~
分かってる。
ちゃん、ちゃん、ちゃんっと。
飯だ~
うん、二匹とも「伏せ」したよ。
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一連の流れで覚えてるかも
兄犬は、1つひとつの指示に対して別々に呼応します。
「お座り、マテ」の次でなくても、突然「伏せ」と指示すればすぐに「伏せ」の姿勢になります。
飼いい始めの頃、ちゃんと教えたので、それぞれで覚えてくれたのだと思います。
ただ、「お手、おかわり」はご飯以外のオヤツの時に教えて、覚えたせいか、いまでも、ご飯以外のおねだりをするときにこちらが指示しなくても、「お手」「おかわり」を私の膝のあたりに向けてしてからちょこんと座り、ご褒美を待っています。
可愛すぎます。
一方、弟犬は、あまり教えなかったこともあり、「指示」が人間とのコミュニケーションの方法という理解はできていないようだし、一つひとつの指示を覚えているわけではなさそうです。
おそらく「伏せ」にしても、ご飯前の一連の流れの中で何となくしているだけなのかもしれません。
もともと犬は人間とは違い、言葉ではなく感情で物事を記憶するケースが多い、と言われていますから、「伏せ」の指示の後のご褒美や褒め方が少なすぎたのかもしれません。
「伏せ」の意味は犬側にもある
一方、「伏せ」という指示は、人間が犬に「服従」を教えるだけではなく、犬側からのメッセージであるともいわれています。
「カーミングシグナル」というそうで、犬のボディランゲージとも言われます。
その中で「伏せ」の態勢は
「落ち着こうよ」
「敵意はないよ」
「つまんない~」などの意味があるそうです・・・
やはり、「服従したくない」という思いがもし犬にあったならば、敵意のないことを示す「伏せ」はしないってことですね。
次男と私は、弟犬からなめられているかもしれません。
催促につかう「お座り」と「お手」
そして、犬の場合も人間の場合も、短期記憶、長期記憶というものがあります。
数年会っていない飼い主の帰宅を喜ぶ犬の映像を観ると、その忠犬ぶりに涙が出そうになります。
ところで、人間の場合、テスト前の一夜漬けによる単語丸覚えは短期にしか使えない短期記憶ですが、何度も繰り返し、そしてその意味を理解していると長期記憶になりますよね。
犬の場合はどうなんでしょうか。
犬に「お座り」を覚えさせてるとき、まず、「お座り」動作が出来たら褒めて、次は場面をいろいろ変えても「お座り」をさせて、できたら褒めて、そして毎日、ご飯の前に「お座り」させて継続し、いつの間にか犬の方がご飯を「おねだり」しているかのように「お座り」をしてかわいく待っている様になりました。
犬からしたら「お座り」は、見返り(ご褒美オヤツ)がもらえる可能性が高く「うれしい結果がある」と記憶しているかのようです。
つまり、我が家の犬たちは「お座り動作」には2つの使い方があると覚えているようです。
1.「お座り」の指示で「お座り動作」をすると餌をもらえる。
2.「お座り動作」をしているとオヤツをもらえる。
だから、ご飯の前に「お座り」と言われたら、お座り動作ができるし、
ご主人が食べているものが欲しいと思ったら、その傍らに行って「お座り動作」して待っています。
また、兄犬の場合、「お手」「おかわり」を覚えさせたときに、ちょっと違うおやつを使ったためでしょうか、
1.いつも以上の美味しいものを準備したときにご主人が言う指示、と覚えているようです。だから、
2.欲しい以上の欲求、「よこせよ~」となった欲求を示す方法が「お手」「おかわり」動作になっている。
犬も「お肉」の匂いが分かるので、お肉を人間が食べているときの「よこせ」感はすごくて、お肉が欲しい兄犬は人間の足元に来て、膝や腿に向かって「お手」「おかわり」をひっきりなしに繰り返します。
そう比べると「伏せ」の意味が犬にとって、かなり薄いのかもしれません。
いつも、「お座り」「マテ」はそれだけで単体で指示を出すことがあるけれど、「伏せ」だけを繰り返しさせるってことはなく、まず「お座り」姿勢からはいるしなぁ~。
やはり、「いいこと」が関連付けられないとなかなか「やろう」というモチベーションにはならないのでしょうね。
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寒いと冷たい
さて、今年の冬は昨年よりも寒い日が多いように感じます。
我が家の暖房機器はエアコンと居間のこたつのため、キッチンの食卓のテーブル下は足元が寒いです。
犬たちに餌をあげるのはキッチンです。
そう、犬たちがご飯の前に「お座り」や「伏せ」をさせられるのは、この冷たいキッチンの床なのです。
「伏せ」
はいはい、「伏せ」ってわかってますよ、わかっているけど、
床がとても冷たいんですよ。
おなかを付けるのは・・・ちょっと
勘弁してもらえませんか・・・

そうか、冷たい床の上で、「伏せ」はイヤなのね。
何とか前足を前に出し、「伏せ」をしようとしている様子があるので今日はOKにしてあげます。