真夏の部活動弁当と美学

ソフトテニス

息子二人はそれぞれ中学校と高校でソフトテニスの部活動をしています。今日は中学二年生になった下の子の話。

昨年、中学に入学してソフトテニスを始めました。上の子がソフトテニス部に入ってまだ3年生でいたので別の部活に入ると思っていたのですが、同じ部活を選びました。中学校の部活動は6月、市大会から始まり、地区大会、県大会、地方大会、全国大会と真夏に向かって進んでいくのです。

息子は、地区大会2回戦で敗れました。そうなると今年の全国大会への夢はなくなり、秋の新人戦まで数ヶ月間大きな大会はないわけです。おそらく多くの中学校で、3年生引退、新部長選出と、世代交代の時期です。でも、中学生は目標なくツライ部活動などできませんよね。きっと、そんな中学生たちのモチベーション維持のために、各地区で小さな大会を開いてくれるのでしょう。昨日、息子たちの中学校もそういう大会の1つに参加してきました。1年生たちには待ちに待ったデビュー戦です。

2年生の部、全41ペアの中で、息子のペアはこの1年間の実績により第4シードをもらっていました。1回戦が終わり、調子は悪くなさそう。トーナメント表をみると3回戦までは勝てるかな。夫にも勝試合を見せてあげようと思い、 取り急ぎ家に戻り、夫を連れ 再度観戦へ。2回戦はやはり勝ち進んでおり、3回戦からの応援です。

相手ペアが第5シードではあるものの育成選手の一人として注目されている選手だったこともあり、当該チームメンバー以外の観戦者が多い。しかも、息子たちペアが負ける前提での解説がチラホラ聞こえてくる。確かに押されてる・・・・もしかして、ストレート負け?と思ったゲームカウント2-0でフルカウント。しかし、「デュースアゲイン」が続き、やっと1ゲーム返した。5ゲームマッチだから、まだ崖っぷちだけど、粘りが強い息子ペアを見たら、今日は負けないかもと感じた。というより、相手の注目選手が、明らかに集中が切れた。35℃を超える真夏の炎天下で 「デュースアゲイン」 を5回以上繰り返したらそうもなるよね。しかも、ペア同士の会話やハイタッチはなく、ボールも直接手渡ししないからポロポロと転がって、、、完全にバラバラな様子。

ソフトテニスに限らず、どのスポーツにも「潮目が変わる」ような瞬間を感じることがありますよね。それを見てしまった。ペアでやっている息子たち、いつもニコニコしてお互いの失敗を引っ張らない。見ていて気持ちがいい。以前、息子に聞いたらそれは意識してやっていると言っていた。ペアの相手への「思いやり」かと思ったら、違うよ!!と言われた。自分たちの戦略として「オレらにはまだまだ余裕があると対戦相手に見せる」のだそう。

ついでに話すと、息子たちのソフトテニスの美学は、相手を威圧しないことらしい。例えば、自分のプレーやポイント獲得の際に雄たけびのような大きな声を上げたり、ガッツポーズを作ったりすることありますよね?決して相手を馬鹿にしてるとか威圧しているつもりはないのかもしれません。ガッツポーズが出るほど集中してできたことを自己称賛しているだけなのかもしれません。見ていても、がんばっているなぁと拍手を送ることもありますよね。

でも、息子たちは覇気がないと思わせるほど、その雄たけびやガッツポーズがないのです。だから、えっ?今ポイント入ったよね?嬉しくないの?本気出してないの?と思う時もあります。それも違うらしい。難しいコースに決まっても、長いラリーの末にポイントを取っても、いつもと同じお互いのハイタッチのみ。さらっとこなしてると思わせるのが「カッコイイ」と思っているのだそうです。

だから、昨日、優勝した時でさえ、まるで1回戦目の勝利と同じように、対戦表へのサインをし、本部へ提出するという行為を駆け足でさらっと済ませていました。

かくいう私。その会場に優勝した選手のお母さんは私しかいないのです。(ペアの子のお母さんはいませんでしたから。) 今までの大会では「負けた子のお母さん」しか体験してないのですから 優勝した母になれたのは初めてでした。さらっとなんてできませんよ。興奮して「あの優勝した子、うちの子なんです~」と言い回りたい気持ちになりました。もちろんしませんが(笑)。負けた子の親の気持ちはよく知っています。いつもはすぐに「夕飯は何を食べさせようか」と考えるんです。身体疲労と落ち込み具合によってメニューを考えます。

そうそう、お昼ご飯は、スイカの角切りと鶏の唐揚げをそれぞれタッパーいっぱいに持たせました。真夏の大会のお昼ご飯はすごく考えます。パンやおにぎりは暑いと食べたくなくないというし、でも食べないと熱中症も心配だし・・・。

最後、チームメイトからの祝福の中に「スイカパワーだな」ということばがあり、きっとみんなにも分けて一緒に食べたんだな、と嬉しくなりました。

水泳の瀬戸大也選手が「水泳は個人競技と言われるけど、そうじゃない。仲間が大事なんです。仲間と強くなれるんです。」と言っていたが、きっと息子も同じようなことを感じているのだろう。スポーツから何かをちゃんと学んでいる。母はお弁当に頭を悩ませながら、応援するよ。

ちなみに、夕飯ですが、息子の希望通りにしてあげました。すき家のとろ~り三種のチーズ牛丼の”メガ”でした。でも、こういう時に「お母さんの作った○○が食べたい。」という自慢のレパートリーがあればなぁ。

ソフトテニス

Posted by カトラ