職場での電話、切った後も聞かれていますよ。

職場での電話対応、私は得意ではありません。
かかってくる電話の多くは普段からお付き合いがあるというよりは一般の方からの問い合わせが多いです。
ですから、突拍子もない質問があったり、相手が部署を間違えてかけていることに危機が付かず、過去ファイルをいろいろ調べてみたり・・・
電話に出てみて「うわ、電話に出るんじゃなかった・・・」なんて思うこともあります。
電話でケンカしている人
私の職場は大きなフロアに60名近くが働いています。
今はアクリル板がそれぞれのデスクに設置されているし、大声は出さない雰囲気があります。
それでも、黙食やら無駄話が無い分、電話をしている人の声がやけにフロア中に響いたりしています。
昨日もそうでした。
一人の女性の電話での会話がフロアじゅうに響き渡りました。
電話口のケンカ
それで、あなた、この仕事何年やってるの?
そんなこともわからずやっているの?
えっ????
まさかの直接的な強烈批判・・・
この電話の相手は周囲の人たちも知っている外部の人です。
ですから、いくら電話とはいえ、対面でケンカしている様子を見せられているようなモノ。
相手の方も4,50歳代の女性で立場とポリシーで働いている方です。
もちろん立場によって意見の対立はあるでしょうが、
このような電話で直接怒りを伝えている様子は初めてでしたが、聞かされている周囲の人たちの方が居心地が悪く耳を塞ぎたくなるものでした。
というか、仕事の電話で個人攻撃するようなやり取りをするのは、私の他の職場も含めた職業経験の中でも初めて聞きました。
電話を切った後の悪態
タンカを切って電話をおいたこの職員さんですが、ここまでひどい電話口の怒り爆発はきいたことはなく、いつもは、せいぜい、電話を切った後の悪態です。
ガチャ(電話を切る)。
まったく、信じられない。
バカなんじゃないの!!
電話を不機嫌気味に切った後の、電話相手への悪態。
周囲の人は「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ」というしかありません。
実はこの職員さんは正社員ではありませんが、このフロアでは継続年数も長いベテランさんで、彼女に歯向かったり、指導できる人はいないほど。
課長や補佐も、彼女のご機嫌を伺うような感じです・・・。
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本音だよね・・・
コールセンターでも、お客様苦情係りでもないので、彼女は入社時の電話対応マナーを受けていません。
それでも、年の功もあり(?)普段の電話対応で耳障りになることはそれほどありません。
しかし、この電話を切った後の悪態はほぼ毎日・・・
「ったく、めんどくせーなー」
「・・だから最初っから言ったじゃん」
「もうバカは相手に出来ね~」
「は~~~やってられね~」
・・・・などなど
電話口では「ありがとうございます。承知いたしました」と口にしています。
でも、それが、電話を切ったとたんの悪態。
つまり、電話口では「本音と建前」でいう「建前」ということ。
電話での本音が、切った後に出ています。
いくら電話対応で素晴らしい敬語で上手な対応をしていても、切った後の一言が本音なのだとわかります。
電話で口にしていた敬語は、すべて嘘であり、まやかしです。
電話の相手に聞こえていなくても、そばにいる人は聞いています。
いえ、「聞かされています。」
聞かされる私たちはとても不快です。
さらにその瞬間、ぐっと職場の雰囲気が悪くなり、彼女のイメージも悪くなります。
それでも、彼女に直接指導してくれる人はいないので、
彼女はそれに気が付かず、省みることもなく、お局様扱いになっていく。
他山の石
彼女に指導できない職場、という点ではとても残念ですが、
せめて他山の石として、悪態を聞かされている私たちは気を付けていきます。
電話は切った直後こそ、注意が必要。

一方、かわいかった場面。
他の職員さんが電話で要件を済ませた後、
ありがとうございました。
では、失礼しま~す。
といってから、受話器をおこうとしたところ、手がすべってガチャ切りになりました。
きゃ~やっちゃった。
どうしよう。
大丈夫だよ、相手ももう電話切った後だよ。
うんうん、もし聞こえたとしても、間があったから、相手もきにしないよ。
など、彼女を慰めるような周囲の声。すると
すみません、先ほど、切るときに受話器を落としてしまい・・・
と、彼女は電話をかけ直して謝罪をしていました。

どうやら、相手方は「ガチャ切りだったとは思わなかった」といってくれたようです。
でも、それも「謝罪の電話」をしたからこその返事ですよね。
あの後、謝罪電話をしなければ、イヤな気持ちになっていたかもしれません。
なんとも周囲をほっとさせてくれた場面でした。
やはり、職場は雰囲気よくありたいですね。
