マラソンランナー弓削田真理子(ゆげたまりこ)さんのインタビュー

日曜朝、普段は東山クンのテレビ番組を見るのですが、今朝はNHKラジオ第一でした。
コーナーとしては7時半頃から10分程度だったと思います。
つけっぱなしのため音が流れてくるだけの状態になっていたラジオに、耳が注意を向けたのは、
NHKのディレクターがインタビューの相手に語気強く、叱られていたからです。もちろん愛情たっぷりで。
誰がそう決めたの?
・・・・
そこが違うのよ‼
誰が決めた?過去の自分の方が強いと。
インタビューされていたのは、マラソンランナーの弓削田真理子さん。
今年の1月末、62歳で出場した大阪国際女子マラソンで、2時間52分13秒で、自身の持つ60歳以上の女子世界記録を4分以上更新したそうなんです。
しかも、サブ3は58歳で初めて達成し、そこからさらに更新が続いているそうです。
サブ3というのは、フルマラソンで3時間を切ることをいいますが、
女性のフルマラソンでサブ3で完走できる割合は、50歳以上では1%もない、
60歳以上ではたった0.1%という資料もあるくらいです。
おそらく、マラソンを走る理由を「早く」という目標ではない方も多いと思いますし、
8時間でも「完走」すること自体が驚異であり、私は尊敬しか感じません。
目標があるということ
さて、その弓削田さんが走る、目標の1つが
過去の自分に勝ちたいの
すかさずインタビュアーが「年齢の事を考えると、若くはないんだし、昔の、過去の自分の方が強いじゃないですか・・・」
なんで?
なんでそうやって決めちゃうの?
・・・
いっくらでも(食事、練習・・など)研究すれば、伸びしろってありますよ。
「すみません・・・。おっしゃる通り・・・。」
思わず、ラジオのこちら側で、インタビュアーと同じことを思っていた私自身も謝ってしまいました。
そうか、そう言われると・・・
年齢を理由にして自分の限界を自分で決めているのかもしれませんね。
神様ありがとうって言っちゃうの
とはいっても、体は若い肉体とは違うわけで、
実際、弓削田さんはケガや故障に悩まされることも多いそうです。
でもね、治せないケガを神様は与えないって思うの。
…
痛くない状態で走れるのは、本当に幸せ。
体調がいい時は、軽やかに足が出る。
そんな時は、神様ありがとうって。
その幸せを感じたくて走っているのだそう。
きっと弓削田さんの走る目的はこの「幸せを感じること」なんですね。
そのために、サブ3や過去のタイム更新が目標になり、
そのための日々の行動が、体のケア・健康管理、食事管理、練習なんですね。
「人生全うした」と言って死にたい。
目標に向かって頑張ることが「全うした」ということ。
だから、生活の全てを走ることにつぎ込むのは当然でしょう
理路整然、かっこよくてまぶしい、まぶしすぎます。
私の応援したい人リストに決定です。
同時に、「がんばろう」って気持ちにしてもらいました。
ところで、私は、死ぬときになんて言って死にたいかなぁ、考えたこともなかった・・・
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35㎞過ぎが苦痛?醍醐味?
フルマラソン競技を解説付きで観ていると、
残り10㎞をきる30、35㎞過ぎになると、解説者や実況が
「ここが辛いところ、止まりたいっておもうんでしょうね。踏ん張りどころです」と言うので、
フルマラソンを走ったことが無い私も、きっと辛いんだろうな、と想像していました。
違うのよ。
マラソンは、35㎞以降が醍醐味よ。
こっからだ、と思っている。
よっしゃ~って。
ココから頑張ればタイムが良くなるって思うの。
人生はマラソンみたいなもの
コーナーのまとめとして取材したNHKディレクターが
「しばしば人生をマラソンにたとえますよね。
私は54歳。マラソンで言ったら、30㎞地点を過ぎている。
弓削田さんの言葉で言うと、ここからが醍醐味。
自分で限界を決めつけず、自分に向き合おうと思いました。」
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
私も53歳。
そっか、ここからが醍醐味かぁ。
まず、「死ぬときになんて言うか」を決めたくなってきた。
たしか、歴史で習ったと思うんだけど、勝海舟の場合は「これでおしまい」って言ったとか。
これまた、なんだか次元が違う・・・。