敬老会をしました

車で40分ほどのところに住む私の両親は今年85歳。
例年ならば、地区や小学校が敬老会を開催して、高齢者に楽しい時間をプレゼントしてくれます。
昨年から新型コロナ感染拡大予防のために敬老会は開かれず、
両親はさみしい思いを感じているようです。
お祝い事はお寿司
我が家はお祝い事の時にはたいていお寿司です。
ということで、急遽、持ち帰り用に「くら寿司」のネット予約。
子どもたちの用事が午前中にあったため、夕飯に合わせ、敬老会をしました。
夫の両親は他県に住むため、ここしばらく訪問できていないので、電話で・・
近くだと急な思い付きで対応できるけれど・・・
「遠くの親戚より近くの他人」、・・・真理です。
差別しているわけではないのですが、ほんと申し訳ありません。
英語、宇宙語に聞こえる
さて、私の両親にとって、近所の人や受診時に会う医師くらいが日ごろの話し相手です。
孫のような10代と話すことはほとんどないそうです。
しばらく、近況報告などをしている孫たちの話を聞いていると・・・
おばあちゃん、なんだか宇宙語をきいているみたい。
いっていることがよくわからない。
この頃は、テレビや新聞など、聞いても、読んでもわからないな。
全部、英語表記になったみたいだ(笑)。
両親とも耳が遠くなってきているので、大きな声でゆっくり話すように息子たちにはアドバイスしていましたが、それだけでは不十分だったようです。
言葉が全て、英語や宇宙語のように、意味の分からない音となって耳や目に入っているようです。
「言葉の理解力の低下」
私たちが異国で外国語だけに囲まれた感覚でしょうか・・・
外国だったら、知らない人達だからまだしも・・・
家族内だと、むしろ「わからない、どうしよう・・・」という不安の方が強くなりそうです。
しかも、ものすごく疲れるようです。
それを聞いた二人の息子は、とりあえず、
なるべく、長い文章は止めて、短文で話すようにし、祖父の機嫌をとるためにオセロを始めました。
オセロは、祖父が毎夜、祖母相手に腕を磨いているゲームです。
私は、いつの間にか敵わなくなっています。
毎晩、負けてばかりで、おばあちゃんも嫌だわ。
長男が祖父と、次男が祖母との対戦を始めました。
次男も祖父には負けてばかりなので、祖母を相手に選んだようですが・・・
結果は、祖母に負け続けた次男。
おや?敬老の日の配慮してるの?
いや・・・
マジ、おばあちゃん強い。
どうやら、毎晩のオセロは、おじいちゃんの腕以上に、おばあちゃんの腕も鍛えていたようです。
認知症予防のために始めたオセロ、のようですが、続けていると腕が上がるんですね。
ちなみに、長男は祖父相手に1勝1負。
久しぶりにおじいちゃんに1回勝てた。
オセロは、ルールが簡単、だけど強くなるためには奥が深い。ただし、少しコツを知るだけで孫くらいならあっさり負かすことができ、驚かせることができる。
今日の敬老会は、両親の老いと、オセロの効果を実感した日でした。
オセロのおかげで老いのスピードを遅くしてもらっているのかもしれません。