次男が中学卒業しました

不登校,子育て・家族

晴れ男の次男の中学校卒業式、やはり晴れました。

コロナ禍ということもあり、在校生不在、来賓祝辞等なしの簡素な式典。

中間教室に通う生徒の約半数が体育館での式典に参加し、次男を含む半数が時間をずらした校長室での授与式をしていただきました。

次男は、最後に元教室に行くことなく、中間教室で終えたい、という希望があり、そうしました。

式典参加の説得に来る

式の数日前に次男自身が式典不参加を学校側に申し出ると、担任が説得に来たそうです。

式典に参加すると一人ずつの写真撮影もある。
参加したらどうだ。
・・・・・

矢継ぎ早に言葉を繰り出し、式典参加の説得をしたそうです。

自分のクラスで5人以上も出席しないのが体裁悪いってことなんだよね。
担任が自分自身のために出席してほしいって言っているのがわかった。
その場で断るのが面倒だったからいったん保留にしてきたけど、不参加は変わらない。

確かに・・・・他のクラスの欠席予定人数より、ダントツに多い次男のクラスの別室授与希望者。

卒業アルバム用の写真が撮れないってことなんだろうけど、もともと次男たち、この卒業アルバムさえも不要と考えているので、少しのメリットも感じていない様子。

校長室に集合

卒業式当日。

体育館での式典終了後、保護者はすぐに学校を退出するよう指示され、生徒たちはいったんクラスに戻り最後の学活になりました。

そこで4,50分で最後の時間を過ごした後に生徒たちが解散。

次男たちの別室授与式はその学活中、さらに第2弾別室授与式はその後、という段取りになっていました。

次男たちは数人一緒の授与式でしたが、個人で授与してもらう場合は、個々の時間設定、というわけです。

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校長室での授与式

保護者達が学校を後にし、生徒たちがクラスに戻った頃、次男たちが校長室に呼ばれました。

もちろん、保護者も校長室に入り、見守ります。

校長先生、忙しかったんでしょうね・・・

なかなか生活感のあるお部屋でしたが、校長と教頭によって体育館から式典後はがしてきた紅白幕を壁側に取り付け、急遽会場が作られました。

教頭の司会で式典っぽく始まり、校長が式辞を読み上げ(卒業式と同じもの)、そして卒業証書授与が順番に行われました。

教頭が生徒の名を呼び、担任経由ではなく、中間教室の先生がアシスタントになって証書を校長に手渡し、一人ひとりに授与されます。

すると、授与が終わると校長から「では、一言ずつ決意や気持ちを発表してくれると嬉しいな」と注文があり、

突然のことですから戸惑いながらも、それぞれがはっきりと高校生活への不安と期待を表現していました。

実は、椅子の並び順番で、次男の友人が最初に指名されてしまい、困惑して動けなくなっていました。

校長を除いて、その子のことを皆がよく知っているので「大丈夫かな???」という心配な雰囲気が漂い、我慢できなくなったお母さんが後ろから、まさにその子の背中をつつこうとした瞬間、

僕が代表でやっていいですか?

その部屋にいたすべての大人がほっとした瞬間でした。

飾らないが一番

親から見て、次男がすごくかっこよく見えた瞬間です。

そこで述べる決意がサマになっているとさらに恰好よかったのですが・・・

病気やケガをしないように、これからの人生、健康に気を付けながら過ごしていきたいと思います。
ありがとうございました。

大爆笑と賛同を得ることができました。

おいおい、おまえ、いったい何歳の決意だよ(母:心の声)

ということで、あまりにも締まらなかったこともあり、結局「代表」ではなく、それぞれの生徒さんが一言ずつ決意表明をすることになったわけです。

まぁ、次男の飾らない、肩ひじ張らない決意にみんながホッとしたというか、その程度なら・・・と思えたことは確かです。

本当にみんな立派なこと言ってました(感涙)。

こんな感じで、緊張感だけではなく笑いもあり、

式典とは違って、校長室での授与式はとても印象深いものになりました。

校長や教頭と一緒に写真を撮ったり、スマホを校長に渡して写真を撮ってもらったり(笑)

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温度差は最後まで・・・

さて、校長、教頭との談笑を済ませ、戻ろうとしたとき、先頭に居た次男が最後尾に移動していました。

おや?と見ると・・・

校長室の外で次男の担任が待ち伏せをしていました。

会わずに帰れると思っていたのに・・・・

まぁ、仕方がないので次男と一緒に廊下へ出たところ、「色紙」を渡しに来ました。

クラス全員に書かせた色紙です。

キモっ・・・いらない・・・

まぁ、騒がしい廊下でのささやき程度だったので担任には聞こえなかったと思います。

しかも、同時に興奮状態の担任が次男をハグしようと両腕を伸ばしてきたのです。

その瞬間、次男の体が半身を返して?それを避けようとしています。

担任も「避けられた」とわかったのか、片腕は戻り、

見た目では、担任の片腕が次男の肩に触れた程度になりました。

距離は縮まらないって・・・・

次男もそうでしたが、担任の顔もひきつった笑い・・・

最後まで、次男を理解しようとせず、自分を押し付けてくる担任でした。

また会おう

中間教室に戻り、荷物を整え終えた頃、一人の担任が入ってきました。

そのクラスからは2人が居ます。

まだ教員生活3年目の若い先生ですが、中間教室には理科を教えに来てくれていました。

担任の中で中間教室の授業をしてくれたのはその先生だけです。

実際にその2人と担任との関係は悪くはないようでした。

それぞれ本人・保護者とゆっくり話をした後、名残惜しそうに出ていきました。

他のクラス担任は、この教室に来られないんだろうね。

そこが、問題だよね。
忙しいとか平等とかを理由にして、個々の生徒のことを理解しようと他の担任から歩み寄ることはしなかったからね。

歓迎されないところには行きたいくないっていう気持ちもわかるよ。
最終日にそれだと、ショックだろうし。

子どもだね、イヤなことはしたくないって・・・

何人かの父兄の会話です。

握手

校内が静かになり、本当に最後になりました。

名残惜しみつつ、一人ずつ教室を出ます。

中間教室の先生と握手し、最後の会話をしながら。

もちろん、みんな、自ら進んで腕を伸ばします。

中間教室のみんな、これからも人生まだまだいろいろあるよ。

楽しみだね。

Posted by カトラ