【五十肩体験記】左と右では違いますよ

健康

こんにちは。看護師、健幸アンバサダー、50代主婦カトラですプロフィール

当サイトへのご訪問ありがとうございます。
ここに来てくださっているということはおそらく、あなたも五十肩(四十肩)の兆しがありますよね?
痛みで眠れない夜を過ごしていますか?

私は2020年から3年越しで悩まされた「五十肩」からそろそろ完全復活となりそうです。

「五十肩」って聞いたことあるけど、実際どうなの?と思っている方、現在五十肩の痛みの渦中にいる方に私の五十肩体験をお話しして、一般的な?経過を知っていただき、参考にしていたければと思います。

他人の体験談と、自分の肩の痛みや痛みの変化・経過と同じなんてことはないと思うのですが、むしろ、五十肩といってもいろいろな経過があるのだなぁと、1つの例として読んでいただき、焦らず慌てず長引かせることなく五十肩を乗り越えていってください。

ということで、今回は「私の五十肩体験記」です。

五十肩って自分でわかるもの?

まず1期、2020年1月~<左肩編>をまとめるとざっとこんな感じ↓

日付症状や診断思ったことややったこと
2020年1月肩の違和感すぐに治るだろう・・・
2週間後左肩の痛みがはっきり
湿布貼るもかぶれて大変
<急性期>
五十肩かも、いや、いつもの肩こりだよ
動かさなくても痛い。痛みのため夜眠れない。
2月体中つらくなり整体院左肩以外の場所を施術。アイロン体操を教わる
3月頃左肩の痛みは強いが
日常生活は右手でカバー
<急性期>
・偶然出会った人に「操体法」を教わる
・散歩中犬が引っ張り、痛みのため路上で悶絶
・でも痛みにもいろいろある
4月温めたり、アイロン体操など・左腕が後ろに回るし、少し良くなってきた?
5月やっと、整形外科受診
診断はやはり五十肩
<急性期~慢性期>
・夜間左肩の痛みのため寝違え?しびれが出現
・痛み止めの注射を患部へ+痛み止め内服
6月
(半年後)
肩の拘縮、ガッチガチ
<慢性期~回復期>
・整形外科の処方:リハビリを週1回受ける
目標:夜痛みが無くぐっすり眠れるようになる
9月左肩の痛みそのものは軽減
しかし、肩の拘縮は
<回復期>
・整形外科のリハビリ継続中
・急性期の痛みはないがず~っと重痛い
2021年2月約6ケ月間のリハビリ終了・左肩の拘縮はやや残るが、左肩が上がる。
・痛みを考えない日々が戻る
十肩の経過No.1<左肩編>

最初の違和感は2020年1月(私52歳)お正月の松がとれた頃、パソコンのキーボードを打ちながら両肩~両腕に感じただるいような重いようなものでした。

「姿勢が悪かったかなぁ」
「作業は久しぶりだし、長時間になったせいかなぁ」
「いつもの肩こりが寒くてちょっとひどいだけよね」
「まぁ、そのうち治るよ」
「おっと、それよりもほかの家事をしないと・・・・」

私の場合、後で振り返って、そういえば(思いかえすと)1月くらいから違和感があった、という程度。
五十肩の始まりは「違和感」であって、明確な「痛み」とは言えない程度のモノでした。
しかも、両腕ともに感じていたので、「ただの疲れ」だと思い込みました。

同時期に友人も肩の痛み

1月には両肩の違和感で済んでいたものが2週間後には明確に左肩の痛みになっていました。
そして左耳の後ろから首筋、そして肩までが何となく熱感があるように感じていた期間がありました。
もうこのころには「私、五十肩かも」と軽く認識していて、シップを貼ったりしてました。

五十肩の始まり:最初は肩から腕のあたりの「違和感」

2週間後:左の耳から肩にかけて熱感のようなものを感じる。
     左肩に軽い痛み。ただしこれもずっと痛いわけではなく・・・
*頭では「五十肩だよ」と思いつつ、心のどこかで「いや違う、じきに治るから・・」と信じたいし、思っていた。

そんな2月のある日、友人から医療相談のLINE。

ずっと肩が痛くてつらいの。
パート仲間に話したら、十肩よて言われて、治療を勧められたんだけど
どう思う?
整形外科に行った方がいいかなぁ。

「五十肩」という響きには、「もう50歳を過ぎているでしょ~。50歳にもなれば痛くなるんですよ。」という加齢が原因の五十肩、というニュアンスがあり、アラフィフ女としてはその診断にちょっと抵抗感があるんですよね。
友人も私より年下とは言え、50代。受診をためらう気持ち、わかるわぁ~。

どうせ私たちなんて五十肩って言われるだけなんだろうなぁ。
はぁ~ショック。
まぁ、実際もう五十歳だから仕方ないけどね。。。

私が看護師資格を持っていることを知っている友人からの相談です。期待を裏切るわけにはいきません。

私の親類の70代のおじさんがずっと肩が痛いのに五十肩だと思い込んで、何ケ月も放っていたんだけど、あまりに治らなくて結局受診したら、腱板断裂と診断され、手術したのよ。
肩が痛い、腕が上がらない症状が同じだからさ、自己診断で案外、五十肩と思い込む人が多いんだよ…。
腱板断裂は腱が切れちゃってるから手術しないと腕が上がらないしままになっちゃうんだよね。腱板断裂と五十肩は治療法も違うから、気を付けた方がいいのよ。

え~、こわいね。
やっぱ、整形外科受診してくる。

友人は肩の痛みを数ケ月前から抱えて受診をためらってしまいましたが、その日整形外科を受診。
晴れて「五十肩の診断」を受けたそうです。

やっぱり、五十肩だって診断された。
注射をして痛み止めをもらってきた。
「腱板損傷が心配で」、と言ったら
まだ50歳とお若いのでそれはないでしょう。って(笑)

五十肩になるのは若いってことなのねwwww

整形外科より先に整体へ

自分は受診しないのに、友人には自己判断せず整形外科でちゃんと診察してもらって。」と言えちゃうんですよね。

今思うと、そのタイミングで私も整形外科を受診すべきでした。でも私は「五十肩」という判断が確信になっていたので、コロナ禍の今、あえて受診しなくても・・・と、痛みの軽減を求めて整体へ行きました。

つまり、「五十肩と自己判断」すると「加齢で五十肩になった」と言われたくない気持ちと、「五十肩は特別な治療をしなくてもいずれ治る」という定説が頭をよぎるのです。

はい実際、五十肩というのは多くが「じきが来たら半年から1年自然に回復することがほとんど」なのです。

さて、お世話になった整体師さんは、まだ30代ですが両肩の四十肩を既に経験済みとのこと。

実体験と併せ、「 動かさずにいると関節が固まってしまう 」ということを力説。

痛みがあるうちは動かすのをやめた方がいいですよね?

固まってしまうと、その後が大変なんですよね~。
急性期を過ぎたら動かしてください。

動かして痛い時はやめた方がいいですよね?

動かしたくない気持ちはわかります。
肩 関節を長い間動かさないでいると固まってしまいます。
関節包 が癒着するのですが、筋肉にも悪影響が出ます。
肩を長期間動かさないと、動かすために重要な筋肉が衰えるのです。
筋肉の衰えだけではなく、筋肉の動かし方を忘れないようにさせないといけないんです。

いやはや、ほんとに痛いので・・・

もう3ケ月になりますよね・・・
そろそろ動かし始めましょう

整体へ行った頃(発症2ケ月目)の私の症状

左肩が肩から上に(90度以上)上がらない。
・左手を後ろに回せない
・左手を動かすだけで肩が痛い
・左手の外旋(漫才のツッコミ動作)が痛い
・動かさなくても左肩がうずくように痛い
・就寝時に左肩が痛くて目が覚めるとそれ以降は眠れない
・寝るときに左肩や左腕の持っていきどころがないくらい痛い
・左手を使って髪がうまく洗えない(でも、右手は問題ないので何とかなる)
・洗濯物を干すとき左腕が上がらない
・トイレでパンツやズボンをあげるときに左手が後ろに回らず痛い

「何をしても痛いし、何もしなくても痛い」ってこと。

五十肩には触らず・・整形外科を勧められ

整体へ行ったところ運動を勧められたのですが、実はその日整体師さんは、「まずは整形外科へ受診してください」と言って、痛い五十肩部分には施術せず、周囲の首や肩、痛みと反対の肩周囲をほぐしてくれただけです。

そして、なるべく早くから実施して、と「アイロン体操など」を教えてくれたのです。

順番としては、まず「整形外科受診」し五十肩の診断を受け、その次に「整体」へいき診断や症状の説明をしたうえで、可能な施術を受ける、というのがよいですね。良識のある整体師さんなら無理なことはしませんが、実は、五十肩の急性期(痛みが強い時期)のマッサージは禁忌なのです(やってはいけない)。

幸い、私がお世話になった整体師さんは五十肩への直接の施術や運動をさせなかったので問題はなかったのですが、場合によってはマッサージ等をされて、痛みがひどくなる場合もあります。

五十肩の時期によってはマッサージや整体などは注意してください。

といいつつなぜか、看護師でありながら受診行動をしない私。

五十肩の受診時期、迷いますよね。
でもまずは、整形外科受診で「五十肩かどうか」を診断を受けた方がいいです。
腱板断裂なんてこともあるし、五十肩といっても、肩関節周囲にはいろいろな筋肉や組織が関係しているので適切なピンポイント的な治療が必要になることもあるんです。 烏口突起炎、腱板炎、肩峰下滑液包炎、石灰性腱炎、上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎・・・などなど。あくまでも診断できるのは医師なので、勝手な判断は避け、整形外科の確認は必要でしょう。

それに「五十肩(四十肩)<肩関節周囲炎>」の明確な診断基準はないんです。
まずは、肩が痛くなる原因になりそうな外傷、感染、基礎疾患(例えば関節リウマチや腫瘍など)があるかどうかを確認し、肩を上げる角度がおおよそ130°以下(両腕を横にあげて水平を90度とする)、症状は片側、レントゲン画像では明らかな異常がない、などを参考にしています。何より、患者さんの日常生活での痛みの部位や肩や腕の動きの状態などをみて診断します。実は、「痛い」といっても自分では肩関節の痛みか筋肉の痛みかの区別はつきにくいと思います。実際私も「ここが痛い」「ああすると痛い」とは伝えますが、それが筋肉なのか関節なのかは判断しかねました。それを診断できるのはやはり医師なんですよね。いろいろな症例を診ている医師に診断は任せた方がよいと思います。

↑左肩はこれ以上上がらない。(右肩はまだ上がるんですけどね)

それでも、私は「自分で治して見せる」という変な意地?があり、受診しませんでした。

たまたま出会った人に「五十肩にも効くよ」と「操体法」なるものを教えてもらって、よくはならないけど、それ以上に悪くならない、というような状態で過ごしていました。

4月頃、痛みが少し楽になって左肩がちょっと動かせる時期があり、「このまま治るかも」という変な自信になってしまいました。

五十肩の経過は、急性期、慢性期、回復期となっていくのですが、自分自身でそれを見分けるのは「痛み」の強さの違いかなぁと思いました。全くの私の主観ですが、五十肩の痛みもちょっと違うんですよね。

五十肩の痛みの種類(私が分類した)

痛みの種類具体例
悶絶級の痛み急な犬の動きに左腕が引っ張られたり、反射的に左手を使ってしまった瞬間など、呼吸が止まり「うっ」と言ったままその場に固まり動けなくなる、悶絶するレベル。<急性期に多い>
安静時、急に差し込む痛み・肩や腕を動かしていないのに、なぜかキリキリと刺されたような痛みが時々来る。
原因はわからないけれど、神経的な痛みにも感じる。効果はないが対処法としては痛い肩や腕の筋肉をさする。<急性期・慢性期>
・また、回復期になり急に腕が動くようになる直前にもこの「キリキリ、ピリピリ」のような痛みが筋肉内に走る感覚がある。まるで、切れていた神経がつながった際に生じる痛みのような感覚<回復期>
鈍痛肩の奥?筋肉の奥?からくるような、ず~っと重痛い感じ。
キリキリではないが、ず~っとそこにある痛み。腕や肩の位置を変えてみるが痛いまま。
ただし、呼吸や動作を急に止めるレベルではなく、不快感を与えるレベル。<~回復期>
夜間痛これが一番生活上の苦痛。夜眠れないストレスが加算されていくから。
腕や肩の下にタオルを巻き入れて痛みの少ない体勢で寝るも、寝返りすると激痛で目が覚める。「痛み止め内服薬の効果」は夜眠れるかどうか次第、必要なら薬を変えてもらう。<急性期>
私が決めた五十肩の痛みの種類

みが治まってきたと思っていたころ、「寝違え」を頻発する日が続き、肩首の痛みに加えとうとう左腕~左手にしびれを感じるようになり、5月にやっと整形外科を受診した私、私も晴れて五十肩の診断を受けました。

その場で、左肩に痛み止めと抗炎症剤が注射を打たれ、一気にラクになりました。

もっと早く整形外科受診をして、注射をすればよかった。

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リハビリ期間半年で終了

整形外科を受診した際には肩の拘縮が強く、医師から「リハビリを受けた方がいい」と処方され、週1回のリハビリに通うことになりました。

理学療法士さんによるリハビリを始めて受けました。

1ケ月ごとに「目標」を決めて週に1回30分程度施術してもらいます。

もちろん、自宅でも指示された。アイロン体操、肩甲骨を後ろに引く体操、壁に手を押し付けあげていく体操などパンフレット通りにやっていました。

もちろん、時々整体院にも通い、痛みは自体は10月頃なくなり痛み止めを飲まなくなり、11月には左腕が動く範囲がグンと広がり、結果的には翌年2月まで定期受診を続け、リハビリ終了となりました。

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左腕のあがりもいいね。

整形外科受診から帰る別れ際、理学療法士さんからは家庭でのセルフケア継続を指示され、不吉な言葉をいただきました。

経験上、五十肩は、左右両方の肩を患う人が多いので、気を付けてくださいね。

2020年1月から始まった左側五十肩は、1年間かけて治ってきました。

ただ、もっと早く整形外科の受診と注射をしていたら、痛みに支配される期間や拘縮を防ぎ経過の短縮ができたかもしれない、と反省しきりです。

五十肩かなと思ったら、まずは整形外科受診を強くおススメします。

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右肩へ行く前に・・・

理学療法士さんの「不吉な予言」を聞いたので、右肩には十分注意しよう、と思っていたのですが・・・

2021年2月、五十肩のリハビリが終了したその翌週の事です。
リハビリ終了となった左腕~肩の痛みが再燃してきたのです。
数日たっても痛みはひかず、首は回らないわ、むしろ日に日に痛みの範囲も強さも大きくなりました。

そして、またしても夜間、眠れない状態に戻ってしまいました。

もちろん、迷うことなく整形外科受診・・・

あれ?先週「治療終了」したばかりなのに??
どれどれ・・・
おや?この症状は五十肩ではないね。

レントゲンを撮って、机上に映し出された頸椎…私が見ても、第五と第六の間が狭くなっているのが分かります。

ご覧の通り、ここの間が狭いね。
これはここが原因の「頚椎症」
せっかく一つが治ったところなのに、お気の毒だね。

で、「頚椎症」の治療が開始されまた、週1回の通院になりました。

「頚椎症」というと、首を引っ張る「牽引」のイメージもありますが、今はほとんどされないようです。私もそれは提示されませんでしたし、手術も今の私は全くそのレベルではないので話も出ませんでした。
ということで、選択されたのが痛み止めの内服と「星状神経節ブロック注射

頚部の交感神経節(こうかんしんけいせつ)へのブロック注射だそうで、仰向けになって、のどの近くに針を刺す方法です。喉って人間にとって急所ですからね、実際、首を先生に預けるってすごい怖いですよ~

でも実際に困ったのは「ブロック注射」の恐怖感ではなく、仰向けになれないことと、上を向けないことです。

美容院のシャンプー台はもちろん、空の雲を見上げることもできません。

2021年は左五十肩が治ったけれど、「頚椎症」を約4ケ月患い、手指や各関節の痛みが強くなり「へバーデン結節」や「母指CM関節症」などと診断され更年期の時期に多い症状に悩まされ、そして12月夜寝ているときにまたまた頚部に「ピキーン」と頚椎症再び。なんて一年だ!!

2021年2月~<頚椎症編>をまとめるとざっとこんな感じ↓

症状や診断思ったことややったこと
2021年2月左肩リハビリ終了左肩の拘縮はやや残るが痛みなく生活の支障なし。
1週間後左肩の痛みが再び五十肩かも、いや、いつもの肩こりだよ
動かさなくても痛い。痛みのため夜眠れない
翌日整形外科受診
診断:頚椎症
頸椎の5,6番の間が狭くなっている
そのため、神経を刺激して痛みが発現
治療は痛み止め内服薬と星状神経節ブロック注射
5月頃整形外科週1回通院内服薬と週1回の星状神経節ブロック注射を継続。
10回程度で症状がほとんどなくなる。
6月~12月右手指の関節などが痛い関節リウマチを疑い検査→リウマチではない
へバーデン結節、母指CM関節
エクオールを飲んでみる
新型コロナワクチンも整形外科で接種
12月~2022年2月整形外科
頚椎症再発
夜寝ているときに突然頚椎症を再発。
星状神経節ブロック注射を7回継続し症状軽減。
十肩の経過No.2<頚椎症編>

やはり来た、2回目の五十肩、右肩編突入

最初の五十肩を患った時点で確認したのですが、五十肩は、同じ側に繰り返すことは稀だが、反対側の肩が五十肩になることはある。これは理学療法士さんも言ってたし。その言葉が、耳の奥から消えることなく、「また来たら怖いなぁ」と考えていたところでした。

左肩の五十肩がほぼ完治してから約1年間が経過した今年2022年2月、右肩に違和感を覚えました。

あぁ、これ、多分、五十肩だ・・・

既に経験したことのある肩の違和感でしたから驚くことはありませんでしたが、あぁ、来てしまった・・・という絶望感の方が近い感覚だったと思います。

左肩と右肩の違い

結果的に、左肩も右肩も同じくらいの期間約1年間かけて治っています。

しかし、その間の夜間痛に苦しんだ日数や痛みのレベルは全く比べ物にならないくらい後で患った右肩がラクでした。左右でこんなに違うものなのかと不思議でした・・・

左右の違いをまとめると3つくらいです。

<違い1>整形外科受診の時期:抗炎症剤の注射を右肩では早々に受けたことが、その後の痛みを抑えたことに影響するかもしれません。

<違い2>利き手かどうか:最初の左肩で利用したリハビリを右肩では通いませんでした。肩の拘縮具合は最初の左肩の方が痛みが強く動かせない期間が長かったせいか肩甲骨まですっかりガチガチに固まってしまいました。右肩もそれなりに拘縮はあり、強度拘縮でリハビリをした左肩軽度拘縮で何もしない右肩とで、結果的には治るまでの期間はほぼ同じでした。私は右が利き手なので、最初左肩腕が痛くなったときは左腕を使わなくても右手でカバーしていました。一方、右肩腕が五十肩で痛いときは左腕のカバーといっても限界があり、運動というレベルではありませんが、歯磨き、洗髪、着替え、家事など日常生活動作の中で自然と常に右腕は動かしていたということです。

<違い3>五十肩は治るという確信と安心:左肩の時は不意に来る「悶絶級」の痛みに数ケ月間苦しみましたが、右肩の時は「悶絶級」は1,2回だけでした。左肩の時はいつ来るかわからない「悶絶級の痛み」への恐怖をいつも感じていました。つまり、24時間何か月も「痛い。また痛くなる。もっと痛くなる」と常に痛みの事を考え、痛みに私の日常支配されていた感じです。
痛み自体が左肩に比べると右肩はつらくなかった印象。しかも2回目の右肩は「左肩が治ったのだから右肩も必ず治る」と信じることができたため関節拘縮や治癒に対する不安がなかった

2022年2月~<右肩編>をまとめるとざっとこんな感じ↓

日付症状や診断思ったことややったこと
2022年2月肩の違和感
<急性期>
おっ、また来たな五十肩・・・
3月早々に整形外科受診
抗炎症剤の注射
痛み止めの内服
長男の大学受験、引っ越し準備で多忙な日々
新型コロナワクチン3回目
4月右肩の痛み増強あり
夜間痛が時々あるも
痛みレベルは前回比でかなり低い
利き手の右肩が痛く生活への影響大きいと感じる
洗髪、着替え、洗濯など
5月頃前回左肩はこの頃が痛みのピーク。比べて今回の痛みは半分程度(体感的に)。
<急性期~慢性期>
生活の不便さはあるも、2年前の左肩痛に比べると痛みの強度は「鈍痛」が主。でも「痛み」を考える時間は極端に少なくて済んでいる。
6月~9月気が向いたときにアイロン体操右肩、右腕の上りは悪いので生活の支障はあるが痛みに悩まされることはない
9月~12月右肩の拘縮あり、拘縮の程度は
前回左に比べると軽度
痛み自体は全くつらくない
自分で時々運動するのみ。利き手(右)なので、生活動作で自然と動かしていることがある。
12月後半に神経がつながるようなピリピリした痛みが数日出現(安静時、急に差し込む痛み
2023年2月ほぼ完治右肩もほぼ上がる
十肩の経過No.3<右肩編>

五十肩を2回経験して感じたことは、一人の人間の五十肩でも左右によって違う。
日常生活への支障を感じる程度も痛みのレベルも痛みに支配されている期間など。
私の中でもこんなに違うのだから、「五十肩」といってもそれぞれの人によって苦しい程度や期間など様々でしょう。

なぜ左右差が生じたのか理由を考えると、「五十肩の症状発現から整形外科を受診するまでの時間」がその後の肩関節拘縮やリハビリなどの経過に大きく影響したのではないかと思います。

五十肩ではないか?と思ってから1ケ月以内に受診した2回目の右側五十肩は、半年近く受診しなかった最初の左側五十肩に比べて何もかもが断然ラクでした。

<五十肩を左右2回体験してわかったこと>

五十肩は一年間くらいで自然に回復していく。
けれど、早めに整形外科で対応すると「痛みに支配される時間」は断然少なくできる。

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まとめ

左右でそれぞれ五十肩を発症し、またその間に頚椎症なども患い、本当にしんどい3年間でした。

発症自体が、更年期の時期と無関係ではないと思いますが、更年期と違って「五十肩」は皆が発症することではありません。

また、五十肩の痛みが、その人の生活にどんな支障をきたすかはそれぞれ違うので、「五十肩の体験」も皆が同じではありえないでしょう。

それでも、私はこの2回の五十肩体験から「急性期の痛みのコントロール」(早期の整形外科受診)がその後の経過に影響すると実感しているので、そこをお伝えしたいと強く思っています。

そして、五十肩を左右2回体験した中で、1回目よりも2回目の方がラクだった、という実感としての「違い」の要因の1つに、「(1回目が治ったから)必ず治る」という確信が、2回目には持てていたということがあると思っています。

ですから、左右2回の五十肩を経験した私の体験記を読んで、「そっか、それでも治ったんだ。」という事実を知って、「痛みの恐怖や治癒への不安」を少しでも払拭してもらえたらうれしいです。

みなさんが少しでも早く回復しますように。

Posted by カトラ