一人暮らし始めたうちの子、食事どうしてる?

子育て・家族

こんにちは、大学1年と高3、二人の息子を持つ主婦カトラです。
長男は他県で一人暮らしを始めてそろそろ1年が経ちます。

さてこの時期受験が終わり4月から一人暮らしをすると決めたお子さんをお持ちの親御さんも多いですよね?

実家を離れ、一人で生活をする大変さなどを実感することはとても大切です。
親御さんにとってもお子さんが自立していくことは嬉しいことですが、しかしその反面、近くにいないことで心配事も増えますよね?

親の心配トップは「うちの子、ちゃんと食べてるかな?元気かな?」でしょう。

これから一人暮らしをする息子の食事、みなさんどうします?

長男は張り切って自炊をするはずでしたが、結果は失敗

うちの子、自炊は長続きしませんでした・・・
学生会館や賄付き下宿にすればよかった???

息子の1年間の失敗談を含め、一人暮らし息子さんの食事について心配している親御さんにアパート探しなどの参考にしてもらえたらと思います。

自炊生活を選んだ理由

昨年の今頃、長男の住まいを決めるとき、「自炊」か「食事付き」にするのか迷いました。

「食事つきの下宿」や「食事つきの学生会館」など、家賃以外に食事代は別になりますが、不動産屋さんに説明を受けた際、その地域ではだいたいプラス+2~3万円程でした。

食事分が1ケ月2、3万円プラスくらいならいいんじゃない?

おれさぁ、自炊するのが夢だったんだよね~。

つまり、この長男本人の希望のみで「自炊」を前提とした部屋探しを始めてしまいました。

長男の決意!

・自炊して料理の腕を上げるぞ。
・食費を節約するぞ
・食生活も一人暮らしもすべてきちんとするぞ。

そうだ、頑張れ!

この時はまだ、私自身が間違った思い込みをしていたことに気が付いていませんでした。

<自炊に対する思い込み>

①自炊すると健康に過ごせる
②自炊すると生活費が節約できる
③一人暮らしや自立に自炊はつきもの
④うちの子ならできる

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【失敗1】自炊すると健康に過ごせるという思い込み

息子たちは小学校時代から学校でも「食育」を受けており、自身の健康に「食」が重要であるという認識はあります。

ですから自炊の話をした時も「食べたもので自分の体はできている」「食は大事」「食品添加物は避ける」などの考えを持っていました。

「食育」の授業でも多くの分析や研究結果として、加工食品やジャンクフードを食べるよりも自宅で料理した方が健康に良いという意見を紹介してくれて、宿題として「肉じゃが」や「味噌汁」を作りました。

一方、子どもたちの大好きなファストフードについては食べすぎを予防するため、デメリットを教えられています。

・ファストフードには脂質や添加糖がたくさん含まれている
・ファストフードは野菜が少なく、栄養素が不足しており、栄養バランスが悪い
・ファストフードのメニューには不飽和脂肪が多く、カロリーが高い
・ファストフードには味が濃く、健康に有害な塩分が多く含まれている
・ファストフードは濃い味付け、アブラたっぷりのメニューが多く、中毒性が高い。

 ファストフードに限らず、外食でもカロリーのみならず成分となる塩分、糖分、脂分など中身の部分も気になります。どんな質の調味料使ってるの?ってわかりませんからね。
こういうことも長男とはちゃ~んと話したつもりでした。

送る食品は結局炭水化物と糖質

自炊を始めた長男の負担を少しでもラクに・・・と思い、月に1,2回は食品を詰め込んだ荷物を送っていました。

「チン」するだけですぐに食べられるレトルトパックの「ごはん」「カレー」「豚汁」「煮物」「ハンバーグ」「麺類」など・・・

他には長期保存がきく乾麺や菓子類など・・・

手作り品や添加物が少ないものは賞味期限が短いため、長男が荷をほどくのが遅いと結局食べられなくなってしまうので、送るものは必然的に添加物たっぷりの食品だらけになっている気がします。

そうそう、ご注意しますよ。

息子は送られた荷物をすぐには開けません

数日、数週間そのまま、なんてことはよくあります。「届いた、ありがとう」と連絡があっても、荷を開けて冷蔵庫など各保存場所へ移動させているとは限りませんからね。

ということで、私は、息子自身がお願いしてくるまで荷物をこちらから送ることをやめました。

健康を害する可能性のある食べ物>自炊

ですから、母の私は思い込んでいました。

長男はファストフードも外食も長期保存がきく食品も自分の健康のためには食べないはず、だと。

しかし、一人暮らしが始まって数ケ月後の長男からの連絡。

体重が3桁になった。

170センチそこそこの身長で体重100キロとは…。BMI34.6(肥満度2)だそうです。

BMI(Body Mass Index)・ボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。

  • BMI = 体重kg ÷ (身長m)2
  • 適正体重 = (身長m)2 ×22

「食」は大事とわかっていても、日々の生活の中で長男は自炊よりも、健康を害する可能性のある食べ物を食べ続け、肥満や生活習慣病への道を突き進んでいました。

多くの親御さんの心配は「ちゃんと食べずに栄養不良、痩せこけているんじゃないか?」というご心配かと思いますが、我が家は太りすぎで生活習慣病の心配でした。

「知識だけでは自炊を継続するモチベーションにはならない」そう打ち砕かれた瞬間でした。

<学生あるある>初めての一人暮らし、課題や委員会活動などが忙しくなると、食生活は後回しになり、「食べる」よりも「お腹に入れさえすればいい」という感覚になる。

健康に気を付けたいと思いつつ、安くて簡単に手に入り、味が濃くておいしいと感じるものを選びがち。

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【失敗2】自炊すると節約できるという思い込み

それでも「自炊」を続けるモチベーションがほかにないかと思いつくのは必要に迫られて、というあたり。

つまり経済的な理由で自炊をして節約するという選択ですよね。

学生のうちは仕送り、奨学金、アルバイトといった限られた収入の中でのやりくりです。
第57回学生生活実態調査」によると、一人暮らししている大学生の1ヶ月の食費平均額は24,680円です。

一方、総務省統計局の「家計調査 2021年次 1世帯当たり1か月間の収入と支出 男女年齢階級別」の34歳以下の単身世帯の男性の平均食費は39,821円です。そこで社会人などの勤労世帯と非勤労世帯(一人暮らしの学生など)との差を参考にすると、学生はおおよそ36,000~37,000円くらいだと思います。社会人の場合は「おつきあい」や飲み会の回数が多くなりますからね。また、女性の場合は男性よりも食費は月1万円近く低いそうです。節約上手は学生時代から女性が得意なのでしょうか。

お恥ずかしながらうちの長男はだいたい月に40,000円以上が食費になっているようですから、どちらの調査の平均値よりも高い。太るわけです。

そのうえ、事前投資もしてあるんですよね。つまり、自炊を前提にすると揃える物品が増えます。たとえば

  • 電子レンジ、トースター、炊飯器など
  • 冷蔵庫(ちょっと大きめ)
  • 鍋やフライパン、ボールなど
  • 包丁まな板、トングやお玉など調理器具
  • 各種調味料、ラップや保存容器 などなど

我が家はヤマダ電機の3点セットやいろいろ格安品で揃えましたが、諸々入れると10万円程度かかりました。
さらにキッチンの配置やスペースによっては、棚やワゴンを用意する必要もあります。

また、これらを使うということは、電気、ガス、水道といった光熱費ももちろんかかります。

一人分が作れない

長男の大学では授業前に早く登校すると、朝食として学食を利用することができます。
1食は600円以上だそうです。学内のコンビニもあります。
そして、昼食、夕食まで学食や外食となると、1日2000円を下らない。そういう外食が重なり、1ケ月4万円なのか?とも思いましたが、息子に確認すると自炊のための買い物もよく行くそうです。

さぁて、安い食材を買って、多めに調理し、作り置き・・・
でもね、うちの子の失敗は・・・

・安いと思って食材を買ったけど、毎日自炊できないし、使いきれずに腐らせる
・一人分の分量がわからず、フライパンいっぱい作ってしまう。
・「作り置きで保存」と思っても、作ったらすべて一度に全部食べてしまう
・自分の料理は味や見た目よりも「量」重視になっている。

で、作り置き分も食べるから結局ますます太って、買い物代が嵩み、節約にならない、という顛末です。

「自炊」して生活費の節約をする、という当初の目標を見失っています。

実際、自炊で節約の鉄則は、食材を使い切る、作り置きをすることですよね。
でもこれって結構レベル高い。

息子の買い物は、①献立を決める②必要な食材を購入③使わなかった食材は一旦保存④そのまま腐る、というルート。

③から④のところで、4⃣食材を使い切る転用メニューを作る、⑤作り置きとして保存、ができれば無駄なく節約生活になるかもしれません。息子がこれができないのは、作っても食べちゃうこと以外に、「レパートリーがない」ことだそうです。

ごめん、これはお母さんのせいかも・・・私もレパートリーは少ないから

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<学生あるある>節約のためと買っても、レパートリーの少なさや毎日は調理しないという計画のなさから廃棄する食材が多くなる。

一人分がわからず、たくさん作ってたくさん食べてしまう。

転用メニュー(レパートリー)が少ない。

【失敗3】一人暮らしや自立には自炊がつきものという思い込み

各ご家庭で子育ての終わりは子どもが「自立」して家庭から巣立っていくことを想定していると思いますが、我が家でイメージしているのは以下の通りです。

〇年齢としては(社会的には18歳成人になったけれど)20歳くらいを想定しており、自己責任で契約等が可能になるあたり。

〇自分で稼ぐ力をつけること(アルバイトは学生時代に経験してほしいが、自分で暮らせる月収20万円〜は手取りでもらえる職業に就くころ)

〇自分で生活できること(衣食住を自分で賄う)

経済的自立、社会的自立は就職や働くことをイメージしていますが、まずは生活面での自立が大事だと考えています。

掃除洗濯、食事など日常生活で自分が気分良く過ごせるように自分で整えること

自分ご褒美でuber eats

日常生活って生活を整えることの繰り返しで、これが「子どものため、家族のため」なら頑張れるのですが、自分のためって、私でもなかなかモチベーション上がりません。

ですから、長男が自分のために生活を整えることができなくても理解できるような気がしていました。

オレね、自分の中にルール決めてるんだ。
レポートとか試験とか何か課題があって、
それを乗り越えたときに「自分ご褒美」をするんだ。

へぇ、どんなご褒美を自分にあげるの?

ちょっと贅沢して・・・
uber eats 頼んじゃう。

なんと、長男は自分ご褒美で何度もuber eats で1回数千円の食事をしていたのです。

自分ご褒美って、私の中では数百円のケーキなんですけど・・・・

自転車デリバリーのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや

息子の感覚との大きなズレを感じた事件でした。おそらく「自立」の感覚も親子間でズレているんだろうな・・・。

<学生あるある>実家生活から一人暮らしへの「金銭感覚」はすぐにはシフトできない。

自分ご褒美が豪華すぎる。

逆に(うちの息子はなかったけど)、目に見える節約として最初に「食費」を削り、栄養不十分になりがち。

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【失敗4】うちの子なら自炊生活ができるという思い込み

実は長男、小学生高学年の数年間、自ら進んで子ども料理教室に通っていました。
唯一の男子、ということで教室ではかわいがってもらいましたし、家でも時々お菓子などを作ってくれました。

夕飯作りの手伝いもお願いすればやってくれたし、食べることが好きで「おいしい」とよく言ってくれていたので、長男は「食べる」ことはちゃんとできるんじゃないかなぁと思い込んでいました。

カエルの子はカエル

振り返って私自身、学生時代の食生活は息子に誇れるものではありません。

試験や実習など忙しい時は、チョコレートがご飯代わりになりましたし、作っても丼物やラーメンといった簡単にカロリーが採れる単品モノものばかり。一汁三菜とか食材を買って作り置きの調理などしたことがありません。

私の学生時代の栄養は、バイト先の賄と学食、そして近所に住む料理上手な友のおかげで保つことができたようなものです。深く感謝。

私にできなかったことを息子に期待するのは酷なことです。私の思い込みが間違っていただけです。

このことをもっと早く思い出していたら、絶対に息子を「食事つき学生会館」に入居させていました。

<学生あるある>学生は半分子ども、半分社会人ともいえますね、自立や自己管理が中途半端。

ちゃんと生活管理できている学生さんもいるでしょうが、できない学生もいる。

体調を崩すレベルの場合などは、子離れや自立を妨げない程度の親の介入が必要なときもある。

まとめ

今回、大学1年長男の約1年に及ぶ「自炊失敗談」を書いてきました。

長男が発した「自炊が夢」というコトバを信じてしまったことで起きた望ましくない結果は以下の通り。

  • 長男の肥満が進み、生活習慣病の心配が増えた。(意識や知識があっても目先の忙しさが優先する)
  • 食費が全国の平均金額よりも高くなっている。(自炊のコツがわからない。一人分がわからない)
  • uber eatsで散財している。(金銭感覚がヤバい)

で、親ができることは何か・・・

子離れや長男の自立を妨げるようなことはしたくないのですが、肥満による生活習慣病の危険がかなり濃厚になっており、これへの対処は早急な課題ともいえます。

といことで、今回、我が家が出した結論は「宅食」です。

「宅食」といっても「uber eats」ではありませんよ。カロリーや栄養が考えられた食事が冷凍で届くアレです。

アパートの選択ができる状況だったら、絶対に食事つき「学生会館」にしますが、それは2年契約であることと、本人が嫌がったのでアパートは引っ越さずに、1日のうち1食を冷凍の「宅食」のものに変えることで、体重管理をしていきたいと思っています。

一人暮らしを始める息子さんのアパート選びをしている親御さんの参考になりますように。

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Posted by カトラ