親の代わりに年賀状

介護

 今年も25日までの投函に間に合いました。

今回作った年賀状も正月元旦に届けてもらえるはずです。

来年は両親とも、年女年男

 8年前から、両親の年賀状は私が作っています。

両親が映っている年内に撮影した写真と父親がつくる俳句(川柳?)を載せるのが恒例です。

「筆王」にお世話になり、写真フレーム付きのテンプレートにはめ込むまでの候補を数種類作り、両親が気に入るものに決めます。

 11月中には候補を作って両親に見せなくてはいけません。

候補案を見た母親がいろいろな注文を付けてきます。

写真の背景が気に入らない。

文字の書体が気に入らない。

一言書きたいからスペースを広く残してほしい。

あいさつ文を直してほしい。

年号の位置を直してほしい。

フチなし印刷にしてほしい。

細かいことまで言うので、かなりイライラします。

私の好みは親のそれとは違う

 私の好みで選ぶ写真フレームは、だいたい却下されます。

わかっているので、むしろ私の好きなものとは真逆のタイプを選んでおきます。

しかし、数年続けているので、私もかなり両親の好みが把握できるようになったようです。

今年は、直しが1回で済み、2回目にはOKが出ました(笑)。

両親も年を重ね、年賀状へのこだわりが減ってきたのかもしれません。

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年賀状の「終活」?

 高齢の両親が、毎年いただく年賀状の相手も高齢の方が多いです。

 ここ数年は、「今年で年賀状を最後にします。」と書かれた年賀状をいただくようになりました。

実際84歳になる両親も、そろそろ私たちも年賀状を最後にしようか、と相談をしていました。

年男年女を迎える今回が、年賀状を辞めるのに区切りがいい、というのです。

年賀状を作るのは私なのだから、両親はそれほど大変ではないと思うけど・・・

年賀状を送る相手の選定をする作業は両親がするので、そこは大変かもしれません。

私が住所録を管理し印刷をしますが、実際にその顔がわかる方は多くありません。

親戚なのか、学友なのか、仕事関係なのか、 両親の人間関係まではわかっていません。

結局は、両親が年賀状を送る相手を決めるのですが、

この頃は、お葬式も家族葬が多くなり、いつ亡くなってお葬式がいつあったのか知らないことも多いようです。

年賀状を送ってから、家族から返信が届き、本人が亡くなっていたことを知ることもあります。

一年を振り返り、相手の状況を把握する作業が大変だと言うのであれば、辞めた方がいいかもしれません。

いえ、辞めません

 母親からの上記の要望をすべて入れ込み、12月15日までに裏面を印刷しておきます。

だいたいそのころまでに喪中のお知らせのはがきが届くので、それを確認してから住所側の印刷を始めます。

その後、親が一言メッセージを書き加える作業をすることもあり、

25日までに投函します。

そして、お正月に届いた年賀状を確認して住所録の整理をして、1ケ月以上に及ぶ作業が終わります。

この作業でイライラすることも多いので、辞めてしまった方が私はラクになります。

でも、辞めません。

「最後にします。」という文言も入れません。

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つながりは大切につなげる

 「辞めます」と書いてはいませんが、年賀状を送る枚数はかなり減りました。

8年前は150枚以上用意していましたが、今年は78枚でした。

喪中のお知らせをいただく方も毎年数名いらっしゃいますが、

ご本人が亡くなってしまい、住所録から外した方も多いです。

電話での年始の挨拶

年賀状を送った相手の方から、正月に電話が来ることも多いです。

差出人住所に電話番号を載せてあるので、年賀状が届いてすぐにお電話をくださるのです。

そんな時、必ず年賀状を褒めてくださるので、私も少しうれしいですし、

電話口で話している両親を見ると、年賀状を送ってよかった、と毎年思うのです。

もちろん、年賀状だけのつながりの方もいます。

写真を載せるので、様子は伝わっていると思います。

スタジオで撮るわけではないので、年相応のそのままの姿。

毎年、確実に年を重ねている様子がわかります。

きっとその写真をみて、「一緒に年を重ねている」と安心している方もいらっしゃるでしょう。

両親の年賀状が、両親が作り上げた人間関係の継続維持に役立っていると感じています。

だから、年賀状は辞めません。

飾り過ぎないけど元気だと伝えたい

 両親の姿がそのまま伝わるように、美化せず作るように心がけます。

父親がつくる俳句(川柳?)もそのまま載せます。

父は俳句や短歌を作るのが好きで、温泉旅行先で投函した俳句で賞をいただいたこともあります。

年を重ね、ちょっと創作の腕は落ちた感じもしますが、そのままです 。

私の気持ちは、「両親は順調に年をとっています、でも元気でいます。」と伝えたいのです。

80歳を超えた人間同士のつながりに飾りはいらないと思うのです。

母親は見栄っ張りなので、写真に文句をつけ、見栄えよくすることを要求します。

女は年をとっても、相手より少しでも優位に見せたいのでしょうね・・・・

数年前は、母の要望が強すぎて父と母で別々の年賀状を作ったこともあります。

見栄っ張りをなくしてほしい

 年をとったらかわいくありたい、というのが私の願いです。

正直なところ、眼前にいる高齢の母は、私がこうありたいと思う姿とは全く違います。

もちろん全くの別人格なので、今の母を否定するつもりはありませんが、

見栄っ張りをなくせばもっとラクになるのになぁと思っています。

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読んだ相手がニコッと笑える

 一方、父はプライドが高い割には「笑い」を好みます。

相手がクスッ、ニコッと笑ってくれると嬉しいようです。

なので、父親と相談し、年賀状のあいさつ文にはダジャレが入るように毎年、知恵を絞ります。

今回は、ネズミ年なので、「マウス」「チュー」などがキーワードです。

認知症になったら・・・

 高齢の両親は確かに体力のみならず各種能力、認知力、記憶力などの低下はあります。

かといって、夫婦二人で生活できるレベルです。

しかし、今後認知症になったり、生活に支障が出てくるようになったら、年賀状の様相も明らかに変えると思います。

今は、親が主となり、親の言っていることの「代筆」レベルですが、

もし認知症になったら、娘の私が見た両親の姿を伝えることになるでしょう。

そう遠くない将来かもしれません。

年賀状の代筆作業で親の人間関係を確認

 住所録から、親の人間関係までわかることはできない、と書きましたが、毎年住所録を作成するときに

「死んだときに伝えたい人は誰か」の確認をするようにしています。

我が家も家族葬にする予定なので、葬式の案内を出すつもりはないのですが、何かあった時に伝えたい相手の確認だけはしています。

そういう相手は主に、同級生ですが、もうずいぶん少なくなりました。

葬式に参列できる年齢では、もうお互いにないのですが、知らせたい人はいるようです。

同級生で一番長生きする、というのは密かな目標でもあるようです(笑)

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Posted by カトラ