コンフォートゾーンを抜け出そうよ

日本語に訳すと、「Comfort=居心地の良い」「Zone=空間」という意味ですよね。
コンフォートゾーン:居心地の良い空間
以前、現状維持バイアスについて書きましたが、同じような危険性があります。
現状維持バイアスは、たとえ有益であったとしても、知らないものや経験したことのないものを受け入れることに心理的な抵抗が生じ、現在の状況に固執してしまう傾向(バイアス)。大きな変化を恐れて、現状維持に固執してしまう心理的な特性です。
例えば、災害時でさえも、楽観バイアスが働いてしまうと、「自分は大丈夫だろう」と思って非難が遅れ、命取りになることさえあります。
逃げるという「変化によってもたらされる利益」よりも、損失(平和な安定した日々が無くなる、初めての非難行動をする、知らない場所へ非難する、心が動揺する、悲しみ苦しみを想像するなど・・・)を大きく見積もってしまう特性、のようなものです。
それは、災害の場面だけではなく、会社組織や日々の生活習慣でも同じです。
つまり、「変化を避けてしまう」ことであり、結果、成長の機会を逃しているとも言えます。
携帯電話のコマーシャルでありましたよね。
リスクを避けることが最大のリスクだ!
部下からの相談?報告?
今日はA君から「報告があります。お時間ください。」といわれたから出社してくる。
普段、家でのテレワークが多い夫が出社していきました。
「A君」というのは、20代女性で、入社してから3,4年経っているはずです。
多分、「結婚します」か「会社辞めます」のどちらかだと思うんだよなぁ。
相談ではなく、「報告」ってことは、もう決まっているってことだから、
「結婚」だとおもうんだけどねぇ。
でも、それならなぜオレに報告するんだ?
もしかしたら「退職」かなぁ。
以前、一時だけどオレの直属の部下だったから。
うんうん、「報告」なら、結婚だよね~
わざわざあなたに報告ってことは、
お相手が社内の人ってことじゃない?
などと、茶化しながら送り出しました。
帰宅した夫の話によると・・・
「退職」の方だった・・・
あらっビックリ。
引き留めて欲しかったのかなぁ?
いや、「報告」って言うんだから、オレはそれはしなかった。
退職の理由を聞いたら、「留学したい」っていうから
その準備状況や、親御さんとの状況など、
普通の大人が心配するようなことを聞いただけ。
本人が決めたんだから、ガンバレ、としか言えないよ。
へぇ~~~~~~~~~~。
Aさんは嬉しそうだった?
わかんないよ。
後日談
数日後、夫が出社しました。
A君とまた話をしたんだけど・・・
部長たちに退職について話したら、「部署替えして残業をさせない」からと引き留められたらしい。
で、結局、しばらく辞めないことにしたって・・・
うわっ、ドリームキラー、エナジーバンパイアだ。
ドリームキラーとは、文字通り、夢や目標達成を邪魔したり阻害する人のこと。
誰かに自分の夢や目標を話し、それに対して「あなたには無理だよ」「そんなの叶うわけない」「現実的に不可能」などと言われて心が折れてしまった経験はありませんか?
その、「あなたには無理だよ」「そんなの叶うわけない」と言った相手こそがまさに「ドリームキラー」です。
そして、そのドリームキラーになる人は、案外身近にいることが多いと言われています。
それは親や友だち、あるいは恋人だったりします。学生であれば先生やクラスメイトなどもそうですし、社会人であれば上司などに多くいるでしょう。
ドリームキラーはあなたに良かれと思うアドバイスをしているつもりで、夢や目標を否定してきます。
まず、自覚のない”無意識ドリームキラー”。
つまり、あなたのことを本当に心配している、「実はいい人」というケース。親や友人でしょうか。
一方、無意識かもしれませんが、いわゆる「意地悪」で夢を壊そうとする”意識的ドリームキラー”という存在もいるんですよね。
内面であなたをライバル視しているような、「自分より幸せになることが許せない」という心理かもしれません。
ドリームキラーになりやすい人の特徴は、話す内容に愚痴が多い・嫌味を言う・キレやすい・落ち込みやすい……など、少々ネガティブ思考が目立つタイプだそうです。
口癖は「無理」「今のままで十分」「それは才能がある人だけ」などといったもの。
あっ、私、ドリームキラー予備軍でした⁉(-_-;)
夫や息子たちに、そうならないようにしないと。
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コンフォートゾーンを出ないと成長しない
さて、部長らに会社に引き留められたAさん、どうするんだろ・・・
引き留められ、自分の存在価値を認められたようで嬉しかったのかな?
留学の意志はかたくないのかな?
退職することによる将来不安が強くなったのかな?
部長の圧が強く、断る勇気がなかったのかな?
・・・・
入社数年で「辞めたい」と言ったらどうするか、というのは、離職率を気にする会社側としたらその対応はマニュアル的ではないかと想像してしまうのですが、
もしかしたら、Aさんは、夫に「退職」の報告ではなく、
退職意向を会社側(ドリームキラー)に伝えるための予行練習相手だったのかもしれません。
だとしたら、力不足で申し訳ない・・・・・・
夫にはドリームキラー役ができません。
人生において自分のやりたいことをやってほしい、という気持ちが強いから
ただし、オレは、応援の仕方はわからないんだよね。
むしろ、オレは、他の人の人生の責任がとれないってこと。
安易に「退職しろ」とも「考え直せ」とも言えないよ。
それぞれの人生は自分で決めてほしいって思っている。
コンフォートゾーンに居ることは、文字通り居心地がいいし、安全です。
でも、Aさんは一瞬でも、「退職」を考えた。
「大きな不満はない。仕事上で失敗することも減ってきた。でも日常の仕事に追われ、こなすだけ」
「このままでは生きたい方向(留学)には進めない」
……きっとそんな閉塞感を抱え、「退職」を口にしたのでしょう。
最初の一歩を踏み出そうとした。
おそらく、Aさんは今、「コンフォートゾーン」から抜け出す時なのです。
もちろん、本能的に「コンフォートゾーンから抜け出る」ことが不安を大きくしたり、ストレスを多くしたりするとわかっているはず。
Aさんが一歩を踏み出す応援をしたい、と心から思います。
Aさんをうちに連れてきて~
就業後の時間は、強要できない‼
ああ~Aさんに幸あれ~。パワーだけでも送っておきます。