夏休み明けはチャンス‼ではない

自分のクラスに出席せず、中間教室に通っている不登校状態の次男の経過を書きます。
前回は、不登校の始まり時期の、本人と学校側の対応を書きましたが、今回は、夏休みから2学期の中間テストまでの様子を書きます。
1学期の通知表

夏休み前、一学期の通知表を見ました。一学期の授業出席は最初の3週間ですが、中間テストと期末テストは受けました。
不登校の通知表ってどうなってるの???
英・国・数・理・社の5教科には評定がついていましたが、体育、美術、音楽、技術・家庭科の4科目には「*(アスタリスク)」印のみでした。
英語の評定「2」は妥当だと思いましたが、国語、理科は「4」でした。
テストの結果だけだろ!
一学期の中間テスト、期末テストとも結果は、平均点よりうえでした。
合計点からつけられる順位は学年の上位30%の中にいました。
え~?テストの点が良ければ評定っていいの?
評定自体は、都道府県や学校によって違うでしょう・・・。
例えば、クラスだけをみても偏差値が高い子が集まっているクラスとそうでないクラス。
クラスの中で「5」をもらえる人数がある程度決まっているわけだから、そのクラス内での相対評価と学年における相対評価は異なるわけで、成績を付ける先生は大変ですね。
受験する高校の学区内にある他中学と比較しても、息子の通う中学は学力が低いと言われているので、自校での成績がよくても、他校生徒としのぎを削る高校受験には気を抜けない状態です。
いったい、どう考えればいいのやら。。。
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夏休み明けはどうする?
夏休みは、不登校の子どもにとって気持ちが楽になるそうです。
昼間、学校へ行っていないことを後ろめたく感じているのでしょうね。
夏休みになるとみんなが昼間学校へ行っていない状況になります。
つまり、不登校である自分を意識せずに過ごせる期間なのでしょう。
次男はとりあえず中間教室へ毎日登校していましたけど、やはりその気持ちは同じ様です。
夏休みは毎日楽しそうでした。
夏休みの半ばになったころ、
夏休み明けはどうするの?
教室へ行こうかな。
夏休みの過ごし方:次男
次男の中学校では、夏休みの宿題は各教科で出され休み明けに提出です。
プリントや問題集、読書感想文や社会科新聞、美術の絵画など気が進まない課題もあります。
部活動は夏休みの半分はあります。
その上、友達とも遊ばなくちゃいけないから、中学生は夏休みも忙しい。
夏の部活は熱中症に注意しなくてはならず、一番の敵が「睡眠不足」ですから、夜更かしはしませんでしたね。午前中が部活でしたから、午後は昼寝かスマホゲームをしてましたが。
日中は暑いので、家の中にいるのは仕方ないって感じでした。
残念なのは、部活や大会などがバラバラの日程のため家族皆の予定が合うことはなく、家族旅行はいけませんでした。せいぜい、映画や祖父母宅へ行ったくらいです。
- <やったこと>・
- 学校の宿題や課題
- 部活動(小さな大会で優勝)
- ちょっとした外出(映画、祖父母宅)
- 友達の家に行く
- 体調を崩さない
楽しかった夏休みも終わりにさしかかってくると、会話が重くなってきました。
学校のことを考えなくてよい解放された日々からまた、しんどい日々が戻ってくる感じ??
明後日から学校が始まる日
明後日、教室いくの?
どうしようかなぁ。
行きたくはないんだよね。

気持ちは揺れ動くよね。。。。
学校側からの働きかけは、夏休み中もいっさいありませんでした。
夏休みの過ごし方:母
不登校の親は、夏休みになると「夏休み明け」のことを考えます。
私が考えたことは「転校」です。
二学期から転校するってのはどう?
なんで?
中間教室では学力保証がないから。
高校へ行くときに内申点がないと難しいから。
二学期の中間テストの結果で考える。
確かに新しい環境に入っていくストレスを考えると、過緊張タイプの次男には転校は無理な選択肢だろうなぁ。
- <やったこと>・
- 熱中症予防のための食事作り
- 課題で悩んでいるときのアドバイス(読書感想用の本など)
- 不登校の勉強会へ参加(1時間聴講のみ)
- 映画に一緒にいく
- ソフトテニスの大会の応援
- 部活で遠くに行くときの送迎
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夏休み明けの登校
4月の新学期初日、緊張しつつ送り出した朝と似た気分で送り出しました。
あの日も、次男本人で「行く」と決めて登校したので、普通に送り出すことを私は意識していました。

一方で、夏休み半ばの頃の会話を思い出し、「もしかしたら、クラスに行くつもり?」とも思いました。
次男は、登校中も悩んだようですが、結局、中間教室へ行きました。
夏休み明けに不登校が終わる生徒はこの夏、何人くらいいたのでしょうか。
実は、次男と同じクラスの女の子が夏休み前に不登校になり同じ中間教室に来ていたのですが、「夏休み明けから教室へ戻る」と最初から宣言していました。しかし、
行きませんでした。

夏休み明けからクラスに行くと言ったのに・・・
行けないなんて弱い子ね。

ごめんなさい。約束を守れない私は、ダメだ。
この話を聞いた時、悲しくなりました。
この話だけでは分かりませんが、お母さんの気持ちの焦りだけを強く感じます。
まじめちゃんは、次男の表現を借りると「オレよりも優秀な超真面目人間」
まじめちゃんの苦しい気持ちを思うと、私がつらいです。
不登校(教室に行かないの)は自分に合わないから
次男にとって「教室は自分に合わない」、「自分の居場所ではない」からなのです。
その合わない対象には、クラスメイト、担任、雰囲気などが含まれます。
自分に合わないことを続けることはツライ。
自分と合わない人と過ごすのは疲れる。
頑張った。でももうムリ・・・・エネルギーが切れた。
だから教室に行かないのです。
でも、担任が、クラスメイトがどう思っているか知っています。
教室に来れないのは根性がないからだ。
教室へ来るのは当たり前のことだろ。
なんで来ないんだよ。早く来いよ。
だから、今の私は無理しなくてもいいんじゃないかな、と考えています。
今の教室、学校へ行くこととは別の居場所を考えてあげる。
転校とか・・・。
「合わないことは」無理しなくていい?
「教室は会わない」ところだから無理してすり減る必要はないよ。
そこまでして行かなくていいよ。
おそらく、不登校になったこと自体、子どもの状態は限界にきているという解釈で間違いないと思います。
その時はやはり休養も必要だと思います。
担任やクラスメイト、雰囲気は変わらない。。。
ということは卒業するまで教室には行けないよね。
行かせない方がいいよね。
それは「イヤなことから逃げる」というのと同じではないですか?
逃げの人生でいいのですか?
次男は次男のままでいいと思う。
高校受験はするよ。
へ~、受験するんだぁ。
そうなると、内申点が大事になってくるよ。
内申点は授業への参加態度、提出物とかが直接関係するみたいよ。
授業を受ける必要が出てきた。
「教室、学校」に対する「合わない気持ち」を
自分に合う場所と思えるようにしたらいいのではないか?

「合わない場所」という思い込みを変える
次男は粘着気質です。しつこい。
「合わない」と思ったら、ずっとそう思い続けます。
今も、「教室は自分に合わない」と思っています。
このままでは、ずっと「合わない場所だから教室には行かない」ことが目に見えています。
「転校」を勧めても「教室・学校」=「合わないところ」という思考があるため、「転校しても無意味」と次男は考えています。
おそらく、 「教室・学校」 =「集団行動を強いられ、それぞれに自主性がない集団」というイメージ。
今次男は中間教室に通っていますが、そこが自分の居場所とは感じていません。
ただ、スケジュールは大まかなもので、居心地が悪いわけではないし、「出席」しているという評価があるため通っています。
損得勘定で、「行っていた方がいい場所」として中間教室を考えているようです。
「自分の居場所」でなくても居られるんじゃない?
次男のように損得勘定で動ける人間は、メリットが上回れば行けるのはないか?
「自分にとって、デメリットよりもメリットが多い場所」として教室をとらえるために
子どもそれぞれ性格も、行動パターンも違うので私の考えが他のお子さんに合うかどうかはわかりません。
実際、我が子にもこの考えが通じるのかわかりません。
ただ、考え方をちょっと変えてみようと思います。
中間テストの結果で話しあう
部活の新人戦や文化祭の日程を縫うように中間テストがありました。
「テスト」の前には親子で毎回約束事をします。
今までの例は「目標点以下なら親の指示を守る(例えばスマホの時間を1日1時間以内に制限をする)。
目標点 以上なら本人の希望を叶える。スマホの時間制限を付けないとか。」
<今回の約束は>
・結果が出たら今後のことを話し合う。
・5教科の目標点 以下なら今後の選択肢として「転校」「塾」「市の学習教室」を考える
・5教科の目標点 以上なら本人の希望のものを購入する
テスト2週間前になると定期テストの範囲を一覧表にして渡されます。
そこから詰め込み勉強の始まりです。
今回は美術、音楽、技術もテストがありましたが、それらは全く教科書を開かず、
5教科の勉強だけに絞っていました。
ちなみに今までのテスト5教科 目標点 は、前回のテスト結果を元に決めます。
目標点の設定は本人が決めますが、あまりにも低い設定だと私からの意見も言います。
今回のテストですが、2学期中間テストは全体的に下がるので、前回テスト結果よりもやや低い点数設定にしました。
