共白髪…お前百までわしゃ九十九まで
我が家の床の間のある部屋には、姉の結納品だった「高砂人形」が以前からずっと飾ってあります。
姉は嫁いでおりこの家にはいないのに、なぜこの人形が置いてあるのかは不明ですが。
高砂人形(共白髪)
高砂人形は、長寿 と 夫婦円満 の縁起物です。
時代劇で婚礼のシーンがあると、仲人さんみたいな人が必ず「高砂(たかさご)や~♪この浦舟に帆をあげて~♪…」とお祝いの曲を歌うのでご存知だと思いますが、この曲に出てくる「高砂」です。
そして、この曲で有名な能の「高砂」と、能の元となった「相生(あいおい)の松」という伝説に出てくる「おじいさん」と「おばあさん」の姿をした松の木の精を表わしているのだそうです。
白髪の老夫婦が並ぶ高砂人形ですが、ことわざの「お前百まで わしゃ九十九まで 共に白髪 (しらが) の生えるまで」のように、共に白髪になるまで仲睦まじく暮らしましょうと願っているようだとか・・・。
そして、それぞれ「熊手」と「ホウキ」を持っているのですが「百まで」を「掃くまで」、「九十九まで」と「熊手」をかけてあるのだとか・・・。
ちなみに、このことわざは妻が夫に向かって言っているので、お前は夫の事です。
あなたは100歳まで生きてください 私はその1年前に あなたより先に この世を去りますと言う ちょっと 日本特有の女性の奥ゆかしい 言葉かもしれませんね。
現実、女性の方が平均寿命は長いのでなんとも(笑)
いつから白髪?
さて、「白髪になることが長生き」って単なるイメージですよね。
私も夫も30代前半から白髪は多かったし、実際20代からあったので、夫婦ともに若白髪傾向でした。
また、個人差はあると思いますが、
日本人の白髪が生えはじめる平均的な年齢は男女とも35歳を過ぎたころからだといわれています。
さらにアンケートで「あなたは白髪が生えていますか?」と聞いた結果、
白髪は30代後半から増え始め、35~39歳では7割近くの人が白髪が生えているとわかっています。
だいたい40代になる前に白髪が、白髪だとわかるほど生えてきているということですね。
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いつまで白髪染め問題
以前にも書いたと思いますが、
いつまで白髪染めをするか、というのは、悩みます。
ところが、夫はその問題に悩むことは全くなく、
夫は40代後半の現在、ほぼ全体が白髪グレーですが、白髪染めはしていないしするつもりもないそうです。
吉川晃司さんや坂本龍一さんのように似合っていればいいのですが・・・・
面倒くさいから。
テレワーク以前から、見た目に全く無頓着な夫ですから、当然の思考です。
ただ、一方では「禿げる」ことは心配しているようです。
禿げたら、坊主にするかな・・・
まだかな
ヘアドネーションを終え、髪型を自由にしようと思ったのですが、なかなかコレ、と思いません。
夫に負けず私も見た目に無頓着な方です。
とりあえず、と切ってもらったショートボブのまますでに2ケ月が経とうとしています。
それでも、ショートヘアはラクなので自宅で白髪の生え際の部分染めは3~4週間ごとしています。
でも、私は髪が伸びるのが早いようで、分け目の白髪がすぐに目立つようになるため、同じ分け目にならないように日々少しずらしたりして、ちょっと努力はしています。
ん~、私はまだグレーヘアになる勇気はないな。
ということで、共白髪はまだです。
そうこうしているうちに・・・
共白髪 約束したのに 亭主ハゲ
詠み人しらず
おそまつでした・・・