父(85歳)からの携帯着信、認知症の症状かな

私が仕事中、携帯に父からの着信がありました。
息子たちの場合は、着信の折り返しはLINEで急用かどうかを机上で確認できます。
しかし、父は85歳で目も悪く、LINEなど文字のコミュニケーションはできません。
しかも耳も聞こえが悪いので、こちらのボリュームが自然と上がるため職場内で電話で話すことはできません。
対応は息子に依頼
とりあえず、夏休み中の高3息子へLINE。
<LINEで依頼>
おじいちゃんに電話してください。
お母さんは仕事中で、電話で話せません。
急用なら折り返し電話します。
それ以外なら、帰宅後、電話します。
<LINEの返信>
おじいちゃん、今日、オレたちが来るって思っていたみたい。
予定が変更になったと伝えておいた。
父からの要件が急用ではないと分かり、一安心。
昨夜の電話を忘れている
帰宅後、あらためて父に電話。
今日、孫たちが来ることになっていたのに、どうしたかと思って。
昨夜、電話で「中止」という話しにしたよ。
コロナが流行っているのと、大雨だから。
そうだってね。
・・・・
そんな話したかい?
うん。
もしかして、私と電話で話した事自体を覚えてない?
う~~~~ん、
電話したかな?
うん、わざわざ電話をくれて、
「大雨の予報出ているから、無理するな」と言ってくれたんだよ。
それで、今日は行かない、と決めたんだけど。
そっか、電話自体を覚えてないのか。
こりゃあ、物忘れじゃなく、認知症だね。。。
そうだな・・・
85歳にもなれば・・・
いや、ごめんごめん、
そうだよ、85歳にもなれば忘れることも多くなるし、覚えられなくても当然だよ。
私が、今朝、もう一度電話で確認の連絡をいれればよかったんだよ。
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きっと認知症が進んでいる
この半年くらい、父の認知機能が落ちていると感じています。
好きだった時代劇のテレビを観なくなりました。拡大鏡で見ていた新聞も読まなくなりました。
数分以内に同じ話を繰り返したり、約束を忘れていたりしています。
父と二人で暮らしている母は、とてもそのことに攻撃的です。
例えば、数日前の来客について父が忘れると、
もう忘れてる。
どうしちゃったの?
バカになっちゃったの⁈
うん?
そうだったかな。
もう、おかしくなったな・・・・
父の不安な気持ちと、母の不安な気持ちもわかります。そして、私も不安です。
私は父の父、つまり祖父が認知症になり徘徊したり、火をつけて火事を起こしかけたり、下の世話で家中がてんやわんやだった数年を覚えています。
認知症介護が来る、とは想定しているものの、やはり実際には不安しかありません。
ゴミとして捨てられる
先日、父の言葉で、ちょっと気になることがありました。
「もったいない精神」が根強い両親は古いものをたくさんそのままにしています。
おかげで物置はものであふれ、古い農機具なのか何の道具かもわからないもの、その他にも衣類や書類、各地のお土産品など、何があるかさえもわかりません。
母が断捨離とか終活とかをいつもいうようになっているのですが、母は自分では動けません。
ゴミ屋敷になっちゃう。
私たちが死んだあと、迷惑をかけちゃう。
スッキリしてから死にたい。
お父さんのモノも多いけど、ゴミとして捨てていいかい?
そんなにゴミゴミって言うなよ。
そのゴミだって、ずっと昔からあって、役に立ったんだぞ。
古くなったからゴミって言うなら、オレたちもゴミなんだぞ。
オレたちも年をとったからゴミってことで・・・
ゴミだからって捨てられるんだぞ。
捨てられるゴミの気持ちになってみろ。
オレたちはゴミなんだ・・・
えっ?
ゴミじゃないけど・・・
実家の断捨離は難しいというのですが、確かに難しい。
父がモノを捨てないのは、モノへの思い出やこだわりではなく、我が身に置き換えた気持ちがあるのだとわかりました。
目の前に迫っている認知症介護
大変なことしか想像できないので、不安しかありません。
認知症の家族との生活はきれいごとでは済まないことが多いと知っているし…
変わっていく両親を見ることの不安が一番大きいですかね。
私自身が受け入れられない、受け入れたくないと思うんです。
でも、敬愛する長谷川和夫先生が「笑顔の耐えない家庭が大事」っておしゃってる。
まぁ、ここで心配していたって仕方ないし、とにかく、長谷川先生が教えてくれた認知症になった人の気持ちを忘れないで両親に接していきたいともう。
でもねぇ、忘れてつい、心を傷つけるような言い方とか言い回しをしてしまうんですよね・・・
こんなにコロッと忘れちゃう私が認知症かしら・・・・