健全な精神は健全な肉体に・・・・?

東京オリンピックが始まり、アスリートたちの活躍がテレビ越しから輝かしく伝えられています。
力を出し切れた様子の選手、悔いが残った様子の選手・・・
声援を送り見守る指導者や関係者。
同時に流れるコロナ感染者数・・・
信じられませんが、同じ日本国内で起きている事象です・・・
生活リズムは自己管理だから?!
さて、夏休みに入りましたが、次男は部活動参加のため普段同様、電車で出かけていきます。
つまり電車に乗ってしまえば、学校、部活に遅刻することはありません。
一方、自宅から自転車で通学している先輩は、夏休み中の部活によく遅刻してくるそうです。
少し前から、部活動参加に対して厳しくなった顧問の逆鱗に触れるのはわかっているのに、
・・・・連日遅刻するそうです。
朝寝坊しないようにしなさい。
・・・・・
毎日のように繰り返される顧問からのお小言・・・
その先輩は彼なりに頑張っているようで、部活に遅れないようにするために、朝食を抜いてまで駆けつけるそうです。
もちろん、夏の部活動、朝食抜きは命取りになりかねません・・・
先輩、朝食抜きはまずいっすよ。
このウイダーインゼリー、飲んで下さい。
え~
朝ご飯食べてないの?
そうゆうところは自己管理の問題です。
高校生なんだから自己管理くらいできるようにならないと・・・
自己管理できない人は、テニスもうまくなりません。
ブツブツ・・・
と、さらに顧問の怒りはヒートアップしていくそうです。
顧問がめざしているものは・・・?
顧問に厳しい言葉を投げられている先輩だけでなく、その場にいる部員全員が、繰り返される顧問とのやり取りに辟易していると想像します。
次男は、その先輩に対してではなく、顧問の「お説教」に不毛さを感じているようです。
顧問の言うことももっともなことなんだよ、
「生活リズムを崩すな」とか、でも・・・
毎回、相手は「小学生か中学生かよ」って思うようなことばかり言ってるんだよね。
もう、顧問の先生、パワハラではなく、完全にお母さんでしょう(笑)。
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健全な精神って・・・
またさ、先輩たちって、顧問を怒らせるようなことしちゃうんだよね。
仲が良すぎて目くばせとかして、ミーティングの時だと顧問がそれを怒るんだよね。
そういう先輩たちに、1年生たちはイラついたりするの?
少なくともオレは何とも思わない。
そういう先輩たちだと何となくわかって入部したし、嫌いじゃないし。
一方で顧問の先生が、「2年生たちを変えよう、変えさせてあげよう」みたいな魂胆があるようにしか見えない。
先生の理想を押し付けているような感じで、無駄なんじゃないか?って思うだけ。
ふ~ん、なんというか
スポーツマンは品行方正であれとか、
健全な精神は健全な肉体に・・・みたいな?
そうそう、マジ勘弁。
いや~、昔はそれが当然だったんだけどね。。。
健全な精神≠健全な肉体
昔から「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言われてきた私たちは、「体が健康ならば心も健康である」とか、「健康が精神の健全さの源である」と信じてきましたよね?
また、その延長線上に、オリンピックなどの競技でアスリートの鍛え上げられた肉体を見ながら「素晴らしい結果を残したアスリートは、人格も素晴らしい」と思っていませんでしたか?
でも一方で、体が弱かったり肉体的に健康でなくとも、健康な人以上に優しく、細やかな気持ちを持ち、愛に溢れた健全な精神を持っている人々も多くいます。
・・・
調べてみると、「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉は誤訳であると言われています。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」という言葉は、古代ローマの風刺作家で弁護士でもあったデキムス・ユウニウス・ユウェナリス(Decimus Junius Juvenalis, AC60- 128)が風刺詩集に書き記した「You ought to pray for a healthy mind in healthy body.」 (原文ラテン語の英訳)という言葉が由来となっています。
専門家によれば、この言葉が含まれている詩では、
人間の欲しいものがどれだけ分不相応であるか、
神様に誰もがお願いする「富・権力」「長寿」「美貌」が不毛な願いだと言っています。
「例え、お金がたくさんあっても泥棒される心配が尽きない」などその願いが叶っても幸せにはなれない。前後の文脈や内容を踏まえると、
この言葉は「人は大欲をかかず、心身ともに健康であることを願う程度」にしておきなさい、と訳すべきである、というのです。
つまり、「健全な精神を手に入れるために、しっかり体を鍛えるべきである」ということではなく、
「神に願うなら、大欲をかかず、心身ともに健康で、と願う程度が望ましい」
あるいは「健全な肉体、健全な魂、この2つさえあれば、それ以上願うことはないだろう」ということのようです。
人間、欲をかいてもいいことありません。
やはり、健全な精神=健全な肉体 という意味合いではなさそうです。
顧問のメリット
高校部活の顧問なんて、先生には何もメリットがないのと思うんですよね。
平日や土日の時間外勤務になるわけですし。
そこで、「顧問の私が休みを返上して来ているのに、生徒が遅れてくるなんて・・・」そりゃ叱りたくもなりますよね。
それでも、部活動は生徒たちが作り上げていってほしいなあと思う保護者の一人です。