不登校の中学生は勉強しないとでも思ってる?信毎1/14記事を読んで思ったこと
”長野県内の小中学校で過去最多の4707人(2021年度)となった不登校を巡り・・・”と始まる記事の掲載があり、気になり読みました。
気になった理由は、次男が中学2年から卒業まで不登校状態だったからです。
「だった。」と過去形で書いていますが、高校生になっている現在も、そして、その後の人生においても、
社会に迎合しない生き方を選ぶ可能性はあると思っています。
ただ、その可能性を心配してはいるものの、次男自身が過ごした不登校状態の2年間を思い出すと、「どういう状況でもなんとかできる子」だという信頼感もあってその時が来ても、何とかなるはずです。たぶん、大丈夫。。。
【ティントル 不登校専門オンライン個別指導】居場所について
この記事の中で一番共感したコトバ。
無理して学校には行かなくてもいい。
「子どもの支援・相談スペースはぐルッポ」西森さん
でも学校に行かない子どもが行く場所は必要。
そうそう、私も「息子の居場所」探しに一番注力しました。
「体調が悪い」という次男の欠席理由が「クラスへ行きたくない」という本音になってからしばらく自室で過ごす時間はありました。
「他クラスへ編入」「他の学区の中学へ転校」「寮のある学校への転校」「海外留学」など思いつく限りのことを次男に提案してみました。
次男くんが悪いわけじゃないんだから縮こまるべきじゃない。
せっかくの機会だから、思い切ったことやったらどお?
これはチャンスよ。
いや、オレ、何かしたいこととか
将来の夢とかないし・・・
普通に学校へ行きたい。
え~~~
あんな学校行くことないのに。
とりあえず、高校へ行きたいから。
よくわかりませんが、当時次男が読んでいた漫画やコミックでは「高校生」がとても自由で憧れになっていたようです(笑)
つまり、高校で何かをやりたいわけではなく、「高校生」になりたい、という切なる願望があったわけです。
広告
次男が求めた居場所
ということで、我が家の目標は「次男の高校進学」になり、中学校や教育委員会との話し合いが始まりました。
当時はまだ不登校の生徒に関しては「学校へ行く。教室へ戻る。」が目標になっていましたから先生方の目標意識の変更を強くお願いしました。
次男を「元のクラスに戻らせる」ことを目標にしないでください。
学校側は「不登校生徒を減らす。もとさやに戻す」ばかり言うけど
次男も我が家もそれを望んでいません。
担任を変えてくれるなら別ですが・・・
高校進学に一番早いルートは教室でおとなしく授業を受けることだ
と言って次男を説得しているようですが、
その選択肢はありません。
「もとに戻る」しかないなら、
転校の手続きをお願いします。
本当に転校も考えましたが、「転校」は次男自身が望みませんでした。
幸い、当時相談した松本市教育委員会の方と教頭が理解のある方で次男の希望の多くが認められた形で学習を続けることができました。
ただ、クソだったのは(あらはしたない(;^_^A)、当時の担任と県立高校でした。
「不登校」というレッテルを次男に張り付けることで次男自身の評価をせず、「不登校」という色眼鏡で拒否したのだと思います。まぁ、その話は別に書いたので・・・
広告
居場所が必要な理由
記事にもありましたが、子どもたちに必要な居場所とは「ここは安心して過ごせる場所」のことです。
不思議なもので、それが「家」であることもあるし、そうでない場合もある。
結局は「その子がどんな居場所を欲しがっているか」なんでしょうね。
もちろん、子どもに直接聞いてみてもうまく言葉にできません。
そういう場所があることを知っていたら「そこに行く」と先にいうでしょう。
私も私が知りうる限りの情報を次男に伝えました。
「ここはどう?」「こんなところもあるよ」
たまたま次男の場合は「家」がシェルターになっていたので、どちらかというと、「不登校は社会の不適合者」というのような偏見や差別の中で自分が「普通に生きていけない」かもしれない、「不登校のままだと高校へ行けなくなる」かも、という不安の解消方法を一緒に考えてあげればよかったのです。
またまた幸いなのですが、同じように当時の担任への不信感から不登校になっていた同級生がいたことも彼らが自分で自分を責めるという苦悩を軽減してくれたと思います。
おそらく、「不登校をしている自分が悪い。」とか「不登校で自分は家族を苦しめている」など不登校生徒の苦悩は多々あるはずです。
ですから「自分だけじゃない」というのは当時の彼らにとって大きな心のよりどころとなったに違いないでしょう。
中学卒業高校受験における結果としては「不登校は拒否される」という差別的扱いを正面から受けたわけですが、「オレの生き方」を後悔するでも、恨むでもなく、尽力してくれた先生方への感謝、同じ境遇の友との惜別で中学校生活の幕を閉じました。
一番の問題は「現在の学校制度」を「かくありき」として信仰している点ですよね。
あぁ、今日はなんだか2年前の当時を思い出して語ってしました。
この記事は今後、<下>もあるはずですから楽しみに待ちます。