洗面・脱衣所に家族分の下着をおいていたけれど、やめた理由

子育て・家族

こんにちは。看護師、健幸アンバサダー、50代主婦カトラですプロフィール

時代とともに片付け方法や収納アイデアは次々生まれ変わって、進化していくようです。

「隠す収納」だったものが「見せる収納」になり、「断捨離」してモノを減らすとか浮かせて吊って「可視化」するなどワードもいろいろで驚くばかりです。

私たちはつい自分の家と”片付け方法紹介者”の家や間取りと全く異なるのに、それらの情報に飛びつき振り回されてしまいます。

今回はまさに、昔は「効率的!」とされていたものがいつの間にか「ダメ!」となった片づけを我が家を例に紹介します。

まぁ、片づけに限らず、時代ごとのはやりすたりもあるし、経年変化が確認されて中止が推奨されることだってありますからね。

時代の変化に敏感になってアップデートしていくべきなのか、でもそろそろ自分軸を持って周囲に流されないようにしていきたいですね。

<この記事で紹介する事例>

昔:洗面脱衣所スペースに「下着やパジャマ」をおくと効率的

  →15年後の我が家の結果と結論

今:息子が将来「ダメダメ夫」になるかも…。
  すぐにやめて、下着類は個々の部屋に戻しました。

洗面・脱衣所に子どもの着替え

15年ほど前、家族四人で都心から松本市へ引っ越しました。

それまでは2DKの部屋に4人で暮らしていたので、一軒家に運び込んだその荷物は1部屋にすべておけてしまうほど少なかったんです。

子どもたちは2歳、4歳と幼く、個々の持ち物はないし、私たちも夫婦になってから都心で2回引っ越しをしていたので荷物は増やさないようにしていました。

幼い子どもたちは、急に広い家になったのではしゃいではいましたが、夜などは人気なく真っ暗になる部屋もあり、怖くて2階には上がれないほどでした。

子どもたちが幼かったので個室は与えず、一緒の部屋に全部の荷物を入れ、おもちゃと本は居間に置きました。

まるで以前の2DKの間取りと同じような荷物配置になっていました(笑)。

そんな時です。当時、雑誌あるいはテレビのコーナーで観たのですが、

お風呂横の洗面脱衣所のスペースに下着やパジャマなどをおくと効率的、というのがありました。

小さな子どもがいると、入浴後すぐに着替えをしたいから、部屋まで取りに行くのは大変。
洗濯後、洗面所に下着を収納すれば、入浴したいときにすぐ準備できるのでストレスがなくなるし、効率的ってことです。

ということで、それまでは狭いマンションで押し入れに入れていたタンス型のプラスチックケースを”デデン!”と洗面所に設置。

子ども分だけでなく、夫婦二人分のケースも設置。

入浴前に「パジャマや下着を用意して」脱衣所へ移動、という手間がなくなります。

直接、脱衣所へ向かって入浴しても、脱衣所の引き出しを開ければいいだけです。

ふん、ふん、確かにラクちんでした。

洗面所によそ様は入れられない

ですが、そういう形にしてしまうと、我が家の場合、脱衣所と洗面所が一緒になっている作りだったので、家族以外が洗面脱衣所へ入ることに抵抗感が出てきました。

子どもたちが小さい頃、よく遊びに来た友だちに、トイレはOKだけど、洗面所はダメってなってしまいました。

つまり、洗面所へ行って手洗いはさせず、おしぼりで手を拭かせるしかありません。

しかも、夫や長男にいたっては、下着とパジャマだけをおいておくのではなく、普段の着替え用洋服や学校の制服を洗面所に置きっぱなしという状態になっていきました。

そうすると、タンスだけでなく、ハンガーをかけるためのエリアなどが増設され、洗面所がクローゼット化してしまいました。

便利を追求すると、こうなるのか・・・

長男も夫も、2階に自室がそれぞれあるし、それぞれの部屋に洋服ダンスもあるんですよ。

それでも、洗濯物を干すのは1階の居間続きのテラスですから、乾いてしまう、というのは1回の脱衣所はすごく楽でした。

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感じていた危機感はこれだ・・・

今年4月に長男が大学進学のため、家を出ていきましたが、

それに付随して我が家の配置換えや模様替え、大掃除をしました。

一番は次男が使う部屋を、長男が居た部屋に移すことですが、

ごちゃごちゃした家の中をキレイにしたくて「片付け、断捨離、模様替え」などを検索しました。

すると・・・・

洗面所に下着をおいてはダメ」とありました。

えっ???

たった10数年前の多くのお片付け番組では脱衣所に下着・パジャマを置いて。

使う場所に片付けるのがいい!」ですよとおススメしていたのに・・・。

何を今さら言っているのでしょうか。

洗面所・脱衣所に下着はダメ、の理由

1.お客様も使う洗面所に下着をおくのはいかがなものか
2.異性の家族に下着を見られて平気でいるのはいかがなものか
3.「便利だから」という理由だけで収納を考えると、そこからどんどんだらしない生活になっていくから
4.洗面所に下着をおくと、洗濯物をしまう人が「お母さん」に固定されてしまうから

安藤英子さんのブログより、抜粋

私個人的には、お風呂場の近くで湿気が多いという問題が一番気になってはいましたが。

今回、この「洗面所に下着は置かない」の理由を聞いた時、一番腑に落ちたのが、3番の「だらしない生活になる」という点です。

そっか、何となく感じていた危機感はこれだ。

さらに安東氏によると、子ども達においては「めんどうくさい」が口ぐせの子になるとのことで、

はいはい、

我が家の息子たちその口ぐせ言ってます。

そっか、それは、洗面所の下着が原因だったのですね・・・。

その理由を安東先生は、

洗濯物を片付けるのが「お母さん」に固定されると、自分では何もしない子になってしまう。

身の回りのことを自分でできない上、困ったときにはなんでも「お母さんのせい」にする子に……。

自分で下着をしまえない子のなれの果ては……。

面倒くさがり、にとどまらず、

「おーい、俺のパンツと靴下どこ~?」とか平気で言う「ダメダメ夫」ですね。

まずいです・・・

慌てて、洗面所のプラスチックタンスを全撤去し、移動しました。

各自が入浴時に必要なモノを揃えてからお風呂に入り、また、洗濯物は(お母さんが畳んであげると思うけど)自分で自分の部屋にしまう、というルールに変えました。

夫も次男もOKしてくれ、既に2,3週間、特に問題なく過ごしています。

これから習慣化してしまえば、面倒なこと、とも思わなくなるはず。

長男が居る時には間に合わなかったので、まさに長男は面倒くさがりで将来のダメダメ夫”確定”、かもしれませんが、次男と夫の再教育は間に合うかもしれません。

効率性だけを追求すると、人間性に歪みが生じる可能性があるということを我が家において10年以上をかけて実証したような感覚です。

小さいお子さんをお持ちの方が失敗しないように、参考にしていただけたら、と思います。

日々の生活って、効率的というより、むしろ面倒なことをちゃんと毎日繰り返していくってのが大事ですね。

時代のはやりすたりに流されないように「どんな子に育てたいか」「家の中で公私を分ける」など我が家ルールを明確にしておきたいものです。

ということで、我が家の考察もふまえて言いたいことは、

<伝えたいこと>

「めんどくさいなぁ」という口ぐせを言ったり、「お母さん、オレのパンツどこ?」って聞いたりする息子にしないために、洗面所に下着をおくのをやめた方がいい、です。

そうそう、先ほど一人暮らしを始めた長男から電話がありました。

もやしっていつまで食べられるの?

もやし~~??
もやしから出た水分が袋にたまっているならやめた方がいいよ。

ふ~ん、
あぁたまってる。
なんか臭うけどどんなもんかとおもってさ・・・

生活力に不安を感じさせる電話でしたが・・・

まぁ、きっとこれからです。

せめてニオイとか見た目とかで身の危険を感じ、対処できるようになってくれることを期待しています。

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まとめ

洗面脱衣所から「下着・パジャマ」の置き場所をなくしてから数ケ月経ちました。

今まで、収納用のケースが置いてあった脱衣所の棚が広々しました。

何年もしていなかったのですが、ここで久々にアイロンを使いました。

ところが、何も乗っていなかった脱衣所の棚にいつの間にか、夫のパジャマが置いてある時間が増えました。

そうです、夫はこの変化(脱衣所に下着・パジャマを置かない)に抵抗し始めました。。

お客さんとか、よその人が来たら困るから、ここにはパジャマを置かないでください。

今どき(コロナ禍)、よその家へ行く人なんていないじゃん。

今さら、この夫が面倒なことはしないか??・・・

いやいや、ダメです。日々、戦いです(笑)

次男はフットワーク軽く、二階へ行ったり来たり。

<まとめ>

私たちの暮らしは忙しい、だけど・・・

「効率」だけを追求しちゃいけないんじゃないかな。

息子から「面倒くさい」という口癖が始まっていたら、生活スタイルのどこかに見直すべき余地があるかも

Posted by カトラ