髄膜炎菌ワクチン接種を「珍しいね」と言われたこと

髄膜炎菌ワクチン(メナクトラ:4価髄膜炎菌ワクチン)をご存知でしょうか?
10年くらい前、日本のある高校の寮生が侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD:Invasive meningococcal disease)で死亡したという報道がありました。
その後も多くはありませんが、髄膜炎菌の感染で、寮や集団生活をしている若い子が亡くなっています。
この髄膜炎菌の感染リスクを減らしてくれるワクチンが髄膜炎菌ワクチンです。
髄膜炎菌
細菌性髄膜炎の原因となる菌の一つに髄膜炎菌というものがあり、髄膜炎菌が血液や髄液に侵入すると敗血症や髄膜炎を引き起こします(これを侵襲性髄膜炎菌感染症:IMD:invasive meningococcal diseaseと呼びます)。
最初は発熱や頭痛など一般的な風邪症状と変わりがないそうです。
しかし、急速に症状が進行し、発症してから24~48時間で5~10%が死亡していまいます。
また、死亡しなかった場合も難聴や神経障害、場合によっては四肢を切断する等後遺症が残る事も多いそうです。
先ほども書いた通り、日本での発症はあまりありませんが、
世界的にはアフリカの中央部は髄膜炎ベルトと呼ばれ、多い年は年間数万人の発症が報告されています。
また、アメリカでは年間1000人前後の髄膜炎菌性髄膜炎が報告されています。
アメリカでの調査では、寮生活や軍隊などの集団生活を送っている場合の感染リスクは2~4倍だそうです。
ですから、日本からアメリカへ留学する場合にも(州や寮生活の有無によっても異なりますが)髄膜炎菌ワクチンの接種を求められる場合が多くなっています。
以前、日本では輸入ワクチンを使用しなければ接種ができませんでしたが、2015年5月に4価髄膜炎菌ワクチン、メナクトラが承認されました。
ただ、高いんです~~~~~~2万円以上。
ですから、今のところの推奨対象は、
・高校、大学等で寮生活を送る学生
・アメリカ等へ留学する
・アフリカの髄膜炎ベルト地帯へ行く
・イスラム教のメッカ巡礼でサウジアラビアへ渡航する場合は接種が義務づけられています
*一部都道府県の警察学校に入校する方は入学前に髄膜炎菌ワクチンを接種することが義務づけられたり、
*一部の自衛隊隊員についても接種が推奨されたりしているようです。
迷いの親心
新型コロナワクチンの接種は今のところ国が支払っていますから、個人負担はありません。
インフルエンザワクチンは、接種するクリニックによって料金が異なりますが、2,500円~4,000円くらいでしょうか。
長男が来春には親元を離れ、大学進学する予定。
住居は決めていませんが、できれば学校の寮がいいかなぁ、なんて話もしながら・・・
まぁ、とりあえず、これからの受験シーズンに備え「インフルエンザワクチン接種」の電話予約をします。
ついでに「髄膜炎菌ワクチン」の扱いなどをたずねた際の受付の方からの回答。
髄膜炎菌ワクチンはインフルエンザアクチンと同時接種可能です。
一度で済むなら・・・・
では、一緒にお願いします。
確か、インフルエンザワクチンと、新型コロナワクチンの接種は2週間あけないとできませんでしたが、
髄膜炎菌ワクチンとインフルエンザワクチンは同時接種できるそうです。
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「珍しいねぇ」と医師に言われて
さて、接種日当日。
接種前の問診や注意を終え、いざ両腕を出した長男に向かって医師が、
珍しいねぇ、髄膜炎菌ワクチンか・・
あまり打つ人いないんだけどねぇ。
じゃあ、左腕が髄膜炎菌ワクチン。
右腕がインフルエンザワクチンね。
あっ、はい。
ワクチン接種が終わり、クリニックでの待機時間30分経過後、帰宅しました。
あのワクチンって打たなくてもよかったんじゃね?
インフルエンザワクチンを打った腕よりも、重い感じがしてきた。
ワクチンは親心です。
ワクチンで防げる病気があるとわかっているんだったら・・・
確率は低くても、もし罹患したら、後悔してもしきれないよ。
その後悔をしたくないから・・・2万円をかけたわけです
いや、インフルワクチンとで合計24,500円でした。。。
感謝します・・・
政府では「18歳以下一律10万円給付」が議論されているようですが・・・
確かに子育てにはお金がかかるけれど・・・
とにかく、子どもには元気に過ごしてほしいと願う親心・・・
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次男は新型コロナワクチン2回目接種
さて、一方、次男は新型コロナワクチンの2回目接種を終えました。
私と長男が、2回目接種後の副反応が全くなかったこと。
父親の副反応は2日間高熱があり寝込んでいたこと。
両方の事例を身近で見ていたため、次男本人の副反応はとても興味深いものがありました。
他の家族と同じ、松本駅前のアルピコプラザでの集団接種です。
結果は、
接種24時間後に測ったら37.5度の微熱及び接種部位の筋肉痛っぽい感じはあったものの自覚症状はなく、それも翌日にはおさまりました。
ほぼ、ふつう。
ということで、我が家での統計。
25%が副反応が強く出て、75%はほぼ日常生活に支障無しって感じでしょうか・・・。
でも、3回目はどうなるんでしょうか・・・