「イクメン」「営業マン」もかぁ・・・駄言辞典より

日経新聞と日経BPは、性別に基づくステレオタイプな言葉を「駄言(だ・げん)」と名付け、なくしたい駄言を募り一冊の本が発売されています。
「駄言辞典」
心を打つ「名言」があるように、心をくじく「駄言」(だげん)もあります。
駄言には無意識の思いこみ、特に、性別のステレオタイプによるものが多くみられます。
これは、そんな滅びるべき駄言を集めた辞典です。
日経xwoman 編 日経BP発行 2021年6月14日
この頃は、電子書籍で本を購入することが多いのですが、
今回は、家族皆で確認したかったので、あえて、紙の本で購入。
とは、いいつつ、出版直後の注目が高かった時期からはずいぶん遅れての購入です。
我が家のマイノリティ
ところで、我が家は女性は私一人、男性は夫と息子二人。
人数としては私が少数派です。
性別のステレオタイプの考えで、家事は女性がするもの、
という固定観念は夫にも息子たちにも持ってほしくないのですが、
話し合ったこともないまま、結局、家事のほとんどは私がしています。
要家族会議、かもしれません!!
しかし、そもそも、この駄言辞典を見ていると、私自身にもかなり凝り固まった昭和の価値観があると気づかされました。
つまり、今回、駄言辞典に載っていた言葉に違和感を感じていないものも多くあったのです。
例えば・・・
「女性ならではの感性」
「女性の働きやすい職場」(←女性が産休、育休をとれるという意味?)
「イクメン」(←普通に父親でいい)
「やっぱりママが一番」(←ホントは父親が育児していない証拠)
「営業マン」など
自分で使っていたし、それが相手を不快にさせていたとは気が付いていませんでした。
「夫や息子たちがどうのこうの‼」、と言う前に私自身がこの駄言をいう側の固定観念ガチガチなのです。
ハラスメントの言動をしてきた自分、だという自覚はあるのですが、
その時点では気が付かず、きちんと謝罪をせずに過ごしてきました。
ずいぶん経ってから反省しています。。。
いつも情報をきちんとチェックしたり、アップデートして勉強したりしていかないとなぁ。
自覚して、自分で気が付くしかないですよね・・・
育休夫
我が家の夫は、長男8ケ月の時に育休を取得したので、約18年前です。
私が職場復帰したタイミングで、しかも保育園入園前ですが、
1ケ月後には保育園に預けるように手続きが進んでいたので、期限が明確な育休でした。
どういう成り行きで育休取得になったのか、実は私はその時の記憶がなかったのですが、
今回、家族で「駄言辞典」を見ながら話している際に夫が暴露しました。
なんでオレが育休をとったか覚えてないでしょ?
あの時さ、お母さんが仕事中に電話よこしたんだよ。
「間違えて私、3月に職場復帰するって言っちゃった。
1ケ月間違えた」って。
多分、3月末までのところを3月から、って間違って伝わったんだと思うけど。
えっ?
そうだった?
そんな電話した?
仕事中にわざわざ電話してきたから、よほど困ったんだと感じて・・・
育休とることにしたんだよ。
社内で初めての男性育休だったから、人事の人も初めてで、手続きが面倒だったよ。
まぁ、実際、女性でも育休取得は無く退職していた時代だから、実質、会社にとって初めての育休制度活用だったと思う。
そうだったっけ?
私の記憶の中では、お父さんが育休を取って
私が職場復帰することで、
あの都心の「待機児童問題」をクリアさせて
保育園に入園できた、と思ってた。
まぁ、
結果オーライってことで。
へぇ~覚えてないや。
お父さん育休とったんだ。
イクメンだね。
あっ、やべ、イクメンは駄言だ。
そうそう、
子育て集中の期間があったということだね。
今だったら、中途半端にテレワークとかしていそう。
たしかに。
毎日近くの公園に散歩行ってたけど、
テレワークしてたら、それはしなかっただろうなぁ。
あぁ、覚えてるよ、あの公園。
長男が4歳になる年まで都心にいたので、その公園で遊んだことを覚えているんですね。
次男は2歳になっていなかったので、いっさいの記憶がないそうで不満そうでしたが、
駄言辞典のおかげで、家族で楽しいひと時を過ごすことができました。