不登校児専門の中学校が開校

4月7日、岐阜市に不登校児専門の草潤中学校が開校されることが決まったニュースを見ました。
自治体主導としては初の公立不登校特例校とのことです。
子どもの学ぶ権利を尊重し希望に添える環境を作り守ってくれる大人が居る。
羨ましいです。
3年前だったら、次男と一緒に引っ越してでもそこに入学希望したかもしれません。
義務教育
中学校では自分では不登校していない(毎日、中間教室に通っていた)のに、「不登校」というレッテルを貼られ、中学校の教育方法を批判をしていた次男。
実際、「安心して過ごせない教室での授業に我慢して耐えることができない」という評価をされるだけで、
次男の「安心して過ごせる教室」を作ってくれ、という要望は受け入れられなかった。
現存する多くの中学校(義務教育)は、そういうところだと思います。
だから、次男は、自分の学ぶ場を要求し、中間教室でそれを可能な限り確保してきました。
加えて、私たち保護者も、子どもたちと一緒に学校側に権利を主張してきたのですが、その原動力は、次男を始め、中間教室に通う生徒さんたちは皆「学びたい」という気持ちを持っていたことです。
子どもの気持ちを大事にしたい。
私たち保護者の思いはそこにあって、「学校へ行かせたい。教室に行かせたい。」というわけではありませんでした。
ですから、「学校へ行きたがらないお子さん」がいる保護者さんに誤解してほしくないのは、
教室、学校に行かない子どもがいたとしても、それは「学びたくない」という欲求ではないということ。
むしろ「学びたい」という欲求がある。
障壁は、担任やクラス、決められた時間割といった外的環境の場合がある。
私たち保護者はその障壁をあえて乗り越える必要はないと思い、抜け道を探すけれど、現存の中学校では、乗り越えることを要求してくる。
話し合いの妥協点が見つかりません。
見せてもらおう・・・
「我慢できない、耐えられない」と評価された子どもは、ちゃんとした大人になれないと、中学校教師は本気で思っているのかもしれません。
むしろ、あえて酷い環境づくりをしているとさえ思います。
次男は義務教育を終了し、4月から高校入学しました。
高校は、学び方を自分で決めることが多くなるので、これから試行錯誤していくのだと思います。
「耐えることができない弱い子」と評価された次男ですが、一方で、次男は「与えられた枠組みで学習することを批判」していたわけです。
次男が、実際にどのように学んでいくか、自分の「学び欲求」を満たしていくのか、これからたのしみです。
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体制が変わるべきは明らか
不登校と言われる子どもたちは増えています。
不登校が理由で小中学校を30日以上欠席した児童生徒は約18万人と発表されています。
実数として現れる数だけでなく、「行きたくないなぁ」と思っている心の不登校を加えたらさらに多いでしょう。
不登校数順位で言ったら、長野県は小学校中学校とも全国15位です。千人あたりの比率でみると、小学生は3位で中学生は13位。
この数字を「我慢できない、耐えられない弱い子どもが増えた」と捉える今の義務教育でいいのかな?
明らかに、今の義務教育体制に何か問題があるからでは・・・・と考えるべきだと思います。
教師たちにはそこに気が付いてほしい。
でも、一番の原因は教師たちがそういう世の中の変化を理解していないことだと感じました。
新学期開始間もないこの時期、「うちの子が学校へ行きたくない・・・と言っている」
それは、チャンス到来です。
今の日本の義務教育制度の枠組みの問題点に気が付けるかもしれません。
実際に、お子さんはそこに気が付いているからこそ、学校へ行きたくない気持ちになっているのかもしれませんよ。
お子さんによっては、本質を見抜く力が鋭く、型枠至上主義先生や友人関係でのバランスを崩してしまう事があります。
だから、問題は外的環境にあると感じていても伝えられず刃が自身に向けられ、自身のエネルギーを消耗してしまうことがあります。
エネルギーが無くなると回復に時間が必要になります。保護者さんには、できれば子どもさんがエネルギー欠乏になる前に気が付いてあげてほしいです。
我が家はエネルギーが無くなり枯渇状態になっていたので、少なくとも数週間はその回復にかかりました。
新しい環境は誰でもストレスを感じやすいと思います。
大事なのは、食事(栄養)と休息・休養、睡眠。
ストレスフルな子どもに、どうしてあげたらいいか・・・と悩んだら、まずはこの3つを心がけてあげればいいと思います。
あとは、もちろん「運動」
生活習慣病に注意が必要な親世代にも、まさにぴったりな合言葉です。