時代劇大好きです

救急搬送され、小康状態が続いていると報道がされている
2代目中村吉右衛門さんの体調が気になります。
早いご快復をお祈りしています。
池波正太郎先生との出会い
私が中学生頃だった1980年代中頃と思いますが、NHK毎週水曜日の時代劇を毎週楽しみに観ていました。
日曜日の大河ドラマとは別だったんですよね。
役所広司さんの宮本武蔵、真田太平記、そして中村吉右衛門さんの武蔵坊弁慶。
昔は録画などできなかったので、部活、夕飯、入浴、宿題など大急ぎで頑張っていたんじゃないかなぁ。
私はおじいちゃん子だったので、水戸黄門や大岡越前など勧善懲悪の時代劇が好きでした。
テレビはあまり見せてもらえなかったのですが、時代劇とNHKはOKだったのです。
NHKと時代劇はよく知っていたけれど、ドリフなど他の人気のある番組を知らない子どもでした。
真田太平記
ご存知、「真田太平記」は長野県が舞台と言うこともあって、家族全員ファンでした。
文庫本を買い揃え、全員で読んでいましたし、松代、上田城などにも行きました。
渡瀬恒彦さんの信之と、草刈正雄さんの幸村だけでなく、真田十勇士のカッコイイこと。
でも、私は子ども心に織田家の家臣系列の滝川三九郎役の三浦浩一さんが好きでしたねぇ。
何はともあれ、それが、「原作:池波正太郎」ということを認識して初めて観たモノでした。
それまでの勧善懲悪で一件落着、とはいかない時代劇。
もう、歴史の教科書など、結果が分かっているから、歴史は変わらない。
しかし、歴史の授業では徳川家康が江戸幕府を作り、世を平定した偉人、という捉え方をさせられていたけれど、
個人的には、真田太平記を見てからは徳川家康を「宿敵」のようにみています(笑)。
時代劇には歌舞伎俳優さんもたくさん出演されていますよね。
やはり「さまになる」からでしょうか。
武蔵坊弁慶役、中村吉右衛門さん
武蔵坊弁慶の中村吉右衛門さんは本当に弁慶のイメージそのものでした。
その吉右衛門さんが、私にとってのフジテレビの「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵です。
もともと8代目松本幸四郎さん、丹波哲郎さん、萬屋錦之助さんも演じられていますが、
私がオンタイムで観ていたのは、1989年からの2代目中村吉右衛門さんです。
原作は池波正太郎先生。
雲霧仁左衛門
実は、池波正太郎先生は、「鬼平犯科帳」では火付盗賊改方の長谷川平蔵を書いた一方、
『鬼平犯科帳』とは逆の盗賊側に視点を移し、取り締まる側と盗賊の対決を書いた「雲霧仁左衛門」があり、これもテレビドラマ化されている。
「雲霧仁左衛門」に登場する火つけ盗賊改め方長官は安倍式部。
長谷川平蔵ではないので、「雲霧」側へどっぷり感情移入しながら見ることができます。
立場が違うと、「善悪」が簡単にコロッと変わってしまう自分自身に驚きます。
正義がどこにあるかもわからなくなります。
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時代劇をみるときは一人に
「鬼平犯科帳」「雲霧仁左衛門」など、テレビドラマ再放送の時代劇をみるとき、だいたい私一人で、子どもたちはテレビの部屋からいなくなります。
例えば、鬼平が、密偵を上から目線ではなく「仲間」として扱うところに密偵が涙する場面をみても、今の子には理解できないらしい。
例えば、何年も前の口約束を命を懸けて守り通す美学も、「相手は忘れてるかもしれないじゃん」と、わからないらしい。
「椿三十郎」を観て、自分の損得関係なく放っておけない武士の義理人情。全く理解できないらしい。
ん~~~~
時代劇は、あまり言葉を尽くして心情を吐露したり、想いを伝えたりはしない。
むしろ、行間が多すぎる。
でも、その行間で涙が出てくる・・・・・
今日も、鬼平の密偵、粂八が平蔵にすべてを打ち明けて詫びようと庭に潜んでいると、鬼平がそれに気づいて声をかけるも、言わなくてもいいよ、そんなことしたら「あじない、あじない」と行ってしまう。
その場面で号泣する私…。息子たちはポカ~ンですわ。
鬼平と粂八の信頼関係が強まるこの場面。わかってほしいんだけどね。
晴天を衝け
今年のNHK大河「晴天を衝く」は、今のところ、毎週日曜日、次男と一緒に観ています。
お恥ずかしながら、今回の主役「渋沢栄一」氏を私は知りませんでした。
明治維新といえば、徳川慶喜、西郷隆盛、勝海舟、坂本龍馬、福沢諭吉・・・
といった王道のキャスト人しか知りませんでした。
しかし、世の中、その人だけで回っていたはずがありませんよね。
今回は、経済?民間?と言った新しい角度から見ることができると思うと楽しみです。
何事もいろいろな側面から物事をみないと理解は深まりませんからね。
そうそう、渋沢栄一氏といえば、次の新紙幣1万円札に肖像画が描かれますが、
新千円札は北里柴三郎です。
北里柴三郎氏は同じく、明治を生きた人で、日本近代医学の父と言われる細菌学者です。
ペスト菌を発見したり、破傷風の治療法を開発したり、世界的にも認められた細菌学者です。
でも、彼を資金や設備面で支えたのは日本という国ではなく、福沢諭吉との人間関係だったのです。
明治という時代、登場人物が多いなぁ。
それにしても、渋沢栄一役の吉沢亮さんは時代劇っぽい顔つきとは言えないですよね。
顔が小さく目が大きい、今どきのハンサム顔。
昔は、時代劇のカツラが似合うのは、顔が大きくて、目が切れ長で・・・
まぁ、明治時代になって、ちょんまげはなくなるからきれいな顔立ちでもいいのよ…
来週は「桜田門外の変」です。