父86歳、2回目の白内障手術を受ける

介護

父は、約10年ほど前、顔や頭部にケガをした際の神経等への損傷で眼球の動きと視力が落ちました。

片方ずつの視力はかなり弱く、両目でも0.3程度で日常生活ではボヤ~んと見える程度。

しかし、眼科医からは眼鏡を作っても視力矯正は難しいということで作ってありません。

新聞を読む際には拡大鏡を使っている状態です。

白内障はやってくる

毎月のように眼科受診はしているので、白内障の症状もちゃんと見つかっていました。

私の母は既に10年以上前に両目それぞれを一度白内障手術をしていて、さらに昨年、2回目となる両目の白内障手術を受けました。

その際は、2回目で慣れているし、福祉バスの利用をしてみるチャンスということで、私の付き添いを必要とせずに受けてみました。

本当は、その時期、私との関係性が最悪だったので、頼みたくなかったのでしょう。

父、1回目の手術

そして、母の2回目の両目の白内障手術がおわり落ち着いた頃、母の付き添いや送迎で父も手術を受けたのです。

母自身や周囲の方の話で

(白内障の手術は)全然痛くないよ。
見え方がはっきりしてくるよ。

と、良いことしか言われないので、父も安心して受けたようです。

ところが、まず左目を受けた時点で

痛くて、えらい目にあった。
とにかく、
もう片方はやらない。

と、言い出し、結局右目の手術はキャンセルしていました。

以前、入院したときも感じたのですが、父は病院が好きではないし、痛みにも強くない方です。

耳が遠くて、看護師や医師の説明が十分理解できていないことも恐怖心に拍車をかけるのでしょう。

そのまま1年過ごしたころ、右目の白内障が進んできてしまいました。

実は、左右を比較すると、父の左目はほとんど見えず、右目だけが頼りのところがあります。

ですから、右目が見えなくなると、本当に困ってしまうのです。

ということで、今週、白内障の手術(右目)を受けてきました。

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すっかり忘れていたから。

あんなに白内障の手術は「もういい!」って嫌がっていたのに、よく受ける気になったね。

えっ?そうだっけか?
そんなにイヤだったかなぁ。
全くおぼえていないんだよね。

ふ~~~~~~~~~~~ん。
物忘れと言うか、認知症の症状と言うか・・・
覚えていないから手術を受けるんだな・・・。
覚えていなくていいこともあるもんだ(ボソッ)

手術は4人中3番目

その日、白内障の手術をする患者は4人。

待合室で看護師から説明を受け、

「抗菌剤」の目薬を入れられ、その後、30分毎に瞳孔を開く目薬を各自で3回。

つまり、1時間半、患者同士が待合室でただただ待つのです。

父以外は3人とも女性、おそらく70代。

手術前のちょっとした緊張感のなかで、最初に口を開いたのは父。

みなさん、どちらからお見えです?

と、何となくそれぞれの自己紹介的なことが始まり、それぞれの地元の話題を広げたりして、話が落ち着くころ、30分経っていて目薬の時間。

その次は私が、近所に出来た新しいスーパーの話などをして、女子トークを始めます。

父はちょっと蚊帳の外になりますが、まぁ、仕方ありません。

女子の話題は、美味しいモノとお値打ちのモノ、新しいモノで、広がるんです。

それぞれの生活圏内が近いこともあって、美味しいパン屋さん情報の交換などで30分。

あ~~~~~~お腹いっぱい。

美味しいパンの話をしていて「お腹が空く」というのはわかりますが、父は「お腹いっぱい」というものだから奥様達がどっと笑い、和やかな待合室になりました。

痛くない?

最初の患者さんが手術を終えて出てきました。

大丈夫でした。
何だかモヤモヤしている中で終わっていました。

さすが、年の功。

最初の方の役割をわかってらっしゃる。

待っている患者さんたちの緊張をわかっていて、安心させようとしてくださいました。

2番目の方が終わり、父親の番。

白内障の手術自体は15分程度で手術室から出てきました。

痛かったよ~~。
なんでこんなに痛いかと思うくらい。
そして、終わって右目に眼帯付けられたら、こっち(左目)は何もしていないはずなのに、何も見えない。
怖くて歩けない。
目が見えないって、本当に切ない。

手術の事は前も、同じようなこと言ってたね。
まぁ、大丈夫その痛みも数ケ月で記憶から無くなるのは実証済み。
ただ、左目は・・・、
多分本当に左目はその程度しか見えてないってことよ。
だから、今回、右目の白内障を治療してよく見えるようにしてよかったんだよ。
これからさらに、右目がたよりだからさ。

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手術翌日

手術当日は手術側にびったりとテープでガーゼ固定をされ眼帯をつけられます。

安静にして過ごし、お風呂も洗顔も禁止。抗菌剤や抗炎症剤が処方されます。

そして、翌日、ガーゼ固定をとってもらいに受診。

看護師さんに外してもらいます。

痛みはありませんでしたか?
ガーゼを外して、2,3検査をしてから医師の診察があります。

痛みは無かったけど、テープの粘着部が痒くて痒くて・・・
左目が全く見えなくて困ったし・・・

外しますね・・・
はい、どうですか?
見えますか?

おっ、よく見えるよ。
看護師さんが前よりもちゃんときれいに見える。
こりゃ、前よりよく見えるようになったな。

このスケベオヤジ。
そおいうのを「セクハラ」っていうの。

おや、そうかい、セクハラって言うだかい。
ほんとうにきれいに見えるからそう言っただけだ。

世の中的には「セクハラ」っていうの。

ホホホ、大丈夫ですよ。
私、全くイヤではないし、「キレイ」と言われて嬉しいです。

お世辞じゃなく、ホントにきれいですよ~

まだ言うか・・・

後しばらくは受診が続いたり、面倒な目薬が続きますが、手術自体はうまくできたと医師も言っていたので一安心です。

「見える」というのは本当に貴重ですね。

今回父の、見えにくい左目生活の1日は、慣れているはずの家の中でさえあちこちにつまづいたりぶつけたり・・・

もっと実家の整理整頓をちゃんと進めなくちゃ。

白内障の手術はみんなが「簡単」というほど父にとっては簡単に感じなかったようですが、

一方で、あと何年生きられるかわからないけれど、その寿命を少しでも過ごしやすくするために白内障の手術はしてよかったようです。

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Posted by カトラ